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救護のスジイルカ、懸命の治療も… 下田海中水族館が示した「命と向き合う」ということ

  • 2026.3.20
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伊豆半島の南・下田の海辺に打ち上げられ、下田海中水族館のスタッフによって救護・治療が続いていたスジイルカ。回復を願う声が寄せられていましたが、残念ながら3月20日の朝、息を引き取ったことが下田海中水族館の公式Xにて発表されました。

一時は自力で泳ぐ姿も

保護直後は自力で泳ぐことすらままならないほど衰弱していましたが、スタッフによる懸命な治療と看護により、一時はプールの中を自らの力で泳ぎ回るほどに回復していました。

同館が公開した動画には、力強く水面を滑るスジイルカの姿が収められていました。その輝きに、下田海中水族館のスタッフも「奇跡」を信じましたが、峠を乗り越えるには至らなかったようです。

「命の尊厳」を問いかけ

下田海中水族館は公式Xで、死亡の報告とともに「これからも積極的にこのような活動を続けて行きます」と投稿。 ライブストランディング(生体漂着)した個体の救護は、極めて成功率が低く、過酷な挑戦です。

それでも、目の前の小さな命を見捨てず、最後まで寄り添い続けたスタッフの行動は、多くの人々に「命の尊厳」を改めて問いかけました。

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下田海中水族館提供

救出された海岸から、ほど近い水族館で過ごした2日間。スジイルカが最期に見た景色は、荒波の打ち寄せる浜辺ではなく、自分を守ろうと必死に動く人間の温もりだったのかもしれません。

ライターコメント

短い間でしたが、私たちに生命の美しさを見せてくれたスジイルカに、感謝を伝えたいと思います。一時は自力で泳いでいたという動画を見て、胸が熱くなりました。結果は本当に残念ですが、下田海中水族館の皆さんが掲げた「これからも活動を続ける」という決意にこちらまで勇気づけられました。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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