1. トップ
  2. レシピ
  3. 黒豆茶は毎日飲んでいい?「体にいい」は本当?注意点と飲む量の目安【医師監修】

黒豆茶は毎日飲んでいい?「体にいい」は本当?注意点と飲む量の目安【医師監修】

  • 2026.3.31

黒豆茶は「体に良さそう」と思われがちですが、実際には毎日飲んでも問題ないのでしょうか。

健康や美容を意識して取り入れる人も多い一方で、「飲みすぎにならないか」「本当に効果があるのか」と気になる方も少なくありません。

監修は、日本糖尿病学会専門医・日本抗加齢医学会専門医である小倉 慶雄先生です。

※黒豆茶は医薬品ではなく、単独で病気を予防・改善するものではありません。生活習慣に取り入れる選択肢のひとつとして紹介します。

黒豆茶は毎日飲んでも大丈夫?

黒豆茶は日常的に取り入れやすい健康茶であり、基本的には毎日飲んでも問題ありません。ただし、体質や飲み方によっては注意したいポイントもあります。

基本的には毎日飲んでもよい

黒豆茶は、黒大豆を使ったノンカフェイン飲料として販売されている製品が多く、水分補給の一つとして取り入れやすい飲み物です。就寝前やカフェインを控えたい場面でも選びやすいのが特徴です。

たくさん飲めばいいわけではない

黒豆茶は比較的取り入れやすい飲み物ですが、体質や製品によっては合わないこともあります。

また、黒豆茶に含まれる成分量は製品差があるため、「健康によさそうだから大量に飲む」というより、ふだんの飲み物の一つとして続けるのが現実的です。

黒豆茶は本当に体にいいのか?

製品によっては、黒大豆由来のポリフェノールや大豆イソフラボンを含むものがあります。黒大豆や黒大豆ポリフェノールは、血管機能や酸化ストレスに関する研究報告があります。

ただし、これは主に黒大豆そのものや黒大豆成分の研究であり、通常の黒豆茶を飲んだときの効果として、そのまま同じ強さで言い切ることはできません。

黒豆茶は特定の効果を期待して飲むというよりも、ノンカフェインで取り入れやすい飲み物として、日常の中で無理なく続けることが大切です。

豆乳を飲み続けるとどうなる?体に起きる変化と注意点【1ヶ月?】

次:むくみ・冷え・便通への効果はある?

むくみ・冷え・便通への効果はある?

黒豆茶に含まれるカリウムは、体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。その結果、水分バランスが整いやすくなり、むくみ対策につながる可能性があります。

むくみについて

カリウムには、ナトリウムを体の外に出しやすくする働きがあります。一般論として、塩分の摂りすぎを調整するうえでカリウムは重要です。

ただし、黒豆茶を飲むことでむくみが改善するとまでは言い切れません。黒豆茶1杯あたりに含まれるカリウム量は製品や抽出条件で異なり、むくみの原因自体も塩分、長時間の同じ姿勢、睡眠、ホルモンバランス、病気などさまざまです。

むくみが続く場合は、飲み物だけで対処しようとせず原因の確認が大切です。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」

冷えについて

黒大豆由来ポリフェノールに関する研究では、血管機能や一酸化窒素、酸化ストレスへの影響が報告されています。ただし、これをそのまま「黒豆茶で冷えが改善する」と断定するのは適切ではありません。

冷えの感じ方には個人差があり、貧血、低栄養、甲状腺機能、睡眠、ストレスなど別の要因が関わることもあります。黒豆茶は、温かく飲めるノンカフェイン飲料として生活に取り入れやすい、という位置づけが現実的です。

便通について

ここは誤解しやすいポイントです。黒豆そのものには食物繊維がありますが、黒豆茶の飲料製品では食物繊維0gと表示されているものがあります。

したがって、黒豆茶について「食物繊維が豊富で便通改善に役立つ」と一般化するのは適切ではありません。

便通を整えたい場合は、黒豆茶だけに期待するよりも、食物繊維を含む食品、水分、運動、睡眠を含めて考えるほうが実際的です。

黒豆を煎じた黒豆茶の効能効果については、以下の記事で詳しく解説しています。

黒豆茶に期待できる6つの効能すべてを詳しく解説[管理栄養士監修]

黒豆茶を毎日飲むと期待できること

黒豆茶は日常に取り入れやすい飲み物ですが、黒大豆そのものの栄養と黒豆茶として摂れる成分量は分けて考える必要があります。ここでは、期待しやすい点と考え方を整理します。

