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世帯年収1500万タワマン夫妻が、1.5億の高層階を蹴って“3階を即決”したワケ

  • 2026.4.2
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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。宅地建物取引士として10年以上の現場経験を持つライターのT.Sです。

タワーマンションといえば、高層階からの素晴らしい眺望をイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし実際の購入現場では、同じマンション内での階数による価格差に直面し、あえて低層階を選ぶ方も存在します。

今回は、都心のタワーマンションで、大きな価格差を逆手に取って低層階を購入したご夫婦のエピソードを紹介しましょう。

5,000万円の価格差とライフスタイルへの投資

世帯年収1,500万円のAさん夫婦は、都心の新築タワーマンションの購入を検討していました。見学に訪れた物件で提示された価格は、高層階が1億5,000万円なのに対し、全く同じ間取りの3階は1億円だったのです。

5,000万円という大きな価格差を前に、Aさん夫婦は選択を迫られました。高層階の眺望は非常に魅力的でしたが、お二人は「眺望のために多額のローンを組むより、浮いた資金を別の目的に使おう」と決断します。

頭金を一定額用意したうえで3階の住戸を即決で購入し、頭金や毎月のローン返済額の差額分をインデックス投資と子どもの受験費用に充てることにしたのです。この決断は自分たちのライフスタイルを最優先した、合理的な選択といえます。

税制改正の恩恵と共用施設の賢い活用法

Aさん夫婦が低層階を選んだメリットは、購入時の価格差だけではありません。新築タワーマンションでは平成29年度の税制改正により、高層階ほど固定資産税が高く、低層階ほど安くなるように税額の按分比率が補正される仕組みになりました。

そのため低層階を選んだAさん夫婦は、毎年の税金負担というランニングコストも抑えられています。さらにタワーマンションならではの魅力である豪華な共用施設は、どの階の居住者でも平等に利用できる利点があります。

Aさん夫婦は日常的な運動に無料のジムを利用し、たまの休日は高層階にある全居住者向けのラウンジで夜景を楽しむなど、施設をフル活用しているそうです。専有部分の眺望がなくても、マンション全体の価値を存分に享受できています。

生涯のマネープランを見据えた物件選び

タワーマンションの価値は専有部の眺望だけでなく、充実した共用部や足元の商業施設などへのアクセスの良さにも見出せます。低層階の購入は初期費用や毎年の固定資産税を抑えつつ、こうした施設を使い倒せるためコストパフォーマンスに優れた選択肢といえます。

一方で、初期費用と維持費を抑えられる反面、将来の売却価格も高層階ほど高くならない点は考慮が必要です。それでも住宅購入においては目の前の物件価格だけでなく、維持費や将来の教育費を含めた生涯のマネープラン全体で予算を考える視点が欠かせません。タワーマンションを検討する際は、ご自身の価値観と照らし合わせて最適な階数を選んでみてください。

参考:平成29年度改正タワーマンションに係る固定資産税の取扱い(全日本不動産協会)



ライター:T.S(宅地建物取引士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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