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知人「2か月後にまとめて返す」を信じ、30万円を貸した40代男性→催促するも返済ナシ…6か月後、男性を直撃した“恐ろしい結末”

  • 2026.4.18
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、マネーシップス代表 IFAの石坂です。知人や友人からの「すぐ返すから」という言葉は、つい信じてしまいやすいものです。しかし、その言葉だけでは返済は保証されません。

実際には、返済時期がずれ込むほど回収率は下がり、数か月で状況が一気に悪化するケースも多く見られます。特に条件を決めていない貸し借りは、結果として数十万円単位の損失につながることもあります。この記事では、よくある相談事例をもとに、その流れを具体的に整理します。

「2か月で返す」のはずが崩れる 知人間のお金トラブルの入口

今回は、40代の自営業の方からの相談です。

数年来の付き合いがある知人に、「取引先からの入金が遅れているが、2か月後には約150万円の入金がある。そのときにまとめて返す」と頼まれ、最初に30万円を貸したといいます。

この時点では、「2か月で30万円なら問題ない」という判断でした。

書面は作らず、口約束だけでの貸し付けです。

その後、約3週間後に「予定していた入金がさらに遅れている。ただ、別の案件で近いうちに50万円ほど入る予定がある。それまでのつなぎで20万円だけ追加で貸してほしい」と連絡がありました。

すでに30万円を貸していることもあり、「ここで断ると回収できなくなるのではないか」と考え、追加で20万円を渡しました。

さらに1か月後、「あと10万円あれば回る」「今回で最後」といった依頼が続き、最終的には30万円+20万円+20万円+10万円で、合計80万円まで金額が増えていきました。

当初の約束では2か月後に返済されるはずでしたが、2か月を過ぎても返済はありません。

「入金がずれている」「もう少しでまとまったお金が入る」といった説明が続き、返済は1か月、さらに1か月と先延ばしされていきました。

3か月を過ぎた頃から連絡頻度が減り、返信も数日後になることが増えました。

4か月目には「今は厳しい」「少し待ってほしい」という内容だけになり、具体的な返済日が示されなくなります。

半年が経過した時点で未回収額は80万円のまま。電話にも出ない状態となり、実質的に回収が難しい状況になりました。

強く返済を求めたところ、「そこまで言うならもういい」と言われ、関係も完全に途切れました。

当初は「2か月で30万円」の話が、結果的には「6か月で80万円未回収」という形に変わったケースです。

30万円→80万円へ 金額が増える典型パターン

今回のポイントは、最初の30万円が基準になり、その後の判断が甘くなっている点です。

「すでに30万円貸しているから、あと20万円なら」という判断が繰り返され、結果として約2.7倍の80万円まで膨らんでいます。

また、返済時期も「2か月後」から「3か月」「4か月」「半年」と延びています。

一般的に、返済が1回でも遅れると、その後の回収率は大きく下がる傾向があります。

さらに、書面がないことで「いつ・いくら返すか」が曖昧なままになり、相手の都合で延ばされ続けています。

具体的な期限がない状態では、強く請求する根拠も弱くなります。

加えて、知人という関係性があることで、最初の1か月〜2か月の段階で強く対応できていません。

この初動の遅れが、そのまま回収不能につながっています。

「いくらまで・いつまで」を決めないと守れない

知人間の貸し借りで重要なのは、「条件を数字で決めること」です。

感覚ではなく、具体的な基準を持つことで判断がぶれにくくなります。

まず、返済期限は「○月○日」と日付で決める必要があります。

たとえば「2か月後」ではなく、「6月30日まで」と明確にすることで、遅れた時点で対応を取る判断ができます。

次に、貸す上限額も事前に決めておくことが重要です。たとえば「最大30万円まで」と決めておけば、それ以上の追加はしないという線引きができます。

今回のように80万円まで増えるリスクを防げます。

また、分割で返す場合は「毎月10万円を8回」といった形で具体化する必要があります。

これにより、1回でも遅れた時点で状況を判断できます。

さらに重要なのは、「返ってこなくても生活に影響が出ない金額」に抑えることです。

80万円の未回収は、年収や貯蓄状況によっては大きなダメージになります。

最後に、貸すかどうかの判断基準として、「返済計画が数字で説明できるか」を見ることも有効です。

「入金予定がある」ではなく、「いつ・いくら入って、そこからいくら返せるか」が説明できない場合は、貸さない判断が現実的です。

お金の貸し借りは、信頼で成り立つものではなく、条件で管理するものです。

この前提を持てるかどうかで、結果は大きく変わります。


執筆・監修:石坂貴史
証券会社IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー・証券外務員)、2級FP技能士、AFP、マネーシップス代表。累計1,200件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制」の6つの分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。

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