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「私、何をやってるんだろう」元アパレル店員が語る、売り場の裏側でこなす“地味に大変な”3つの作業

  • 2026.4.30
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元アパレル店員のさやかです。

アパレル販売の仕事は、きれいな服に囲まれながら接客をする、華やかな仕事という印象を持たれることが多いかもしれません。

実際、店頭に立っているとそう見える場面もありますが、裏側には見た目とは異なる、地味で細かな作業が多くありました。

今回は、売り場の裏で地味に大変だった作業についてお話しします。

値札シールは地味にしんどい

まず1つめが、セール期間の値札貼り替えです。

セールや催事の前になると、店内の商品に値下げ用のシールを貼ったり、価格を付け替えたりする作業が一気に増えます。

「この商品は20%オフ」「こちらは期間限定価格」「このコーナーは均一価格」など、売り場によってルールが異なり、単純作業のように見えて、実際にはかなり注意力が必要でした。

値札をひとつでも間違えると、お会計時にお客様を混乱させたり、売り場全体の信頼に関わることもあります。

ただ貼り替えるだけに見えても、現場では常に確認しながら進めていました。

印字シールがないことも

また、通常の値下げ対応だけではなく、「2020円」「5555円」といった値段に合わせ、その場で値札シールを作ることもありました。

印字されたプライスタグを貼るだけでも時間がかかるのに、手書きで価格を書いて作るとなるとさらに手間がかかります。

何十枚も用意しなければならず、見た目以上に根気のいる作業でした。

さらに大変だったのは、急な追加値下げが前日に決まることです。

一度貼ったシールを、翌日のために再度貼り替える必要がありました。

私なにをやっているんだろう…」と思いながらも、前日までに店頭分だけでも終わらせなければならず必死にやったのを覚えています。

翌日も、品出しのたびに貼り替え漏れがないか確認し、地味ですが神経を使う仕事でした。

試着を戻す作業

2つめは、試着後の商品を売り場に戻す作業です。

セール時は試着される点数も増えるため、お戻し商品がたまりやすく、それを接客の合間に少しずつ片づけていくことになります。

ただラックに戻せばよいわけではなく、ハンガーをかけ直し、向きや並びを整えながら元の場所へ戻す必要がありました。

売り場が混み合うほどラックの並びも崩れやすく、お客様の間を見ながら整えて戻すのは、意外と時間のかかる作業でした。

目立たない仕事ですが、こうした小さな積み重ねが売り場の見やすさを支えていたのだと思います。

在庫確認も時間がかかる

そして3つめは、「この商品、新しいものありますか?」と聞かれて在庫を確認することです。

店頭に出ているものではなく、裏にある新しい在庫を希望されるお客様も多く、探すのに時間がかかることがありました。

オンラインストアで在庫を見て来店される方も多いですが、在庫があると表示されていても、すぐに店頭から出せるとは限りません。

少し前の時期の商品だと、離れた倉庫に保管されている場合もあり、他のスタッフに伝えて急いで取りに行くこともありました。

接客をしながら状況を共有し、売り場も回しつつ対応するため、こちらも想像以上に気を使う作業でした。

地味な作業の積み重ねが大切

お客様の目に入るのは、整えられた売り場や分かりやすい価格表示かもしれません。

けれど、その状態を保つためには、こうした地味で細かな作業の積み重ねがあります。

私自身、働く前はアパレルの仕事にもっと華やかな印象を持っていましたが、実際にはそうした売り場を支えているのは、目立たない地味な仕事でした。

服を売るだけではなく、整った売り場を保つことも大切な役割だったと感じます。

華やかに見える売り場ほど、その裏では細かな作業に追われていたことを、今でもよく覚えています。次にアパレルショップへ足を運ぶ際は、きれいに整頓されたラックや手書きの値札に少しだけ目を向けてみてください。お買い物の時間が、いつもと少し違った景色に見えるかもしれません。


文:さやか/ライター
ファッション関係の仕事に就き10年。店頭でのお客様対応や商品提案を通して得た気づきをもとに、接客や装いにまつわる体験談を執筆している。日常に寄り添うファッションの話題が得意。


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