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「たった数秒の歓声だったのに…」W杯観戦で盛り上がった夜、マンション掲示板の張り紙を見て青ざめた理由

  • 2026.6.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

サッカーW杯やオリンピックなどの国際大会が始まると、深夜でもテレビの前で応援した経験がある方は多いのではないでしょうか。日本代表の試合ともなれば、ゴールが決まった瞬間に思わず声が出てしまうものです。

しかしマンションでは、その一瞬の盛り上がりが思わぬトラブルにつながることがあります。

今日は、W杯観戦中の歓声がきっかけで近隣関係が悪化してしまった30代夫婦のエピソードをご紹介します。

日本代表戦を友人たちと深夜観戦

これは、私が不動産管理業を行っていた2018年に相談を受けた、30代夫婦のAさんご夫妻の話です。

ご夫妻はそろって大のサッカーファンでした。ちょうどその年はサッカーワールドカップが開催されており、期間中は毎試合欠かさず観戦していたそうです。

日本代表戦の日には、友人4人を自宅マンションへ招いて観戦会を開くことになりました。試合開始は深夜でしたが「大声を出さなければ大丈夫だろう」と考えていたといいます。

当日は軽食や飲み物を用意し、リビングで観戦をスタートしました。

試合は終始接戦となり、時間が経つにつれて部屋の熱気も高まっていきます。誰もが日本代表の勝利を願いながら、テレビ画面に釘付けになっていました。

劇的ゴール!全員で大歓声

問題が起きたのは試合終盤。日本代表が劇的なゴールを決めたのです。その瞬間、

「うおおおお!」
「決まった!」
「やったー!」

と、全員が立ち上がって大歓声を上げました。拍手やハイタッチも重なり、部屋は大盛り上がりだったそうです。

ただ、ご夫妻にとっては数秒間の出来事でした。そのため「少し騒いだけれど、一瞬だったから問題ないだろう」と深刻には考えていませんでした。

しかし、深夜のマンションは昼間とは環境が大きく異なります。当然ながら、試合を観戦せずに就寝している住民も少なくありません。

周囲が静まり返っている時間帯だからこそ、歓声や拍手、椅子を引く音などは想像以上に響きやすくなります。Aさんご夫妻は気付いていませんでしたが、その数秒間の歓声は周辺住戸までしっかり届いていたのです。

マンション掲示板に注意文が...

数日後、ご夫妻はマンションの掲示板に貼られた一枚の張り紙に気付きました。そこには「深夜帯の騒音にご注意ください」という注意文が掲示されていたのです。

どうやら管理会社へ、深夜の騒音に関する苦情が複数寄せられていたようでした。

もちろん、騒音の発生元が特定されたわけではありません。しかし、日本代表戦の観戦会を開いていたAさんご夫妻は「もしかしたら自分たちのことかもしれない」と感じたそうです。

掲示板の注意文を見て以来、ご夫妻はマンション内で物音を立てることに敏感になったといいます。夜間にテレビを見る時も音量を気にし、来客時も周囲への配慮ばかり考えるようになりました。

Aさんは「以前より自宅でくつろげなくなった気がします」と振り返っていました。さらに「また騒音だと思われたらどうしよう」という不安から、友人を自宅へ招く機会も減っていきました。

後になってAさんは「たった数秒の歓声だったのに、その後の暮らし方まで変わってしまうとは思いませんでした」と語っていました。

騒音の発生元が特定されたわけではなくても、一度気になり始めると、以前と同じ気持ちで生活することが難しくなるケースもあるのです。

深夜のスポーツ観戦は想像以上に音が伝わる

深夜の騒音は、本人が思う以上に周囲へ伝わります。

特にスポーツ観戦は感情が高ぶりやすく、普段は静かな人でも思わず大声を出してしまうことがあります。さらに複数人で観戦している場合は、お互いの興奮につられて声量が大きくなりやすいため注意が必要です。

マンションで深夜観戦をする際は、次のような点を意識するとトラブル防止につながります。

  • テレビの音量を抑える
  • 窓やベランダ側の開口部を閉める
  • 得点時に大声を出しすぎないよう意識する
  • 拍手や足踏みを控える
  • サウンドバー(テレビの前に設置する棒状のスピーカー)やホームシアターの低音に注意する

また、W杯や大型スポーツイベントの日であっても、周囲の住民全員が観戦しているわけではありません。翌日の仕事に備えて就寝している人や、小さな子どもを寝かしつけている家庭、介護や看病をしている家庭もあります。

マンションでは、一度気まずくなった近隣関係の修復に時間がかかることも少なくありません。だからこそ、「少しだけ」「一瞬だけだから大丈夫」と考えるのではなく、深夜帯は普段以上に音への配慮を意識することが大切です。

スポーツ観戦の興奮は試合が終われば落ち着きます。

しかし、近隣との関係はその後も長く続いていきます。大切なイベントを気持ちよく楽しむためにも、周囲への配慮を忘れないようにしたいものです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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