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旅の専門家たちが熱く推す、2026年下半期に訪れるべき10の目的地

  • 2026.4.23
Matt Young / Getty Images

まだ2026年下半期の旅の計画を立てていない? 昨今は「いつか行きたい場所リスト」にある憧れの地を、より深い目的意識を持って再訪する旅行者が増えている。その一方で、車で各地を巡るロードトリップや、地方の小さな町での静かな滞在も、引き続き支持を集めている。

目的地を選ぶ際には、現地で開催されるイベントも考慮すると思わぬ経験が得られる可能性がある。なかでもアメリカを横断する伝説の旧国道「ルート66」が2026年に生誕100周年を迎えることや、皆既日食の発生などは、今年人々がどこへ向かうかを決める大きな動機のひとつとなっている。同時に、旅のスタイル自体も進化を遂げた今、慌ただしく観光地をホッピングするのではなく、自然との触れ合いや人との繋がり、じっくり旅程を堪能するスタイルが主流となっているのだ。

「現代において、その土地に深く浸り、経験を重んじる『スロートラベル』というスタイルは、人々にとってかつてないほど重要になっています」と、アドベンチャースミス・エクスプロレーションズのシニアストラテジスト、リス・ラーソンは語る。早速専門家たちが予測する「2026年下半期の旅を象徴する目的地」を見ていこう。US版「ハウスビューティフル」より。

EThamPhoto//Getty Images

誕生100周年を迎える、伝説の国道「ルート66」

歴史ある「ルート66」にとって、2026年は記念すべき節目の年。“マザーロード(母なる道)”の愛称で親しまれるこの旧国道が、誕生100周年を迎えるからだ。イリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカまで続く全行程を、観光を楽しみながら走破するには数週間を要するが、短い区間に区切って旅するのもおすすめだ。なかでも、アリゾナ州フラッグスタッフからネバダ州東部へと続くエリアは、いかにもアメリカらしいロードサイドの風景と、静寂に包まれた砂漠の景色が一度に味わえる、とりわけ魅力的な区間だ。

「今の旅行者は、ありふれた観光地ではなく、まだあまり知られていない場所を求めています。ネバダ州東部、特にグレートベースン国立公園は、人混みを避けて冒険を楽しみたい人々にとって、間違いなくお気に入りの目的地になるでしょう」と、キャンピングカー(RV)のシェアリングサービス「RVshare」の専門家、フィオレッラ・イリベリーは語る。

Luka Magic / 500px//Getty Images

北米の定番スポット、アラスカ

アラスカは依然として北米で最も人気の高い目的地の一つであり、特にクルーズ旅行の定番としての地位を揺るぎないものにしている。しかし、2026年には多くの旅行者がこれまでとは異なるアプローチでこの地を訪れるはず。

「本質的にアラスカは、一度行けば満足という場所ではありません。何度も再訪したくなる場所なのです。2度目の訪問では、より自分たちの理想にかなった“正しい方法”でアラスカを体験したいと、私たちを頼る旅行者が増えています」とラーソンは語る。

こうした変化を後押ししているのが、乗客数百人、あるいはそれ以下の規模で運航される小型の探検船だ。大型客船が立ち寄る混雑した港から遠く離れ、氷河の間をカヤックで進んだり、人里離れた島々をハイキングしたり、野生動物と間近で遭遇したりと、手つかずの大自然に深く入り込む機会を旅行者に提供している。

Ellen van Bodegom//Getty Images

手つかずの自然が残る、イタリア・サルデーニャ島

イタリアで2番目に大きな面積を誇るこの島は、混雑を極める夏の定番観光地を避けて、新しい旅先を探している旅行者たちの注目の的となっている。島を代表する海岸「コスタ・スメラルダ(エメラルド海岸)」は、古くから豪華なヨットで旅をする富裕層たちが集まるグラマラスなリゾート地として知られてきた。しかし、サルデーニャの魅力はそうしたラグジュアリーなビーチだけに留まらない。島の大部分にはいまだに手つかずの自然が残っており、隠れ家のような入り江、切り立った石灰岩の断崖、そして山間部を縫うように続くハイキングコースなど、野生味あふれる風景が広がっている。

新しい航空路線の就航によって、サルデーニャへのアクセスはかつてないほどスムーズになった。エクスペディアの検索数が前年比で63%も増加し、「2026年の注目目的地」の一つに選ばれたのも納得の結果だ。

Jordan Lye//Getty Images

「スロートラベル」の聖地、スイス・ツェルマット

ツェルマットは、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだかのような、現実離れした美しさを持つ場所。村内は車の乗り入れが禁止されており、ホテルへと荷物を運ぶ馬車が行き交う光景が今も残っている。そして何より、街のどこからでも眺められる象徴的なマッターホルンの姿は、1度訪れたら2度と離れたくないと思わせるほど圧倒的だ。