カフェインを控えたいときの飲み替えに向いている

コーヒーや濃いお茶を減らしたい方にとって、黒豆茶は取り入れやすい選択肢です。

黒豆茶飲料にはカフェイン0mgと表示されている製品もあり、カフェインを控えたい方の飲み替え先として使いやすいでしょう。

甘い飲み物の代わりとして取り入れやすい

黒豆茶をジュースや加糖飲料の代わりに選ぶことで、余分な糖分を控えやすくなる可能性があります。

これは黒豆茶固有の薬効というより、無糖の飲み物へ置き換える生活習慣上のメリットです。

次:黒豆茶は1日何杯まで?適量の目安

黒豆茶は1日何杯まで?適量の目安

黒豆茶には明確な「1日何杯まで」という統一基準はなく、製品ごとに成分量も異なります。そのため、一般的な目安を参考にしながら体調に合わせて調整することが大切です。

飲み方の目安

日常生活では、食事中や食間の水分補給として取り入れるのが続けやすい方法です。ノンカフェイン製品であれば、夜に飲みやすい点もメリットです。

一方で、体に合わないと感じた場合は量を減らし、他の飲み物も含めて水分摂取全体のバランスをみるようにしましょう。

体調に合わせて調整する

体質や体調によって適量は異なります。飲んでお腹がゆるくなる場合は量を減らすなど、体調に合わせて調整しましょう。

黒豆茶を毎日飲むときの注意点

黒豆茶は日常的に取り入れやすい飲み物ですが、体質や健康状態によっては注意が必要なケースもあります。継続する前に確認しておきましょう。

腎機能に不安がある方

カリウムは体に必要なミネラルですが、腎機能が低下している場合には管理が必要になることがあります。

腎機能に不安がある方、腎臓病で通院中の方は、黒豆茶を習慣的に飲む前に主治医へ確認するのが安全です。

大豆アレルギーがある方

豆は大豆の一種です。大豆アレルギーがある方は避けるべきです。

イソフラボンをサプリメントなどで多く摂っている方

黒豆茶単独で過度に心配する必要はないことが多いものの、サプリメントや大豆イソフラボン強化食品を併用している方は全体量に注意したほうがよいでしょう。

体質に合わないと感じる場合

黒豆茶そのものは比較的取り入れやすい飲み物ですが、体質によっては胃腸の不快感などを感じることがあります。無理に続けず、量や飲むタイミングを見直してください。

参考:大豆イソフラボンの安全性に関する評価 厚生労働省

黒豆茶の飲みすぎによるリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

黒豆茶、飲み過ぎのデメリットと注意点。「腎臓に悪い」ってホント?副作用や健康リスクを管理栄養士に聞いた

次:黒豆茶の効果はいつから?

黒豆茶はいつ飲むのがおすすめ?

飲むタイミングによって、取り入れやすさや体感が変わります。生活スタイルに合わせて調整しましょう。

食事中・食間

もっとも続けやすいのは、日常の水分補給として食事中や食間に飲む方法です。習慣化しやすく、甘い飲み物の代わりにもなります。

夜のリラックスタイム

ノンカフェイン製品なら、夜にも取り入れやすいでしょう。温かくして飲むと、就寝前の飲み物として選びやすくなります。

黒豆茶が向いている人

黒豆茶は幅広い人に取り入れやすい飲み物ですが、特に相性が良い人もいます。生活習慣や目的に合わせて取り入れることで、無理なく続けやすくなります。

カフェインを控えたい人

コーヒーや緑茶の代わりに、ノンカフェインの飲み物を探している方に向いています。

甘い飲み物を減らしたい人

加糖飲料の代わりに無糖の黒豆茶を取り入れることで、糖分摂取を見直しやすくなります。

無理のない健康習慣を続けたい人

黒豆茶は、劇的な変化を期待する飲み物というより、日々の水分補給を整える一つの選択肢として相性がよいでしょう。

黒豆茶に関するよくある質問

黒豆茶とルイボスティーはどちらがよいですか?

どちらもノンカフェイン飲料として取り入れやすいですが、優劣を一律に決めることはできません。味の好み、飲みやすさ、続けやすさで選ぶのが基本です。

黒豆茶で白髪は改善されますか?

現時点で、黒豆茶が白髪を改善する明確な根拠は十分ではありません。白髪には加齢、遺伝、栄養状態、生活習慣などさまざまな要因が関わります。

黒豆茶は肝臓に悪いですか?

通常の飲用量で、黒豆茶が一律に肝臓へ悪いとする根拠は一般的ではありません。

ただし、持病がある方や、健康食品・サプリメントを複数使っている方は、全体として何を摂っているかを主治医に相談するのが安全です。

「黒豆茶」を飲むとどんなメリットがある?肝臓や高血圧、血糖値対策にも

監修者プロフィール

小倉 慶雄

金沢駅前内科・糖尿病クリニック院長

所属学会
日本内科学会 認定医
日本糖尿病学会 専門医
日本抗加齢医学会 専門医
日本腎臓学会
日本内分泌学会

経歴
平成21年3月 金沢医科大学医学部医学科卒業
平成21年4月 杏林大学病院 初期臨床研修医
平成26年1月 金沢医科大学病院 糖尿病・内分泌内科学教室
平成30年4月 金沢医科大学病院 助教
平成30年9月 金沢医科大学大学院医学研究科 博士課程修了
令和3年1月 金沢医科大学病院学内講師
令和5年6月 Gran Clinic(石川県金沢市)院長
令和6年10月 金沢駅前内科・糖尿病クリニック(石川県金沢市)院長
※自由診療部門は自由診療部門Granとして併設

受賞歴
日本抗加齢医学会研究奨励賞(2018年度)

<Edit:編集部>

元記事で読む
の記事をもっとみる