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興収15億円突破『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』安藤尚也監督「バンダイナムコピクチャーズの命運がかかってるぞ」<音響大炎上祭>で明かされた制作秘話

  • 2026.4.26

興行収入15億円を突破し、今なお“炎上中”の『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』。実は本作は、迫力の映像とともに、「どの映画館で観ても音がIMAX並み」という音響にも注目が集まっている。そんな“音を生み出した制作陣”が一堂に会するスタッフトークショー<音響大炎上祭>が、2026年4月14日、グランドシネマサンシャイン池袋で開催された。

『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』は全国の映画館で絶賛上映中。4DX版は2026年5月29日(金)公開予定
『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』は全国の映画館で絶賛上映中。4DX版は2026年5月29日(金)公開予定

「バンダイナムコピクチャーズの命運がかかってるぞ」安藤尚也監督にかけられた“圧”

【画像】<音響大炎上祭>のステージには、プラカードを携えたエリザベスの姿も
【画像】<音響大炎上祭>のステージには、プラカードを携えたエリザベスの姿も

登壇したのは、安藤尚也監督、音響監督の長崎行男さん、サウンドミキサーの野口あきらさん、プロデューサーの前川貴史さん、そして銀魂でおなじみの謎の生物・エリザベス。冒頭、安藤監督が放った「マニアックな回へようこそ」の一言に、会場のファンからはさっそく笑いが起こる。長崎さんは自身を「音響周りのとりまとめ役」、野口さんは「音の技術の責任者」と、それぞれ“マニアックな”役職を説明してイベントはスタートした。

アニメ『銀魂』に初参加した印象を尋ねられた安藤監督は、依頼を受けた際に「(映画を制作している)バンダイナムコピクチャーズの命運がかかってるぞ」と圧をかけられたと明かす。それでも「素晴らしい作品を作るうえで、プレッシャーを楽しみながら制作した」と前向きに振り返った。

長崎さんが初めて収録に関わったのは特報のナレーション。その場で坂田銀時役の杉田智和さんから「早く銀魂ファミリーになってね」と声をかけられ、「なりました」と収録の様子を明かした。一方、2005年のアニメパイロット版から参加している野口さんと、初期から制作に携わる前川さんからは「『銀魂 THE FINAL』で最後と言ったのに最後じゃなくてすいません」という謝罪と、笑いの一幕も飛び出した。

オーケストラ曲を新規制作!映画ならではの贅沢な仕上がり

本作の音響での注目ポイントを問われると、安藤監督は「テレビシリーズから一歩豪華になったものを作りたかった」と明かした。効果音をよりリアルに寄せ、コンテ撮を作って音楽チームとどの音楽を当てるかを深夜まで話し合う——そんな制作現場だったという。

続いて長崎さんは、「銀魂のファンは熱心で、視聴者が音楽についても詳しいので気を遣った」と語り、監督からはことあるごとに「映画だから(豪華にしてほしい)」と言われた結果、オーケストラの曲を新規で作ってもらうという贅沢な仕上がりになったそうだ。野口さんも「いつも通りやっただけだが、映画ならではのダイナミックレンジにこだわった」と明かした。

背景音楽についての話題では、音楽発注資料を見ながらのトークに。資料の冒頭と最後が空欄になっている理由について、長崎さんは「アバンと後半のバトルシーンは絵コンテがなかなかできなくて、音楽メニューの発注ができなかった」と明かした。さらに、「制作当初は2時間以内に本編を収めるようにオーダーがあったため、編集するたびに尺調整があり、音楽も合わせるのに苦労したが、実際は2時間4分になってしまった」という暴露話も。

冒頭の演出にも細やかなこだわりが詰まっている。「冒頭の遊郭のシーンからメインタイトルロゴが出るまでのシーンでは、新曲で遊郭の雰囲気と豪華さがある曲を、銀さんが登場してからはいつもの曲、というメリハリを大切にした」と長崎さん。主題歌であり劇中でも流れるSUPER BEAVER『燦然』については、「セリフと被るところはギターになっていて、聞きやすいようにアレンジしてある。映画を知り尽くした人の作り方でとても驚いた」と、プロの仕事に感嘆していた。

山崎の自撮り、キャサリンのアドリブ…ファン質問で飛び出した裏話

その後は、Xで募集したファンからの質問に答えるコーナーへ。山崎が自撮りをしているシーンはアドリブだったことや、キャサリンのアドリブは「銀さんが(スナックお登勢から)出ていったあと、晴太がどうなったか知りたくてオーダーした」ことが明かされるなど、裏話が次々と飛び出した。会場限定のオフレコ話で盛り上がる中、エリザベスのプラカード「まいて」に急かされ、イベントは最後のあいさつへ。

長崎さんは「役者の皆さんの演技が“深化(しんか)”していてすごいと思った。僕も年を重ねるほど、深く豊かな人間になりたいなと思った」としみじみ語り、会場から拍手が起こる。野口さんは「ありがとうございました!」とシンプルで気持ちのよいあいさつ。そして安藤監督は「コナンが3日間で35億いったらしいですが、銀魂もう少し続いてほしいなと思っています」と他作品をいじりながらまとめ、会場は笑いに包まれた。

5月29日(金)には、本作の4DX版も公開される。肉弾戦や剣劇などバトルシーンに合わせた体験型演出はもちろん、銀魂ならではのギャグシーンもかつてない没入感で楽しめる仕様だという。登壇者たちが語った音へのこだわりは、大きなスクリーンと音響設備があってこそ真価を発揮するもの。ぜひ劇場へ足を運んで体感してみよう。

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