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氷の中に「宇宙」が広がる?神秘の白い泡と「キノコ氷」の正体【北海道・上士幌町 糠平湖①】

  • 2026.2.19

数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。

今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、冬の糠平湖の風景をお届けします。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

厳冬の糠平湖

2月、厳しい厳冬期が今年もしっかりとやってきました。
中旬までは、氷点下20度を下回る日も幾度かありました。足元から冷気が伝わり、ストーブをつけても寒い。そんな日々が続きました。

その厳しい寒さとは裏腹に、冬の十勝平野はとても柔らかく煌びやかで、美しい光景を繰り広げます。

今回お伝えしたいのは、上士幌町の糠平湖の光景です。

十勝に来てから毎年この時期に訪れています。
寒さも美しさも、十勝管内で群を抜く場所です。

今回は糠平湖への行き方も含めご紹介できればと思います。

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖

・シャッター速度 1/100
・絞り f/11
・ISO 1600

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

糠平湖へは帯広市から車で約1時間半弱で到着できます。
高速はなく、すべて下道での移動です。

駐車場の場所も「三の沢」「五の沢」とポイントがあり、多くの人は「五の沢パーキング」から湖面を目指す人が多いです。
地図アプリで「糠平湖五の沢」と打つとその場所が出てきます。
シーズン中の連休などはすぐに満車になってしまうので、早めの到着をお勧めいたします。

到着したら10分ほど森の中の雪道を歩いて湖面へ向かいます。

時期や天候にもよりますが、この日は足場がしっかりと踏まれていて、わかりやすい道のりとなっていました。

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖「五の沢」

・シャッター速度 1/4000
・絞り f/7.1
・ISO 100

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

森の中を進んでいくと、視界が徐々に広くなっていきます。

私が糠平湖に行くときは、早朝の日の出間近に辿り着くように向かうことが多いです。
極寒の静けさと、そこで生まれる美しさを感じられるのが、やはり早朝の時間帯だからです。

五の沢付近では「フロストフラワー」が咲き誇っていました。

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖「五の沢」

・シャッター速度 1/500
・絞り f/5.6
・ISO 1600

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

フロストフラワーは、気象条件が揃わないと見ることができない、そして太陽が昇ってくるとすぐに溶けてしまう、儚い自然現象です。

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖

・シャッター速度 1/100
・絞り f/8
・ISO 100

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

その後湖面を歩き進めると、遠くに見える突起した物が目立ってきます。
なんだか気になりませんか?

氷のキノコみたいに見えませんか?
実は名前も「キノコ氷」と名付けられています!

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖

・シャッター速度 1/100
・絞り f/16
・ISO 200

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖

・シャッター速度 1/160
・絞り f/16
・ISO 200

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

糠平湖は、糠平ダム建設と同時に作られた人造湖です。
湖底には建設当時に伐採された切り株がたくさん残り、その上にダムの水が張られ、寒さによって結氷します。

ダムの発電放水などで湖の水位が下がり、切り株の上に氷だけが取り残されます。
それがこのようなキノコみたいな形に見えることから「キノコ氷」と名付けられたようです。

冬の間だけ見られる自然現象ですね。

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖

・カメラ:iPhone15plus 広角モードにて撮影

さらに歩き進めると地面は氷へと変わっていきます。

足元をよく見てみると、糠平名物「アイスバブル」の美しさに目が奪われます。

このアイスバブルは、湖底に溜まった落ち葉などから発生するメタンガスが、そのまま凍結して水の中に閉じ込められ、このような形になったものです。
いわゆる空気の形を見ることができます。

大小様々な泡の形がたくさんあり、黒い背景に白い泡が際立ち、まるで宇宙をイメージさせるような神秘的な光景です。

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖

・シャッター速度 1/160
・絞り f/16
・ISO 640

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

アイスバブルを見に行く方は、次の2つを持って行くことをお勧めします。

・車のスノーブラシ
・お湯をたっぷり入れた水筒

雪に覆われた氷上をスノーブラシで掃き、良いアイスバブル群を見つけたら、その上に水筒のお湯をかけてみてください。
透明でキラキラしたアイスバブルを見ることができます!

Sitakke

糠平湖はワカサギ釣りの聖地とも言われています。

カラフルなテントが何棟も設営されていて、シーズン中はワカサギ釣りを楽しんでいる方々がたくさんいます!
多いときは100棟を超えるテントがずらりと並ぶこともあるらしいですよ!

そしてワカサギ釣りのテントの近くまで来ると、遠くに白いコンクリートが連なっているのが見えてきます。

Sitakke

・撮影日:2026年1月
・場所:上士幌町 糠平湖

・シャッター速度 1/100
・絞り f/11
・ISO 400

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

これが「タウシュベツ川橋梁」です。
ワカサギ釣りのテントの近くから見ても、かなり遠くにあるように見えるのですが、なんとも目を惹く、近くまで行ってみたいとワクワクさせる建造物です。

このまま歩いて、進んでみようと思います。

続きは後編の記事でお伝えします。

Sitakke
アイスバブルと沈む夕日

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2026年1月)の情報に基づきます

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