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【フライパンの達人直伝】「炒めて炊く」のが旨さの秘訣!ワンパンで華やかすぎるパエリア作ってみた♪

  • 2025.12.16

フライパンを「焼く・炒める」だけのものだと思っていたらもったいない!フライパンでさまざまな調理ワザを伝える料理研究家の上田淳子さんが、目にも鮮やかな「パエリア」レシピをおすすめしていましたよ。具材を炒めてサフラン入りのスープで炊くだけと、まさにワンパンで完結。炊けたらそのまま食卓へGO。カラフルな具材がたっぷりで、特別感のあるご飯になりそうです♪



焼く・炒めるだけではもったいない!フライパンは「炊く」料理にも最適



料理研究家・上田淳子さん考案の「パエリア」は、農家向けの月刊誌『家の光』2020年5月号の別冊付録『ラクして絶品!フライパンおかず』レシピ集で紹介されていました。

『家の光』は、大正14年(1925年)に創刊された、JAグループのファミリー・マガジン。創刊から今年でちょうど100周年という、老舗雑誌です。「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報を紹介していますよ。

上田さんは、とにかくご飯の支度を楽に済ませたい!という方のために、フライパンを使った早くておいしいレシピを考案したと、レシピ集にコメントを寄せていました。

フライパンは、たいていの家庭に1つはある調理道具。焼いたり炒めたりするときによく使われますが、上田さんは「煮る・蒸す・炊く」も万能にこなせると、フライパンレシピを33個も紹介。フライパンは火の回りが速いので時短にもつながり、口径が広いので材料の出し入れがしやすいというメリットもあるそうです。

「パエリア」はスペイン東部・バレンシア地方の郷土料理。本場では、浅くて平たいパエリア専用の両手鍋で作りますが、日本の家庭で作るならフライパンが最適です。

具材とお米を炒めて、サフランを使ったスープで炊き上げるので、本格的に仕上がりそう♪初の「パエリア」に挑戦してみます!

フライパンだけで作れる♪「パエリア」に挑戦!



【材料】(3~4人分)
お米…2合
鶏もも肉…1枚(300g)
エビ(中サイズ・無頭)…6尾
アサリ…200g
玉ねぎ…1/2個(100g)
ピーマン…2個(80g)
赤パプリカ…1/2個(80g)
にんにく…1かけ
レモン(国産)…適量
塩…小さじ1/3
こしょう…少々
水…2カップ(400ml)
ブイヨン(固形)…1個 ※今回はチキンブイヨンを使用
サフラン…1つまみ
オリーブオイル…大さじ1/2+大さじ2

【作り方】
1. アサリをきれいに洗って3%濃度の塩水(分量外)に浸け、フタなどをかぶせて砂出しをします。



今回は砂出し済みのアサリを購入しましたが、念のため、水500mlに塩大さじ1杯を溶かした塩水にアサリを30分ほど浸して砂出ししました。

ネットで砂出しの時間を調べてみると30分から3時間とばらつきがあったので、アサリの様子を見ながら浸す時間を調整してくださいね。

2. お米を軽く洗ってザルに30分ほど上げておきます。



洗ったお米がパラッとするまで乾かしておきます。30分ほどザルに上げておくと、お米の表面が白っぽくなりました。

3. ピーマンとパプリカのヘタと種を取って食べやすい大きさに切り、玉ねぎとにんにくをみじん切りにします。



ピーマンとパプリカはやや小さめのひと口サイズに切りました。

4. 鶏肉をひと口サイズに切って塩とこしょうを振り、エビの殻と背わたを取り除きます。



鶏肉もやや小さめのひと口サイズにカット。エビの背わたは臭みの原因になるので、爪楊枝を背中に刺して引き抜きました。

5. 耐熱容器に水とブイヨンを入れて、ラップをかけずに電子レンジ(600W)で2分加熱し、サフランを加えて混ぜて10分ほどおきます。



お湯でチキンブイヨンを溶かしても良さそうに感じましたが、サフランはぬるま湯に浸けて色出しするので、電子レンジで加熱するのが合理的。



加熱後にチキンブイヨンを溶かしてからサフランを1つまみ投入。鶏肉とお米を炒めている間、10分ほど浸けておきました。

6. オリーブオイル(大さじ1/2)を引いたフライパンを中火で熱し、4の鶏肉を入れて両面に軽く焼き色が付くまで焼きます。



鶏肉は中まで火を通す必要はなく、表面を香ばしく焼いて旨味を閉じ込めます。片面3分ほど、ひっくり返して3分ほど焼くと、香ばしく焼けました。

7. 6のフライパンをキッチンペーパーでサッと拭き、オリーブオイル(大さじ2)、3のにんにくと玉ねぎを入れて中火で1分ほど炒め、しんなりとしたら1のお米を加えて弱火で1~2分炒めます。



