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【板前のまかないカレー】カキフライが乗ってるのと違う!牡蠣のルウな「牡蠣とほうれん草のカレー」作ろう

  • 2025.12.9

墨田区向島にひっそりとのれんを掲げる天ぷら店、「河原のあべ」。実は店主の阿部さんはYouTubeで料理系チャンネル『まかないチャレンジ! 』を運営する人気YouTuberなのです。その阿部さんがYouTubeで紹介していたのが、なんと「牡蠣とほうれん草のカレー」。確かに天ぷら屋さんでもカレーを出している店はあるけれど…?ということで、さっそく作ってみました!



『まかないチャレンジ! 』は、天ぷら店「河原のあべ」の店主・阿部さんによるYouTubeチャンネルです。
ふぐ屋や割烹料理店、和食店など料理人として数々のお店を経験。料理以外にも、宅配便スタッフやスキューバダイビングのインストラクターなどの仕事経験を持つ阿部さんが墨田区向島に「河原のあべ」を構えたのは、2010年のこと。『まかないチャレンジ! 』ではそのノウハウを生かし、板前さんの日々のまかないや、和食のコツなどを紹介しています。動画の本数はすでに1100本以上で、登録者数100万人を目指しているのだとか。


阿部さんの「牡蠣とほうれん草のカレー」の材料と作り方




【材料】※1人分
牡蠣(加熱用)…150g
長ねぎ…1/2本(白い部分を使います)
ほうれん草…1/3束
にんにく…1かけ
しょうが…1かけ
水…300ml
めんつゆ(3倍濃縮のもの)…大さじ1
バター…20g(10gずつ2回に分けて使用)
蜂蜜…小さじ1弱(砂糖でも可。砂糖の場合はひとつまみ)
カレールウ…1かけ(お好みのルウで可)
とけるチーズ…適量
ご飯…適量
福神漬け…適量

【下準備】
牡蠣:3回ほど水洗いしたあと、約3%の濃度の塩水で洗い、水気を切ります。
長ねぎ:一口大に切ります。
ほうれん草:ざく切りにします。芯の部分も捨てずに使います。
しょうが:短めの千切りにします。
にんにく:薄切りにします。
めんつゆ:水と混ぜ合わせます。

【作り方】※調理時間:25分
1. フライパンを中火にかけてバター10gを入れ、ほうれん草の芯の部分から炒めます。



2. ほうれん草の葉を加えて軽く炒めて、取り出します。



3. 同じフライパンにバター10g、しょうが、にんにく、長ねぎを加えて炒めます。



4. 牡蠣を加えて炒めます。
必要に応じてバター(分量外)を足します。動画ではバター5gを追加していました。



5. 牡蠣に焼き目がついたら、めんつゆと混ぜ合わせた水を加えて煮ます。



6. 蜂蜜を加えます。



7. 煮詰まってきたらルウを入れ、弱火にして溶かします。
牡蠣を潰さないようにゆっくりと混ぜながら、とろみがつくまで煮込みます。



8. ほうれん草を戻します。



9. 器にご飯を盛り、チーズをかけます。



10. カレーを乗せ、福神漬けを添えて出来上がりです。



カレーの中に牡蠣がゴロンと入っていて、なんともおいしそうな見た目です。
牡蠣をカレーと一緒に口へ運ぶと、ジュワっと牡蠣のエキスがカレーの味と一緒に広がりました。
牡蠣だけでも充分に濃厚なのにコクのあるバターと蜂蜜、そして追い打ちをかけるようにチーズの味がカレーと一緒になって、旨味の集合体が出来上がっています。
その旨味の集合体に対して、ほうれん草の芯の部分と福神漬けが箸休めのように存在していて、ちょっと安心できるのが不思議です。
旨味とコクがすごいので、あまり煮詰めない方がいいかもしれません。

スーパーで売られている牡蠣のパックには、「生食用」もしくは「加熱用」の表記があります。たいていの食材は鮮度がよければ生食、鮮度が落ちると加熱が必要と認識されていますが、牡蠣の場合、鮮度による区別は当てはまらず、生育海域と処理方法で区別されます。

牡蠣はその小さな体にもかかわらず1日あたり300Lという大量の海水を取り込み、その中に含まれる栄養分を吸収して大きくなります。ですが水質は海域によって違うため、牡蠣の中に蓄積される成分も違います。
となると雨によって海に流れ込む栄養が多いところの方がいいように思えますが、逆に栄養ではないものも取り込まれることになりますので、その地域の水質を検査する必要があります。
結論としては、保健所の水質検査の結果によって、生食用として販売できる牡蠣の海域が指定され、出荷前には滅菌洗浄が行われます。

カレーはそもそも懐の広い料理ですので、さまざまな食材を入れることができますが、シーフードを入れたり、カキフライをトッピングすることはあっても、牡蠣をそのままカレーに入れたことはこれまでなかったように思います。 カキフライが大好きなわたしとしては、カキフライがカレーに乗っているととてもうれしく思いますが、フライとして食べるのと牡蠣そのものとして食べるのとでは、感じ方がまったく違います。 カキフライの場合は衣を通して牡蠣を味わうことになるので、どうしても揚げ物として意識しますが、具として入っている牡蠣はそのままダイレクトに牡蠣として認識されるといいますか、牡蠣感が強くなる気がします。 普段のカレーでは味わえない、濃厚な牡蠣の旨味が堪能できますので、ぜひ作ってみてください! ※1歳未満の乳児には、ぜったいに蜂蜜を与えないでください。腸内環境が未熟なため、「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。

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