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「とんでもない絶景」に出会った…深い霞のカーテンを抜けた先に【写真10枚・北海道豊頃町】

  • 2026.3.13

数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。

今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、冬の豊頃町の風景をお届けします。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

濃霧の中車を走らせた先に待っていた絶景

2月末、寒さは和らぎつつあり、厳冬の足跡も溶け始めています。
そんな最中、ずっと狙っていたんです。豊頃町の「ジュエリーアイス」。

昨年は、元旦に初日の出と共に見ることができましたが、今年はまだ見れず…。
何度も通いましたが、目にすることができていませんでした。

「今回が最後!」そう言い聞かせ車を走らせました。
朝4時半に出発し、豊頃町大津海岸へ向かったのですが、道中はとても霧が濃い濃霧状態。

Sitakke

ジュエリーアイスを撮れるかの不安で、私の撮影意欲にも霞のカーテンがかかっています。

そもそもジュエリーアイスは浜に上がっているのか?!

Sitakke

・撮影日:2026年2月
・場所:豊頃町 大津海岸

・シャッター速度 1/100
・絞り f/2.8
・ISO 800

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

残念…ジュエリーアイスはこの1つだけ…その他は打ち上げられていませんでした…。

様々な天気予報などを加味して行ったつもりでしたが、自然現象なのでこればかりはなかなか読みきることが難しいです。

ただ、絶景はジュエリーアイスだけに限りません。

Sitakke

・撮影日:2026年2月
・場所:豊頃町 大津海岸

・シャッター速度 1/100
・絞り f/5.6
・ISO 800

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

この海の光景がとても好きです。

太陽は昇ってきているのですが霞に遮られ、空はほんのりオレンジ色。
静寂な雰囲気の中に波の音が聞こえ、いい気持ち。

朝早く出てきた分、少し座って小休憩です。

学生時代、夜明け前の石狩の海へよく車を走らせ、朝方の景色を見に行っていたことを思い出しました。

Sitakke

・撮影日:2026年2月
・場所:豊頃町

・シャッター速度 1/200
・絞り f/10
・ISO 1600

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

その後、日が昇り切る前に帯広方面へ戻ろうと車を走らせました。
帰りの道中はまだまだ濃霧。その中でも少しづつ景色が朝焼け色に染められ、とてもいい雰囲気。

Sitakke

・撮影日:2026年2月
・場所:豊頃町

・シャッター速度 1/100
・絞り f/16
・ISO 800

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

森の中はどこか異世界へ繋がりそうな、何かを語りかけてくるような、足を踏み入れたくなるような、独特な雰囲気をまとっていました。

でもやっぱりちょっと消化不足と言いますか、朝早く起きたのに何かが足りない。
まだまだ広がるこの濃霧現象を撮影にもっと生かせないか?と思いました。
こんな濃霧の光景もめったにありません。

そこで思いついたのが、豊頃町といえば「ハルニレの木」。
「ここだ!」と思い、すぐに向かいました。
実は十勝に来てまだ1回も行ったことがなかったのです。

Sitakke

あと少しで着くという頃、東の空から霧をかき分けるように、太陽が浮かび上がってきました。

そして到着してみると…

Sitakke

・撮影日:2026年2月
・場所:豊頃町 ハルニレの木

・シャッター速度 1/8000
・絞り f/8.0
・ISO 1600

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

とんでもない絶景に出会うことができました!

太陽が背景に添えられて、枝1本1本がシルエットになっています。
そして何より、朝から心配していた霧。これが本当に幻想的な空間を作り上げてくれました。

出発時に心を覆っていた霞のカーテンはもうどこへ行ったのやら。
この霧にお礼を言いたいくらいです!

Sitakke

・撮影日:2026年2月
・場所:豊頃町 ハルニレの木

・シャッター速度 1/8000
・絞り f/29
・ISO 1600

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

どうやらハルニレの木は、もともと2本だった木が一体化して1本の美しい木に変わっていった、珍しい木のようです。
推定樹齢は約150年。

僕は今回初めて訪れましたが、ハルニレの木は昔から変わらずこの場所にあり、春夏秋冬、そして周りの動物など、さまざまな景色を見てきているのですね。

多くのカメラマンがこの景色を愛する理由が分かりました。
人を惹きつける不思議な場所です。

Sitakke

・撮影日:2026年2月
・場所:豊頃町 ハルニレの木

・シャッター速度 1/8000
・絞り f/29
・ISO 1600

・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom

家を出たときは、霧が濃くなるにつれて「この先撮影ができるだろうか」と不安が募っていました。
くもりか晴れか、雨か雪かの状況にもよりますが、やはりいつもは巡り会えない現象の時こそ、シャッターチャンスが広がっていますね。

諦めずに足を運んで心からよかったと思い、また同時に、撮影に対する姿勢や景色に対する姿勢も勉強になったと思いました。

私が今回訪れたのは冬のハルニレの木ですが、きっと春夏秋冬の美しい顔があり、そのときどきの特別な光景を見せてくれる素敵な場所だと思います。
私も通えるだけ通って、春夏秋冬の「ハルニレの木」を撮りためたいと感じました。

今後またお伝えできればと思います!!
ご覧いただきありがとうございました。

Sitakke
帯広に帰る道中も幻想的な光景が続いていました!

※ハルニレの木は帯広からは約1時間弱で着くことができます。駐車場は複数台駐めることができます。事前に最新情報をお確かめの上、お出かけください。

連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」

撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。

編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は記事執筆時(2026年3月)の情報に基づきます

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