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『なぜかお金が貯まらない家』には“共通点”があった…お金のプロが明かす、思わぬ出費を招く「NGな買い物法」とは?

  • 2026.3.24
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出典元:phootAC(※画像はイメージです)

「毎日節約をがんばっているはずなのに、なぜかお金が貯まらない……」そんな悩みを抱えていませんか?

もしかするとその原因は、家計簿を細かくつけることや収入の額ではなく、日々の「無意識の買い物習慣」にあるのかもしれません。

今回は、お金が貯まりにくい家庭に共通する「気づきにくい支出」の正体や、良かれと思ってやっている節約の落とし穴について、専門家である石坂貴史さんに詳しく解説していただきました。

明日からすぐに実践できる、家計改善のための「買い物の仕組みづくり」をご紹介します。

お金が貯まらない原因は「小さな支出」の積み重ね?

---「特別な無駄遣いはしていないのにお金が残らない」という声をよく聞きますが、お金が貯まりにくい家庭にはどのような特徴があるのでしょうか?

石坂貴史さん:

「お金が貯まりにくい家庭に多いのは、『大きな無駄遣い』ではなく、小さな支出が積み重なっているケースです。本人は節約を意識しているつもりでも、日常の習慣の中に無意識の出費が組み込まれていることがあります。

代表的なのは、『必要かどうかを考える前に買い物をしている』状態です。たとえば、仕事帰りにコンビニに立ち寄る習慣があると、飲み物やお菓子、ちょっとした食品を毎回購入してしまうことがあります。一回の支出は数百円程度でも、毎日続けば月に数千円から一万円以上になることもあります。

また、買い物の基準が『欲しいかどうか』になっている場合も、支出が増えやすくなります。本来は『本当に必要か』『家に同じものがないか』を確認することが重要ですが、気分やその場の雰囲気で購入を決めてしまうと、同じような物が増えてしまうことがあります。家庭によっては、冷蔵庫の中に同じ調味料が複数ある、使い切れない食品が残っているといった状態も見られます。

さらに、支出を把握していないことも大きな要因です。最近は電子決済やカード払いが増え、現金を使う場面が減っています。その結果、『いくら使ったか』を実感しにくくなり、支出の合計を把握していない家庭も少なくありません。少額の支出でも、回数が増えることで家計に大きな影響を与えることがあります。

FPとして相談を受ける中でも、『特別な出費をしていないのにお金が残らない』という声は多く聞かれます。その場合、家計簿を細かくつける前に、まずは日常の買い物習慣を振り返ることが大切です。いつ、どこで、どのような理由で買い物をしているのかを確認すると、無意識の出費の原因が見えてくることが多くあります。

お金が貯まらない原因は、必ずしも収入の問題とは限りません。日常の習慣の中にある『気づきにくい支出』を見直すことが、家計改善の第一歩になります。」

特売品やポイント狙いは逆効果? 節約の落とし穴

---節約のために「まとめ買い」や「ポイント還元」を意識している人も多いと思いますが、これらが逆に支出を増やしてしまうことはあるのでしょうか?

石坂貴史さん:

「節約を意識すること自体はとても大切ですが、買い物の方法によっては、結果として支出が増えてしまうことがあります。特に多いのが、『安いから買う』という判断です。

たとえば、特売品のまとめ買いは一見すると節約のように見えます。しかし、実際には使い切れない食品を購入してしまうことも少なくありません。特に食料品は、消費期限や保存期間があります。必要以上に購入してしまうと、使い切れずに廃棄することになり、結果としてお金を無駄にしてしまう可能性があります。

また、ポイントを目的にした買い物も注意が必要です。ポイント還元は確かに魅力的ですが、必要のない物まで購入してしまうと、本来支払う必要のなかったお金を使うことになります。たとえば『ポイントが多く付くから』『キャンペーン中だから』という理由だけで商品を購入すると、節約ではなく単なる支出になってしまいます。

さらに、『まとめ買いの安心感』も落とし穴になることがあります。家に在庫が多くあると、まだ残っていることを忘れて新しい物を買ってしまうケースがあります。結果として、同じ商品が重複し、管理が難しくなることもあります。

節約の基本は『安く買うこと』ではなく、『不要なものを買わないこと』です。価格が安いかどうかよりも、その商品が本当に生活に必要かどうかを基準にすることが重要になります。

特売やポイントは、必要な物を購入する際に活用するものであり、それ自体が買い物の目的になってしまうと、本来の節約とは逆の結果になってしまいます。節約を成功させるためには、『価格』ではなく『必要性』を基準に、買い物を判断する習慣を持つことが大切です。」

家計簿をつける前に! 無意識の出費を防ぐ「仕組みづくり」

---無意識の出費を防ぐために、今日からすぐに始められる効果的な方法や習慣があれば教えてください。

石坂貴史さん:

「無意識の出費を防ぐために最も効果的なのは、『買う前に一度立ち止まる仕組み』を作ることです。節約が続かない理由の多くは、意志の問題ではなく、買い物の流れの中で判断する時間がないことにあります。

簡単にできる方法の一つが、『買い物リストを作ること』です。事前に必要な物を書き出してから買い物に行くと、目的が明確になり、予定外の購入を減らすことができます。スーパーなどで商品を見ていると、どうしても新しい商品や特売品が目に入ります。しかし、リストがあると『今日はこれだけ買う』という基準ができるため、衝動的な購入を防ぎやすくなります。

もう一つ効果的なのは、『その場で決めない』というルールを作ることです。特に日用品や食品以外の物については、『一度家に帰ってから考える』という習慣を持つと、無駄な買い物を減らすことができます。時間を置くことで、本当に必要な物かどうかを冷静に判断できるようになります。

また、家にある物を定期的に確認してみてください。冷蔵庫や収納を確認すると、『まだ使える物』『すでに持っている物』が見えてきます。これだけでも、同じ物を重複して購入することを防ぐことができます。

私も相談のなかで、家計簿を細かくつけるより先に、『買い物の仕組み』を整えることをおすすめすることが多くあります。家計改善は、複雑な方法よりも、誰でも続けられる小さなルールを作ることの方が効果的です。

明日からできる最初の一歩としては、『買い物リストを作る』『その場で買わない』『家にある物を確認する』という三つの習慣を意識することです。これだけでも無意識の出費は大きく減る可能性があります。節約は我慢ではなく、仕組みを整えることで自然と続くようになります。」

我慢の節約から「仕組み化」へ! 今日から始める家計改善

お金が貯まらない原因は、決して意志の弱さや収入の問題だけではありませんでした。特売品やポイントに振り回されず、「本当に必要かどうか」を基準に立ち止まることが何より大切です。

石坂さんが教えてくれた「買い物リストを作る」「その場で買わない」「家にある物を確認する」という3つのステップは、誰でも今日から始められるシンプルなルールです。複雑な家計簿をつける前に、まずは毎日の買い物習慣を見直し、無理なく続く「節約の仕組み」を作ってみてはいかがでしょうか。


監修者:石坂貴史
証券会社IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー・証券外務員)、日本証券アナリスト協会認定資産形成コンサルタント、2級FP技能士、AFP、NISA取引アドバイザー、マネーシップス代表。累計1,200件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制」の6つの分野が専門。各メディアにて毎朝金・プラチナ相場の解説を担当中。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポート。