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【きくち体操】で夏バテ防止!すきま時間にできる基本のメソッドをマスター

  • 2025.8.30

体の声を聞いてていねいに動かす

きくち体操は、50年以上前に菊池和子さんが創始した体操です。

「体の仕組みに沿った動きを通して、今より少しでもよくなるように年を重ねていく。きれいも元気も自分でつくっていくのです。きくち体操には、この形にならなくてはNGとか、何回行うなどのルールはありません。
体を厳しく鍛えたり甘やかすのではなく、動かしたときの自分体の声を聞いてていねいに動かすの体をよく感じとること。これからもこの体で生きていくんだと実感し、感謝の気持ちで動かすことが大切です」

体の末端から動かすことで全身の筋肉が目覚める

年齢とともに辛くなる夏バテ。
筋力が低下すると体が水分を蓄える力が衰え、熱中症になりやすく、運動不足になると自律神経が乱れ、寝不足の原因になるなど、体が消耗してしまいがち。

猛暑のなかで運動するとさらにバテそう……という人でも大丈夫。

「きくち体操は、体の末端である手の指、足の指を動かすことから始めます。手の指は、腕、胸、背中へとつながり、足の指は、すね、ふくらはぎ、もも、おしりやおなかにつなが
ります。末端を動かすと全身の筋肉が目覚め始めるのです」。

指先、足先をつかさどる脳のエリアは広いので、脳も活性化します。
元気が出ない夏でも始められるきくち体操で、疲れにくい体を育てましょう。

全身を思いきり伸ばす

あお向けになったまま手を頭の上に伸ばして、大きく伸びをします。指先とつま先も伸ばし、おなかは引いておしりは寄せ、ひざは閉じた状態。
脇腹もグーッと伸ばすと、寝ている間に縮こまった体がのびのびします。
十分伸ばしたら脱力を。体全体に血液が循環して、脳が少しずつ目覚めてきます。

足の指を刺激して血流アップ

1. 指1本1本を動かす

床に座るかベッドに腰かけ、足の親指と人差し指をつかみ、前後左右に大きく動かします。人差し指と中指、中指と薬指…と、小指までほかの指も同様に。

足の指に力をつけるための運動です。
足の指の力はきちんと立つため、しっかり歩くために重要です。足の指の筋肉は脚を通っておなか、おしり、上半身へとつながっていきます。
一本一本の指に意識を向けて、よく見ながら動かしましょう。

2. 手の指でゴシゴシする

足の指と指の間に手の指を入れて、足指の根元をこするようにして手の指を前後に動かします。

体重を支えている足の裏。
足の指と指がくっついていて力が入らなかったり、足指を自分で動かせないと、歩行も立った姿勢も安定しません。指と指の間を広げて、動きをよくしましょう。
足の指の間をゴシゴシする動きは、最初は泣きそうなほど痛いので、クリームなどを塗ってすべりをよくしてもOK。

3. 手と足でしっかり握手する

足の指の間に手の指を入れます。足首を折り曲げて、足の裏と手のひらをがっちり合わせます。そして足の指で手の指を握り、手の指で足の指を握り返します。

足の指が開きやすくなったところで、足と手の握手です。足の指で手の指を握ったときに、足の指先まで力が入っているかもう一方の手で触って確認します。
指先は毛細血管が集まっているところ。末端までしっかり血流をよくするつもりで動かしましょう。

足首をゆっくりまわす

足指の間に手の指を入れたまま、足首を大きくまわします。
大切なのは手でまわすのではなく、足首の力でまわすこと。足首がよく動かなくなると、つまずきやすくなったり、階段を下りる姿勢が不安定になったり、歩行に支障をきたすので、とても大切な動きです。
反対まわしもていねいに行いましょう。

指先まで血の巡りをよく! すきま時間やウォーミングアップに

手を思いきり握って開くグー&パー

日常の作業に大切な指先の感覚を目覚めさせる体操です。
ただ開くのではなく、指先に力が入るかが大切。足の裏全体でふんばり、おなかを引くと力が入りやすくなります。

手を前に出して、親指をほかの指で包むようにして強く握ります。
親指、人差し指……と一本ずつすべての指に力が入っているか確認しながら握ります。

そのまま、手のひら、指先を大きく開いてパーをします。
一本一本の指先まで力を入れて、指の間が均等になるように開きます。

手のひら、指をしっかり伸ばす

手のひらをテーブルの上で大きく広げ、手首から指先までテーブルに押し付けます。

反対側の手で指先までアイロンをかけるように一本一本伸ばしていきます。
日常では手の指を曲げたままのことが多く、そのまま関節が固まり、指が伸ばせなくなってしまう場合も。気がついたときに指を伸ばして、指先まで血流をよくしていきましょう。

手首を押し付ける〈3パターン〉

転んで手をついた拍子に骨折などしないように、ふだんから手首から腕につながる筋肉をよく動かしてしなやかにしておきましょう。
手首の筋肉は首までつながっているので、手首がほぐれると肩こりや腕のだるさもとれます。手首が固い人は最初は痛いですが、無理のない角度で少しずつ伸ばしましょう。

1. 手を外側にまわす

手首を外側に向けて、大きくパーにした手のひらをテーブルに押しつけます。
手首と前腕がグンと伸びます。

2. 内側にまわす

次に腕を内側にまわし、ひじを外側にして手のひらをしっかり開いてテーブルに押しつけます。
肩が固いと少ししかまわらないことも。無理のない範囲で。

3. 甲を下にして手首を曲げる

今度は手の甲をテーブルに押し付けて手首を曲げます。
腕の外側の筋肉がぐんと伸びます。最初は痛みがありますがあきらめず行いましょう。

撮影/松橋晶子 文/田中絵真

大人のおしゃれ手帖2025年8月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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