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タワマン25階を購入も「盲点でした」6月梅雨に30代3人暮らし夫婦が痛感した"誤算"【一級建築士は見た】

  • 2026.6.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「雨の日でも子どもを遊ばせられる。それがタワマンの決め手でした。でも梅雨に入って、現実はぜんぜん違いました」

そう話すのは、都内のタワーマンション(40階建て・25階・約75㎡)を約9,500万円で購入したIさん(30代夫婦・子ども1人の3人暮らし)です。入居の決め手のひとつが、共用施設のキッズルームでした。

ところが6月の梅雨に入った途端、状況は一変。雨で外に出られない週末は、同じことを考えた家族が集まり、キッズルームが大混雑しました。決して広くないスペースに子どもがあふれ、わが子をのびのび遊ばせるどころか、他の子と接触しないよう気を張って見守るだけで疲れてしまう状態に。

結局、キッズルームからは足が遠のいて自宅で過ごす週末が増えたといいます。「梅雨こそ使いたいのに、梅雨こそ落ち着いて使えない。盲点でした」と振り返ります。

キッズルームは「子育て世帯が一斉に使う」とパンクする

タワーマンションのキッズルームは、雨の日でも子どもを遊ばせられる魅力的な設備です。多くは開放時間内であれば予約なしで自由に使えるため、天候に左右されない子育て環境として人気があります。

しかし、その広さは総戸数に対してそれほど余裕があるわけではありません。数百戸規模のタワマンでも、キッズルームは数十平方メートル程度で、一度に過ごせる人数は限られます。

晴れた日は公園に出かける家庭が多いため、利用は分散します。ところが梅雨や雨天が続くと、外で遊べない子育て世帯が一斉にキッズルームへ。普段は十分に見えたスペースも、需要が集中する梅雨の週末にはパンクしてしまうのです。

とくに梅雨は晴れ間が読みにくく、「今日しか遊ばせる日がない」と判断する家庭が重なりやすい時期です。子育て世帯が多いマンションほど、ライフスタイルが似通うぶん利用のタイミングも重なりやすく、混雑が起こりやすい傾向があります。

Iさん夫婦はどう対応したのか

混雑に直面したIさん夫婦は、利用する時間帯を見直しました。

混み合う週末の日中を避け、比較的すいている平日の夕方や週末の早朝にシフト。時間帯をずらすだけで、同じ施設でもぐっと落ち着いて過ごせるようになったといいます。それでも雨の週末は混みやすいため、近隣の児童館や屋内遊び場など、マンション外の選択肢も併用するようにしました。

「キッズルームに過度に期待せず、外の施設とうまく組み合わせることで、雨の日も乗り切れるようになった」とIさんは振り返ります。

キッズルームは「混む時期」を想像して選ぶ

タワーマンションを検討する際は、キッズルームの有無だけでなく、実際に快適に使えるかどうかまで考えることが大切です。とくに以下の点を意識してみてください。

・総戸数に対するキッズルームの広さ(戸数が多いほど混みやすい)
・開放時間内の自由利用か、予約制か
・雨天時・休日の混雑状況(可能なら内見時に管理会社へ確認)
・マンション周辺に代替となる施設(児童館・図書館など)があるか

「雨の日でも安心」という言葉をそのまま受け取るのではなく、「みんなが同じ時に使いたくなる」という前提で考えること。それが、梅雨のタワマンで後悔しない暮らし方の第一歩です。


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
地方自治体で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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