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『オクニョ』に登場する「茶母タモ」の意外な実態。ドラマでは「無敵の彼女たち」

  • 2026.4.20

ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』において、典獄署(チョノクソ)で生まれ育ったオクニョが当初務めていたのが茶母(タモ)である。彼女はやがて母の死の真相を探るため、事件捜査に携われる捕盗庁(ポドチョン)の茶母を志願することになる。

現代の韓国時代劇では「女性刑事」の代名詞ともなっている茶母。しかし、その本来の姿はどのようなものだったのか。

(写真=韓国MBC『オクニョ』より)
官庁の雑役から専門職まで。茶母の本来の立場

茶母とは本来、各官庁やお茶を愛好した両班(ヤンバン)の屋敷、あるいは王宮内で女官の補助として、お茶汲みなどの雑用を担当した低い身分の使用人を指す。

しかし、歴史的に見れば茶母は単なる雑役係ではなかった。水汲みなどの単純作業とは異なり、お茶に関する専門知識が必要とされたため、同じ雑用を担う身分の中でも一目置かれる存在であったとされる。

なぜ「女性捜査官」となったのか

茶母の存在を日本で一躍有名にしたのは、ハ・ジウォンが主演したドラマ『チェオクの剣』(原題は『茶母』)であろう。同作では、茶母が華麗なアクションを披露する女性捜査官として描かれた。

朝鮮王朝時代の厳格な儒教社会において、女性が官職に就くことは事実上不可能であった。しかし、事件捜査において女性の容疑者を取り調べる際、男性捜査官だけでは対応できない場面が多々生じる。そこで、補助的な役割として茶母の中から優秀な者が選ばれ、捜査の助力を務めるようになったのである。

ドラマに見る「無敵の茶母」たち

こうした捜査補助の役割は、時代が進むにつれて専門性を増していった。ドラマ『ヘチ 王座への道』でコ・アラが演じたヨジは、司憲府(サホンブ)に所属する茶母として、男勝りの性格とキレのあるアクションを披露している。

劇中のヨジは、男性捜査官には不可能な妓楼(ギロウ)への潜入捜査などを敢行するが、これは常に命の危険が伴う職務であった。こうした背景から、司憲府内でも茶母は独自の地位を築いていったとされる。また、ドラマ『イ・サン』でハン・ジミンが演じたソン・ソンヨンも、図画署(トファソ)の茶母としてその才を発揮する姿が描かれた。

身分の壁を超えた専門職の矜持

オクニョが茶母という立場を足がかりに運命を切り開こうとしたように、当時の女性たちにとって、茶母は自らの能力を証明し、社会的な役割を果たすための数少ない窓口であったと言える。

「女性のことは女性にしかわからない」という捜査上の必要性が、結果として彼女たちを歴史の表舞台へと押し上げた。お茶を淹れるという静かな職務の裏側に、命を懸けて事件に挑む情熱が隠されていた事実は、時代劇を視聴する上でも非常に興味深いポイントである。

文=韓ドラLIFE編集部

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