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「犯罪だとは思わなかった…」バイトに応募した40代一般男性→いつの間に、詐欺グループの一員になっていた“巧妙すぎる手口”

  • 2026.4.19
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

SNSで見かける「高収入・即日報酬」の副業。その中には、知らないうちに犯罪に加担させられてしまう危険なものが潜んでいます。本記事では、警察や文部科学省などが注意喚起する実例を基に、元警察官の視点から手口と対策を解説します。

実際にあった事例から見える「闇バイト」の実態

数年前、地方都市に住む40代の男性は、SNSで「即日払い・高収入」「短時間で数万円」と記載されたアルバイト募集を見つけました。借金の返済に悩んでいた男性は、高額報酬に惹かれ、軽い気持ちで応募しました。

応募後、秘匿性の高い通信アプリへ誘導され、仕事内容の説明を受けます。内容は「スーツを着用し、指定された場所で荷物を受け取って別の人物へ渡すだけ」という単純なものでした。短時間で報酬が得られると説明され、不審に思いながらも引き受けてしまいます。

当日、指示された通りに行動した男性は、現金の入った封筒を受け取り、別の場所へ届けました。しかし、その金銭は特殊詐欺でだまし取られたものであり、男性は知らないうちに詐欺グループの一員として利用されていたのです。

後日、警察の捜査により発覚し、男性はいわゆる「受け子」として事情聴取を受けることになりました。

男性は「借金を返済するため高単価の仕事を探していた。応募したアルバイトが犯罪だとは思わなかった」と説明しましたが、結果として法的責任を問われる可能性がある立場となりました。

なぜ犯罪に巻き込まれてしまうのか

こうした闇バイトには、いくつかの共通点があります。

  • 「高収入」「即日報酬」などの甘い言葉で勧誘される
  • 仕事内容の詳細が明確に説明されない
  • SNSや匿名性の高いアプリ(一定期間で送受信履歴が消える)でやり取りが行われる
  • 身分証明書や個人情報の提出を求められる

上記の中でも特に「匿名性の高いアプリを利用する」、「個人情報を執拗に聞いてくる」には注意が必要

実際には「借金がいくらある?」「奨学金の弁済有無」など金銭が絡む質問を多くしてくるようです。

闇バイトは、最初から違法行為に加担させることを目的としています。人の不安や焦りにつけ込み、「簡単に稼げる仕事」と装って犯罪へと誘導するのです。

元警察官が伝えたい危険なサイン

  • 元警察官として強調したいのは、「簡単に稼げる仕事ほど疑うべき」という点です。

    次のような特徴があれば、闇バイトの可能性を疑う必要があります。

    相場とかけ離れた高額報酬が提示される
  • 仕事内容が曖昧である
  • 匿名アプリでの連絡を求められる
  • 身分証明書や銀行口座の提出を要求される
  • 断ろうとすると威圧的な態度を取られる

    少しでも違和感を覚えた場合は、決して関わらないことが重要です。

「簡単に稼げる話」を疑うことが自分を守る

軽い気持ちで始めた副業が、犯罪に加担する結果を招くことがあります。本人は被害者のつもりでも、法的責任を問われる可能性があります。

だからこそ、「簡単に稼げる」という言葉を安易に信じてはいけません。不安を感じた時点で立ち止まり、警察や消費生活センターなどの専門機関に相談することが、自分自身を守る最善の方法です。


※これは、公的機関や警察が注意喚起している事例を基に再構成したものです。

執筆・監修:りょうせい(りょうせい 元生活安全課)
元警察官(警察歴10年)。生活安全課で行方不明やDVなどの人身事案を担当し、防犯の広報や啓発活動にも携わる。現在は防犯アドバイザーとして活動し、Xや音声配信(StandFM)を通じて、日常生活に取り入れやすい防犯の工夫を発信している。

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