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副業のために“オンライン講座”を申し込み→「初月無料・いつでも解約OK」のはずが…解約時、女性会社員を襲った“巧妙な手口”

  • 2026.4.17
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、マネーシップス代表 IFAの石坂です。「初月無料」「いつでも解約OK」こうした言葉を見て、気軽に申し込んだ経験はないでしょうか。

毎月の支払いが少ないと、「とりあえず試してみよう」と判断しやすくなります。しかし契約の中身によっては、途中でやめても支払いが終わらないケースがあります。

気づかないまま契約すると、「想定していた金額」と「実際に払う金額」に大きなズレが生まれます。今回は、実際の相談事例をもとに、「安く見えるのに結果的に高くなる」契約の仕組みを解説します。

月1万円で始めたはずが…見落としやすい「契約のワナ」

今回は20代後半の会社員の方からのご相談です。副業のスキルを学ぶため、オンライン講座を検討していました。

広告には

「初月無料」「月額9,800円」「いつでも解約OK」と書かれていました。

「合わなければやめればいい」

そう考えて、特に深く考えずに申し込みをしたそうです。

実際、初月は無料でした。2ヶ月目以降も月1万円ほどで、大きな負担はなく、そのまま受講を続けていました。

しかし数ヶ月後、「内容が合わない」と感じて解約を申し出ます。

ここではじめて、契約の中身を知ることになります。

この講座は「12ヶ月契約」が前提でした。支払いは分割でも、契約自体は最初に成立していたのです。

そのため、途中でやめても残りの料金はすべて支払いが必要でした。

さらに、解約時には手数料も発生しました。

結果として、残りの受講料と手数料で約30万円を一括請求。これまでの支払いと合わせると、総額は約46万円になりました。

「月1万円なら大丈夫」という判断とは、大きくかけ離れた結果です。

このケースでは、「月額制のように見える契約」が、実際には“途中で抜けにくい仕組み”になっていました。

最終的に相談者は一括で精算することになりました。

そして、「契約前に総額と解約条件を確認するべきだった」と振り返っています。

「いつでも解約OK」が判断をズラす

このケースのポイントはシンプルです。

「月額」と「解約しやすさ」だけで判断してしまったことです。

「月1万円なら負担は小さい」
「やめたくなったらやめればいい」

この考え方自体は自然です。ただし、契約の仕組みによっては通用しません。

分割払いの場合、「毎月払う=その都度の契約」ではありません。

最初に全体の契約が成立しているため、途中でやめても支払いは残ります。

また、「いつでも解約OK」という表現も注意が必要です。

多くの場合、「利用を止められる」という意味であり、「支払いがなくなる」とは限りません。

さらに、解約時に手数料や追加費用が発生するケースもあります。

これらが重なると、最初の想定を大きく超える金額になります。

契約で失敗しない人は「総額」と「条件」で判断している

このような契約で重要なのは、「毎月いくらか」ではありません。

「最終的にいくら支払う可能性があるか」です。

今回のケースでも、月額だけを見れば負担は小さく見えます。

しかし全体で見ると、数十万円の支出になります。

最低限、確認すべきポイントはこの3つです。

  • 契約期間は何ヶ月か
  • 総額はいくらになるのか
  • 途中でやめた場合、どこまで支払いが残るのか

この3つを確認するだけで、多くのトラブルは防げます。

特に重要なのは、「やめても支払いが続くことがある」という前提です。この認識がないと、同じ問題が起きやすくなります。

契約は「今の負担」ではなく、「最後までの支払い」で考える必要があります。

気軽に始められるサービスほど、一度立ち止まって条件を確認することが重要です。


執筆・監修:石坂貴史
証券会社IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー・証券外務員)、2級FP技能士、AFP、マネーシップス代表。累計1,200件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制」の6つの分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。

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