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築5年マンションで「足音がうるさい」40代男性から1年続いた苦情…30代夫婦を救った"一つの提案"

  • 2026.4.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産管理業界歴10年以上で、現在は不動産ライターとして活動しているS.Kです。マンションでの生活において、上下階の騒音トラブルに悩まされた経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

特に子どもの足音は、被害を受ける側にとっても、気を遣う保護者の方にとっても深刻な問題といえます。今回は1年以上も平行線をたどっていた騒音トラブルが、当事者同士の対話によって解決したエピソードを紹介します。

1年以上こじれた足音への苦情と担当者の苦悩

築5年のファミリー向けマンションで起きた出来事です。3階に住む30代のAさんご夫婦には、3歳になるお子さんがいました。ある日、2階に住む40代の男性Bさんから、管理会社を通じて「足音がうるさいので注意してほしい」という苦情が入ります。

話を聞いたAさんは、お金をかけて防音マットを施工しました。それでもBさんからは「改善されていない」と再度の苦情が寄せられます。管理会社を介したやり取りが1年以上も続き、解決の糸口が見えずにフロント担当者も深く頭を抱える状態に陥ってしまいます。事態を見かねた管理組合の理事長が、ご自身が同席したうえで直接話してみるよう対面の場を提案しました。

誠意が伝わった直接対話と生活配慮での和解

緊張感のある場になることを覚悟していましたが、実際に顔を合わせると意外にも冷静な話し合いとなりました。Aさんが「防音マットは施工済みだが、他にも配慮できることがあれば対応したい」という誠実な姿勢を見せたため、Bさんの態度も軟化します。

最終的に、夜間は特に気をつけるといった生活上の配慮を約束する形で和解に至りました。私がマンション管理会社のフロント担当だった頃、物理的な防音対策だけでなく、当事者間の冷静な対話というアプローチも重要になると学んだ経験があります。

管理会社が間に入ると相手の顔が見えず、不満が増幅されがちです。しかし第三者同席のもとで直接話すことで、お互いの事情を理解し合えるケースは少なくありません。

構造への過信を捨てて第三者を交えた対話を

子育て世帯がマンションに入居する際は、最初から防音に気を配ることをおすすめします。床下の空間に配管を通す二重床だから安心というのは、危険な思い込みです。

子どもの重い足音は、空間で音が共鳴する太鼓現象によって、直接コンクリートに床材を張る直床よりも響くケースがあります。事前の防音対策は不可欠ですが、お金をかけて施工すれば完全に音が消えるわけではありません。

また、怒りに任せて当事者だけで乗り込む行為は厳禁です。直接の話し合いが必要な場合は管理組合の役員など中立的な第三者に同席してもらい、冷静に話し合える場をセッティングしてもらうことで、早期解決が期待できるでしょう。



ライター:S.K(マンション管理士)

不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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