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「中古市場では坪単価1000万超」3棟目となる29階建て勝どきタワマンに、業界関係者「1,200万円になるのでは」

  • 2026.4.5
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出典:PIXTA(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。不動産業界で15年以上の実務経験を持つ西山雄介です。タワーマンションと聞いて、どのような建物を想像するでしょうか。近年は単なる高層住宅の枠を超えて、街そのものを形成するような大規模物件が誕生しています。

今回は東京の湾岸エリアで高い存在感を放つ「パークタワー勝どき」を取り上げ、プロの視点からその強みや今後の将来性を解説しましょう。

ミッドとサウスの構造的違いとリゾートライクな環境

パークタワー勝どきは、大きく分けて「ミッド」と「サウス」という2つの棟から構成されています。同じ敷地内にありながら、そのスペックには明確な違いがある点に注目してください。

ミッドは駅直結であり、地震の揺れを吸収する免震構造を採用し、清水建設が施工を担当した建物です。一方でサウスは駅から徒歩2分の距離に位置し、揺れを抑える制震構造で鹿島建設が建てたという違いがあります。

施設全体は「グランドマリーナ東京」という名称で開発され、敷地内にはスーパーのライフやスターバックスなどの店舗が揃っています。さらに共用ラウンジやフィットネス施設に加え、水遊びができるセントラルラグーンも設けられており、施設概要からは日常的にリゾートのような環境を享受できるでしょう。

一方で、これだけ好立地で共用施設が充実した大規模タワーマンションは、物件価格が高額で手が出しにくいというネックがある点は否めません。さらに維持管理にかかる管理費や修繕積立金などのランニングコストが割高になりやすい点も、購入検討時にはあらかじめ考慮しておくべき課題といえます。

相場を牽引する強さと「3棟目」がもたらす影響

パークタワー勝どきの中古市場における評価は高く、一部の取引事例では坪単価が1,000万円を超える水準となるケースも見受けられます。このことは、勝どきエリア全体の相場を牽引する指標になっていると、いえるのではないでしょうか。

さらに注目すべきは、現在解体および新築工事が進められている住宅棟の3棟目となる「B街区」の存在です。こちらは29階建てで2029年の竣工を予定しており、一部の業界関係者の間では坪単価が1,000万円から1,200万円になるのではないかとの見方もあります。

3棟目の完成により再開発の総仕上げとなることで、不動産市場では既存のミッドやサウスの資産価値も底支えされると見込まれています。一方で新棟の完成による供給増が、既存物件の需給バランスや価格維持にどのような影響を与えるかについては、今後の動向を注視していく必要があるでしょう。

築地再開発の恩恵と街の進化を見据えた物件選び

エリアの将来性を考えるうえで、対岸で進む「築地地区まちづくり事業」も見逃せません。この巨大プロジェクトは、2030年代前半に第1期のまちびらきが予定されています。

勝どきエリアは、この再開発の恩恵を直接享受できる立地であり、さらなる利便性の向上が見込まれるでしょう。タワーマンションを選ぶ際は、物件単体の免震や制震といったスペックだけでなく、近隣の再開発計画が資産に与える影響を俯瞰して評価することが大切です。

商業施設の併設といった現在の強みだけでなく、街全体の進化とともに資産価値が育つポジションを見極める視点を持つようにしてみてください。ただし、これほどの大規模な再開発計画は、社会情勢の変化などによって計画の変更や遅延が生じるリスクも伴います。将来の資産価値を予測する際は、そうした不確実性も加味して判断することをおすすめします。

参考:築地地区まちづくり事業(築地まちづくり公式ウェブサイト)



筆者:西山雄介(宅地建物取引士・マンション管理士などの資格所有)
不動産業界歴15年。新卒で東証プライム上場のマンションデベロッパーに入社後、計2社で新築・中古販売および管理業務に従事。実務現場を経て管理職も歴任し、組織運営にも携わる。現在はその多角的な視点を活かし、実務解説から不動産投資、法律事務所案件まで専門性の高いコンテンツ制作・ディレクションを行っている。


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