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宮沢氷魚さんが選んだのは暗渠にまつわる一冊。「阿佐ヶ谷の暗渠がお気に入り。その生命力に感動した」【インタビュー】

  • 2026.2.21

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年3月号からの転載です。

実は暗渠が大好きという宮沢さん。

「大学の卒業論文のテーマは、東京都の河川の環境変化でした。その研究過程で暗渠の奥深い世界を初めて知り、魅了されたんです」

かつて雑誌の連載の中で、暗渠巡りをしたこともある。その際にナビゲートをお願いしたのが、本書の著者・髙山英男さんだった。

「髙山さんの暗渠愛は本当に素晴らしくて。それがこの本にも存分に発揮されているので、暗渠を知らない人でもワクワクしながら読めると思います」

宮沢さんのお気に入りの暗渠は?

「阿佐ヶ谷の暗渠です。クネクネした細い道で、脇には苔や水を好む植物が生えています。歩くと下から湿気が立ち上ってきて、蓋をされて何10年も経っているのに、水の存在が確かに感じられる。その生命力に、とても感動するんです」

暗渠には、東京の都市開発の歴史も反映されている。

「暗渠は、人間が自然に手を加え、時に自然を汚した、悲しい過去の一部でもあります。でも今、暗渠を緑道として整備するような再開発も行われています。ようやく自然と社会の間のバランスが、取られ始めてきたのかなと。この本は、そんな時代の変遷も感じさせてくれます」

宮沢さんは現在、ドラマ『夫に間違いありません』に出演中だ。本作は、松下奈緒さん演じる朝比聖子が夫の遺体を誤認し、保険金を受け取った後に死んだはずの夫が帰還するという第1話から始まった。宮沢さんの役どころは、執拗に聖子らを追うゴシップ雑誌の記者・天童弥生だ。

「天童は嫌われる覚悟で演じなければいけない人物なので、自分にできるか不安もありました。でも天童って、今の時代にこそ必要だと思うんです。現代はAIの生成画像やフェイクニュースの影響もあって、嘘と本当の境目が見えにくい。そういうときに、どんな手を使っても真実を追求し続ける彼の姿勢は、とても大切だと感じます。彼を通して、何か視聴者の方たちに届けられたら。それがこのドラマでの僕の目標です」

物語の後半では、遺体誤認の謎と絡みながら、大手新聞社のエリート記者だった天童の過去も徐々に明らかになる。

「天童は、少しでも嘘のない世界にしたいと記事を書いています。そういう彼の人間性や不器用な優しさも見えてきます。最終回まで意外な展開の連続ですので、ぜひ楽しんでご覧いただければと思います」

取材・文:松井美緒 写真:TOWA

ヘアメイク:KUBOKI(aosora) スタイリング: 庄 将司

みやざわ・ひお●1994年、米国サンフランシスコ生まれ。2020年公開の初主演映画『his』で数々の賞を受賞。23年公開『エゴイスト』では、第16回アジア・フィルム・アワードなどを受賞。他の出演作に、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』、映画『騙し絵の牙』『佐藤さんと佐藤さん』『楓』など。

『暗渠パラダイス!』

(髙山英男、吉村 生/朝日新聞出版) 1980円(税込)

暗渠とは、もともとあった川や水路など水の流れに蓋をしたもの。暗渠マニアの著者2人が、鉄道と暗渠の関係、都市開発と暗渠の戦いの歴史、猫は暗渠のサイン(!?)など、様々な角度から暗渠の楽しみ方を解説する。地方やベトナムの暗渠も紹介。暗渠を歩けば、隠れていた川の魂と土地の記憶が浮かび上がる。

ドラマ『夫に間違いありません』

脚本:おかざきさとこ 演出:国本雅広、安里麻里、保坂昭一

出演:松下奈緒、桜井ユキ、宮沢氷魚、朝加真由美、余 貴美子、安田 顕 毎週月曜夜10時~放送中 カンテレ・フジテレビ系全国ネット

●朝比聖子のもとから夫が姿を消した。警察に呼ばれ、川で事故死した男性の遺体を確認した彼女は、「夫に間違いありません」と認める。2人の子どもと義母の面倒を見ながらおでん屋を切り盛りしていたが、1年後、亡くなったはずの夫が目の前に現れた。

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