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女性のリスクが高いスマホ依存症。心と脳の習慣を身につける【ヴォーグなお悩み外来】

  • 2025.9.14

女性特有のリスクが。スマホ依存症に注意

Information Age

ーースマホとの向き合い方について、女性が特に注意したほうがいいことは?

研究や統計によると、アルコールやギャンブルなど、女性は男性よりも依存症になりやすい傾向があるとされています。スマホ依存にも注意が必要です。特に、承認欲求が高い方は要注意。スマホで「いいね」や通知を追いかけることで、ドーパミンが小刻みに分泌され、幸せを感じるホルモンのオキシトシンが十分に出る暇がなくなり、心の満足感が下がってしまうことがあります。

さらに、生理前は、女性ホルモンの変動によってドーパミンが減少し、気分が落ち込みやすくなります。この時期、無意識のうちにドーパミンを求めてスマホに依存するケースも少なくありません。対策としては、承認欲求をスマホの画面ではなく、パートナーや信頼できる人とのリアルなコミュニケーションで満たすことがおすすめです。

デジタル上の距離感を見直して心を守る

Woman turning off mobile phone at home

ーーマウンティングされて、SNSが気になる……このようにどんどんスマホ依存が高くなってしまったら、どうしたらいい?

多くの患者さんと接していて感じるのは、特に女性はSNSでの他人との比較や承認欲求の影響を受けやすく、心が疲れやすいということ。実際、SNSでのマウンティングをきっかけにショックを受け、頭痛が止まらなくなった方もいました。

そんなときには、思い切ってアカウントを整理したり、一時的に削除してしまうのも一つの方法。アカウントを整理することで、自分にとって本当に大切な人間関係だけを残せます。本当に大切な友達なら、アカウントを消してもきっと連絡を取ってくれるでしょう。無理に画面の世界に振り回される必要はありません。自分の心を守るために、デジタル上の距離感を見直すことも大切です。

暇な時間がスマホ依存の原因。毎日をワクワクで満たす

Three woman workingout

ーーースマホに依存してしまっているときは、何から始めれば?

画面を白黒にする、アプリをパソコンからしか使えないようにする……など、工夫はいろいろあります。ですが、最も効果的なのは、充実した生活を送ること。理想論のように聞こえるかもしれませんが、結局のところ、暇だからスマホを手に取ってしまうのです。日常にドーパミンが出るような楽しみや達成感を取り入れ、心が満たされていれば、自然とスマホを見たい気持ちも減っていくはずです。

文字を書くことは、脳と心へのご褒美

Woman leaning on doorway, writing in notebook

ーー先生自身は、スマホに振り回されず、集中力や脳の力を保つためにどのような工夫をされていますか?

多くの人はスマホで予定を管理しているかもしれませんが、私はあえて手帳に手書きで書き込んでいます。気づいたことやアイデアもすべて手書きです。文字を書くことや絵を描くことは、人間が昔から培ってきた大切な能力であり、失ってはいけません。文字を書くという行為は、文字を思い出したり、どこに書くかを考えたりと、空間把握能力などさまざまな脳の働きを刺激します。脳にとても良い影響を与えるのです。

加えて、自分の字には個性があり、その人自身を表すものでもあります。私の子どもにも、書道をずっと続けさせています。

画面ではなく、目の前の宝物に目を向けて

A group of coworkers enjoy an alfresco lunch

ーーそのほか、読者の女性にスマホとの向き合い方で伝えたいことはありますか?

女性の美しさは、やはりインスタ映えのような画面の中ではなく、その人の内面からにじみ出るものだと思います。スマホやSNSで「もっとキレイにならなきゃ」と追いかける時間は楽しいしいい刺激になることもあるかもしれませんが、それに振り回されすぎる必要はありません。

もしスマホを見る時間が長くなっていると感じたら、子どもや大切な人、自分の周りにある本当に大切なものにもっと目を向けてほしいと思います。あなたの人生には、画面では表せない宝物がたくさんあります。まずは、目の前の大切なものを大事にしてください。

話を聞いたのは……

内野勝行先生

脳神経内科医、金町駅前脳神経内科院長、医療法人天照会理事長。脳神経内科を専門とし、これまで約1万人の患者を診察。2025年6月に、日本初となるスマホ認知症外来をオンラインでスタート。近著に『退屈ボケの処方箋 脳はスマホで若返る』(辰巳出版)など。

Phtos: Getty Images Text: Kyoko Takahashi Editor: Kyoko Muramatsu, Yuna Shibata

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