お米全体に油が回るように炒めると、パラッとしたパエリアになるそうです。


8. 火を止めて6の鶏肉、4のエビ、3のピーマンとパプリカ、1のアサリを乗せ、5を注いで中火で煮立たせ、フタをして弱火で7分加熱します。



焼いた鶏肉、エビ、アサリを乗せ、カラフルなピーマンとパプリカをバランス良く並べると映える仕上がりになりますよ。

サフランを浸けておいたスープは10分ほどで鮮やかな黄色に。サフランは食べられるので、そのままフライパンに注ぎました。



中火で10分ほど加熱するとスープが煮立ったので、フタをして弱火で7分加熱しました。



弱火で7分ほど炊いた状態がこちら。軽く芯が残っているかを確認するため味見すると、ほんのりと芯が残っていました。

硬い場合はフタをして、2分ほど加熱してくださいね。

9. フタを外して3~5分加熱して水分を飛ばします。



少しだけ水分が残っていたので、フタを取って弱火で2分ほど加熱して仕上げました。フライパンのまま食卓へ出し、レモンを添えていただきましょう♪

具だくさんでフライパンごとでも映える♪素材の味わいが活きたおいしさ



料理研究家・上田淳子さんのレシピで作った「パエリア」が完成!鶏肉、エビ、アサリ、ピーマン、パプリカがたっぷりと乗っていて、とても豪華な仕上がりに。フライパンごと出せば、食卓が一気に華やぎます♪



サフランで色付けしたスープで炊いたご飯は、淡い黄色に染まって華やかさがありますよ。くし切りにしたレモンを絞って、いただきます。



食べてみると、サフランの香りが穏やかで、日本人の味覚に合うあっさりめの味わい。

エビと鶏肉はプリプリで、アサリは小さいながらも強い旨味。ピーマンとパプリカも風味が残っていて、肉、魚介、野菜のおいしさが口の中に広がります。

スペイン料理店でいただく「パエリア」は、サフランや魚介類のクセが強めですが、上田さんの「パエリア」はとても穏やかな味わい。洋風炊き込みご飯のようなおいしさで、素材の旨味とボリューム感を楽しめました。

フライパン調理の「パエリア」は特別感あり!華やかなので盛り付け不要♪



料理研究家・上田淳子さん考案のフライパンレシピ「パエリア」。作るのが難しそうに感じましたが、鶏肉、玉ねぎ、にんにく、お米を炒めた後に具材を乗せ、サフラン入りのスープを注いで炊くだけだったので、思いのほか簡単に作れました。

サフランをぬるめのチキンブイヨンに10分ほど浸しておくだけで、驚くほど鮮やかな黄色いスープになり、このスープでご飯を炊くと本格的な仕上がりになりました。

400mlのチキンブイヨンにサフランを1つまみ加えると、色は鮮やかですが、サフランの風味は穏やかに感じる程度だったので、クセが無くとても食べやすい「パエリア」に。味付けもチキンブイヨン、鶏肉に振った塩とこしょうだけなので、素材の旨味を楽しめますよ。

特別な日や大勢が集まる日のメニューにぴったりな華やかさ。フライパンひとつで作れるので、ぜひマスターしてみてくださいね。

パエリア 参照サイト
https://vamos-online.co.jp/blog/スペイン料理!といえば、『パエリア』!!/

サフラン 参照サイト
https://www.sbfoods.co.jp/customer/blog/backnumber_65.html

上田淳子さん プロフィール

調理師専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。ヨーロッパや日本のレストランなどで修業後、料理研究家として幅広く活躍する。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。双子のお母さんであり、育児、家事と仕事を両立する経験を経て得た知識を生かしたレシピ提供も好評。『るすめしレシピ』『冷たいフライパンに食材を入れてから火にかける コールドスタート』(自由国民社)、『冷凍お届けごはん』(講談社)、『フランス人に教わる3種の“新“蒸し料理。』(誠文堂新光社)、『バターは調味料。ほんの少し使うだけでおいしくなる』(グラフィック社)など著書多数。

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