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「家賃9万円で審査落ち…」年収450万と440万、わずか10万円の差で2人に明暗…大家の"意外なNG基準"は

  • 2026.4.2
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。現役の不動産会社社長として、日々さまざまな土地や建物のご相談に向き合っている岩井です。

部屋探しをしていると「年収が多ければ好きな部屋に住める」と思っている方も多いのではないでしょうか。実際、賃貸の入居審査では「年収の3分の1以内の家賃」が目安といわれています。そのため、多くの人が「収入があれば通る」と考えがちです。

しかし実際には、同じ年収なのに審査結果が分かれるケースが珍しくありません。入居審査は、保証会社の審査だけがすべてではないのです。

また、部屋は所有している「大家さん」から借りて住むもので、入居できるかどうかも大家さんや管理会社が決めるという根本的な仕組みを忘れている方は多いです。

今日は、同じ年収の2人が同じ物件に申し込み、結果が分かれたエピソードをご紹介します。

同じ年収の2人が同じ部屋に申し込んだ

数年前、私が担当していた賃貸マンションでの話です。家賃は月9万円。会社員であれば、年収400万円以上あれば無理なく支払える水準でした。

同じ日に、ほぼ同じ条件の2人が申し込みをしました。

  • Aさん:年収約450万円
  • Bさん:年収約440万円

収入はほぼ同じで、勤務先にも大きな差はありません。書類だけを見れば、どちらも審査に通りそうな条件でした。

ところが違う結果となりました。

  • Aさん:審査通過
  • Bさん:審査否決

収入も条件もほぼ同じ。それでも、審査の結果は真逆だったのです。

大家さんがよく聞く「入居希望者はどんな人?」

賃貸の入居審査は、書類だけで判断されているわけではありません。申し込みが入ると、多くのオーナーは不動産会社にこう聞きます。

「この人、どんな感じの人?」

つまり、人物の印象です。

今回のケースでも、オーナーから電話がありました。

「収入は問題なさそうだけど…実際どんな人?」

私はこう答えました。

「Aさんは内見のときも落ち着いた方で、書類提出も早かったですね」

Aさんは、受け答えも丁寧で落ち着いた印象。一方、Bさんについてはこう答えました。

「内見のとき、かなり急かされて…“早く決めたいんで”と強い口調だったんです」

さらに、書類の細かなルールについても「これ、本当に必要なんですか?」と何度も不満を口にしていました。

少しとげのある話し方や、細かな手続きへの文句が目立つ印象だったのです。たったそれだけの違いに思えるかもしれません。

しかし、こうしたやり取りもオーナーにとっては大切な判断材料になります。

内見の態度や書類対応も見られている

賃貸では、内見のときの様子も意外と見られています。入居審査というと、収入や勤務先などの条件ばかりを想像するかもしれません。

しかし実際には、内見時の態度やその後のやり取りも判断材料になることがあります。例えば、次のような点です。

  • 受け答えが極端に横柄ではないか
  • 部屋の扱い方が雑ではないか
  • 書類提出の期限を守るか
  • 連絡のやり取りがスムーズか

こうした部分も、オーナーにとっては大切な確認ポイントです。

理由は単純です。賃貸オーナーにとって一番怖いのは、家賃滞納や入居後のトラブルだからです。そのため、審査では「家賃を払えるか」だけではなく「安心して貸せる人か」という視点でも見られます。

長年この仕事をしている不動産の営業マンは、入居希望者を見た瞬間に「この人は問題なさそう」「少しトラブルのにおいがする」と感じることがあります。

そして、その印象がオーナーに伝わり、最終的な判断材料になることもあるのです。

入居審査は「払える人」より「安心して貸せる人」

賃貸の入居審査で見られているのは、大きく次の2つです。

  • 家賃を支払えるか
  • 安心して貸せる人か

収入は、前者を判断するための材料です。

しかし実際の審査では、後者、つまり人物面の評価も重視されます。そのため、同じ年収でも審査結果が分かれることがあります。

部屋探しでは、次の点を意識しておくと安心です。

  • 内見や申し込み時の受け答えは丁寧にする
  • 書類提出や連絡にはできるだけ早く対応する
  • 担当者とのやり取りを雑にしない

入居審査は、書類の数字だけで決まるものではありません。不動産の現場では、よく次のように言われます。

「この人なら安心して貸せるか」

大家さんへの印象が、審査結果を分けることもあります。入居審査では、収入や条件だけではなく、人柄が判断材料になることもあるのです。



筆者:合同会社ゆう不動産 代表 岩井佑樹

不動産売買の専門家として仲介・査定・買取に携わりながら、不動産Webライターとして1,000記事以上を執筆。「売る力×伝える力」を軸に、情報発信と販売の両面から不動産の価値を高めている。派手さよりも誠実さを大切にし、地域に寄り添う姿勢で「早く・高く・安心」の取引を支える不動産の専門家。


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