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シマエナガがくわえているのは?「恋の季節」を迎え、大忙し【写真3枚・北海道のかわいい動物たち②】

  • 2026.3.10

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2026年3月2日〜3月6日ピックアップ分。前編・後編のうち、この記事は後編です)

木に刺さっちゃったシマエナガ!?

Sitakke
撮影:suzume157 さん

イタヤカエデの木なのでしょうか?
シマエナガが4羽、ハシブトガラ1羽が、まるで木に「刺さっている」かのように顔をうずめていますね。

長い冬が終わりに近づき、気温がときどきプラスになると樹液がしみ出してきて、小鳥たちは(特にシマエナガは)この樹液が大好き!

私も以前このような場面に遭遇したことがあるのですが、カメラを構える私のことなどまったく気にすることなく、チューチューと樹液に夢中です。

その時に、私の後ろを通り過ぎた人が言った言葉を今も覚えています、「クワガタみたいだな」って。

そうなんです、ゆっくりと近づいて人差し指と親指でつまんで捕まえられるのでは?と思っちゃうほど無防備に、樹液にとりついています。

ホント、大好きなんですね!
ついさっきまで樹液に吸い付いていた子は、口のまわりが「茶色っぽく」なっていて、すぐにバレちゃいます。## エゾモモンガの「恋の流儀」とは?

Sitakke
撮影:t_ma808 さん

エゾモモンガの、短い「恋のシーズン」は、通常3月中旬なのですが、ここ最近の温かさのせいなのか、2月中にもう繁殖期が終わってしまった地域もあり、他の地域でも「例年より早まるのでは?」と予想されているようです。

普段は、みんなで並んでごはんを食べたり、すぐに仲間とくっついちゃったりして、ホントに「平和主義者」にみえるエゾモモンガたちですが、繁殖期になるとちょっとその行動が変わります。

オスのエゾモモンガは、メスがいる巣穴に行ってラブコールをするのですが、ほとんどの場合「ちょっと待った〜っ!」とばかりに、複数のオスのエゾモモンガが現れて、激しくかみつき合ったり相手を木から落としたり、その争いに勝利したオスだけがめでたくメスと結ばれるのです。

しかし中には、ほかにライバルがまったくいないのにもかかわらず、メスの巣穴に顔を入れたところを「あんたなんか、イヤっ!」と、鼻をガブリ!とかじられてしまうようなオスもいます。

少しでも優秀な遺伝子を残そうとする動物たちの本能には、本当に驚かされるばかりです。

新しい季節が「始まる予感」

Sitakke
撮影:nature_birds.4u さん

新しい季節が始まったようです。
シマエナガが口にくわえているのは、おそらく鳥の羽か動物の毛なのでしょう。
冬も終わりに近づくと、このような行動をするシマエナガを見かけます。

シマエナガは繁殖期になると、鳥の羽や動物の毛、苔、クモの糸などを使って、伸び縮みする「ニット帽」のような巣を作ります。

でも、まだまだ巣を作るには時期が早すぎなのですが…。

ここからは想像ですが「巣作りの本能」が目覚めて、その練習をしているのではないでしょうか?

本人にはまだ自覚がなくても、ついつい地面におちている鳥の羽や、動物の羽をくわえてしまうのではないかと。

あと1か月もすれば、去年生まれて初めての子育てに挑むシマエナガたちも、誰にも教わることなく、それは見事な「ニット帽」を編み上げるわけですから、その本能が、目覚め始めている「証し」なのかなと。

シマエナガだけでなく、いま、たくさんの動物たちが「恋の季節」を迎えています。
厳しい冬を生きのび、森に生きる動物たちが、新しい命を迎えるために、大忙しで過ごしています。

北海道の動物たちを見つめ続け、その姿を木版画の絵本に綴った版画家の手島圭三郎さんが、88歳で出版なさった絵本「きたきつねとはるのいのち」の中に、様々な動物たちが子育ての準備をしている森の様子を描いた場面があり、次のような言葉が添えられています。

「みんなうれしいのだ。いきたことをよろこんでいるのだ」

春が近づく森の動物たちのざわめきを感じるとき、いつもこの言葉を思い出します。

◆「北海道3大かわいい動物」プロジェクト
インスタグラムやSitakkeの記事で発信中

◆文:「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa
1987年からカメラマンとして北海道の自然や野生生物の撮影を始める。アメリカのイエローストーン国立公園やカトマイ国立公園、デナリ国立公園で野生生物、マレーシア・ボルネオ島でオランウータン、アオウミガメの取材も経験。2020年から「北海道3大かわいい動物」プロジェクトを主催。

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