2026年後半、多くの旅行者がこの地を訪れるのは、単なる観光が目的ではない。ゴルナーグラート鉄道の赤い列車に揺られてアルプスの湖を目指したり、ヨーロッパ最高地点の展望台「マッターホルン・グレイシャー・パラダイス」へ向かったりと、自然と一体になる体験を求めている。ハイキング、スキー、そして静寂に包まれた村の散策。ツェルマットは、都会の喧騒を離れて心身をリセットしたい人々にとって、究極の「スロートラベル」の聖地となるだろう。

Korekore//Getty Images

穴場の国立公園、ウェストバージニア州・ニューリバー・ゴージ国立公園

アメリカにおいて、国立公園は常に旅の大きな目的地であり続けてきた。しかし、キャンピングカー(RV)のシェアリングサービス『RVshare』の2026年トラベルレポートによれば、「混雑の激しい有名な公園の人気は落ち着きを見せており、その一方で、知る人ぞ知る穴場の公園への関心が高まっています」という。

例えば、旅行エキスパートのイリベリーは、米国で最も新しい国立公園である「ニューリバー・ゴージ国立公園&保護区」を、“アウトドア・レジャーの目的地として急成長している場所”と評している。ウェストバージニア州に位置するこの公園は、スリリングなホワイトウォーター・ラフティング(急流下り)や世界クラスのロッククライミング、そして絶景を楽しめるハイキングコースで知られている。

Samantha Lussier / 500px//Getty Images

日本の知られざる魅力を放つ、沖縄

エクスペディアが選ぶ「2026年の注目目的地」に、日本からランクインしたのが沖縄だ。東シナ海に浮かぶこの亜熱帯の島々は、東京や京都のような大都市の喧騒とは対照的な、日本の知られざる魅力を放っている。ここに流れているのは、時間に追われることのない、どこまでも穏やかで開放的な暮らしの空気だ。

旅行者たちは、エメラルドグリーンの海に広がるサンゴ礁でのシュノーケリングやダイビング、かつての琉球王国の歴史を今に伝える首里城などの史跡巡り、そして日本・中国・東南アジアの影響が混ざり合った独自の「沖縄料理」を味わうためにこの地を訪れる。

MR.Cole_Photographer / Getty Images

小さな町ならではの魅力的な雰囲気は随一、カナダ、アルバータ州キャンモア

「ドラマ『ヒーテッド・ライバルリー(Heated Rivalry)』の人気が、カナダへの関心に火をつけたのかもしれません。バケーションレンタルサイト『Vrbo』では、アルバータ州キャンモアへの宿泊需要が前年比で20%も増加しています」と『Vrbo』の広報担当者は指摘する。

ロッキー山脈の麓に位置するこの街は、有名なバンフに代わる「混雑を避けた穴場」として注目されており、小さな町ならではの魅力的な雰囲気、多彩なアウトドア・アクティビティ、そして山々の絶景を存分に楽しむことができる。

Nick Heinemann//Getty Images

気軽に行ける南国リゾート、米領バージン諸島、セント・トーマス島

バケーションレンタルサイト『Vrbo』の分析によれば、セント・トーマス島への宿泊需要は前年比で20%増加しており、2026年には年間300万人近い観光客が訪れると予測された。

主にアメリカ国内で人気が高まっている理由の一つは、その圧倒的な手軽さにある。セント・トーマス島は米国の準州であるため、「アメリカ人旅行者にとっては、パスポートや煩雑な書類手続きなしで気軽に行ける南国リゾート」という点が大きな魅力となっているのだ。また、サウスウエスト航空がオーランドやボルチモアからの新規路線を就航させたことも、この島への注目度をさらに押し上げている。

Vithun Khamsong / Getty Images

「皆既日食」は2026年8月12日、グリーンランド、アイスランド

2026年の旅行業界において、最大のトレンドの一つとなっているのが、8月12日に発生する「皆既日食」。太陽が月によって完全に隠され、昼間でも空が暗闇に包まれるこの神秘的な現象を体験できる主要な目的地が、グリーンランドとアイスランドである。どちらの地域も宿泊施設の数に限りがあるため、日食のタイミングに合わせて訪れるなら、機動力のある探検船や小型のクルーズ船を利用するのが最善の方法だろう。

「2026年の皆既日食に向けて、ここへ来て駆け込みでの需要が急増しています」とラーソンは語る。予約枠はすでに埋まりつつあるため、検討しているなら一刻も早い予約が必要だ。

Matt Young / Getty Images

11月から初夏まで滑走可能なスキーリゾート、カリフォルニア州、マンモス・レイク

スキー旅行者の関心も西海岸へと移りつつある。従来のロッキー山脈にあるスキーリゾートに代わる場所を求めて、北カリフォルニアの山岳地帯に注目する旅行者が増えているのだ。

バケーションレンタルサイト『Vrbo』のデータによれば、マンモス・レイクスへの旅行需要は前年比で38%も増加した。ここには、北米でも屈指の長さのスキーシーズンを誇る「マンモス・マウンテン」があり、例年11月から翌年初夏まで滑走を楽しむことができる。また、近隣のサウス・レイクタホやパリセーズ・タホといった目的地も、同様に力強い伸びを見せている。

original text : Stefanie Waldek

>>US版『House Beautiful』のオリジナル記事はこちら

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