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『脳梗塞になりやすい人』には“共通点”があった。医師が明かす、当てはまったら危険な「4つの特徴」とは?

  • 2026.3.1
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

脳梗塞という言葉を聞くと、手足の麻痺や言語障害など、はっきりとした症状が思い浮かびますよね。

しかし「隠れ脳梗塞」は、その名の通り症状がほとんど現れず、気づかないうちに脳の血管が詰まってしまう状態のことを指します。本人にはわかりにくく、健康診断のMRI検査などで偶然に見つかることも少なくありません。

実は、この隠れ脳梗塞も将来大きな脳梗塞のリスクを高める可能性が指摘されているんです。今回は、隠れ脳梗塞の基礎知識と、なりやすい人の4つの特徴についてわかりやすく解説します。

隠れ脳梗塞とは?見逃されがちな脳の小さなトラブル

隠れ脳梗塞は、通常の脳梗塞よりも症状が軽いため発見されにくいのが特徴です。

脳の細かい血管が詰まることで、小さな病変が散在します。これらは自覚症状がほとんどないか、ごくわずかな軽い症状(軽度のめまい、ぼんやり感など)にとどまる場合が多いとされています。

しかし、隠れ脳梗塞があることは将来の大きな脳血管障害につながる可能性が示唆されているため、無視できない問題と考えられています。

また、隠れ脳梗塞は認知機能の低下や軽度の運動障害に影響する場合もあり、症状が出なくても健康へのダメージが少しずつ積み重なることが懸念されています。

知っておきたい!隠れ脳梗塞になりやすい4つの特徴

隠れ脳梗塞は誰にでも起こり得ますが、特に以下のような特徴がある人は注意が必要だとする見解があります。

  • 高血圧の人
    血圧が高い状態が続くと、脳の細い血管にも負担がかかり、詰まりやすくなる可能性があります。実際、高血圧は脳梗塞のリスクファクターの一つとして多く指摘されています。
  • 糖尿病を持つ人
    糖尿病は血管の健康に影響を与えやすく、動脈硬化を進行させることが知られています。これにより脳血管にも影響が及びやすくなると考えられているため、隠れ脳梗塞の確率が上がる傾向があるようです。
  • 高齢者
    加齢に伴い血管の弾力性が低下し、硬くなった血管は血流が悪くなりやすいため、隠れ脳梗塞になりやすいといわれています。60歳以上の人に多く見られる傾向が示されています。
  • 喫煙や飲酒の習慣がある人
    喫煙は血管を収縮させ動脈硬化を促進しやすいため、隠れ脳梗塞のリスク増加と関連付けられている場合があります。また、過度な飲酒も血圧の変動や血液の状態に影響を与える可能性があるため注意されています。

未来のあなたのために:隠れ脳梗塞との向き合い方

隠れ脳梗塞は気づかずに進行してしまうこともあるため、自分の体の特徴や生活習慣に目を向けてみるのもひとつの方法です。特に今回紹介した4つの特徴に当てはまる方は、定期的な健康チェックを受けることで早期発見につながるかもしれません。

また、血圧のコントロールやバランスの良い食生活、適度な運動は血管の健康維持に役立つことが多くの研究で示唆されています。喫煙や過度な飲酒を避けることも考慮したいポイントです。これらは必ずしも隠れ脳梗塞を予防するものではありませんが、健康全般を支える生活習慣の一部として考えられています。

隠れ脳梗塞の存在を知り、日々の健康に少し意識を向けることは、将来の大きな脳血管障害リスクの軽減につながる可能性があるでしょう。


監修者:林裕章(はやし・ひろあき)
林外科・内科クリニック(https://www.hayashi-cl.jp/)理事長

国立佐賀医科大学を卒業後、大学病院や急性期病院で救急や外科医としての診療経験を積んだのち2007年に父の経営する有床診療所を継ぐ。現在、外科医の父と放射線科医の妻と、全身を診るクリニックとして有床診療所および老人ホームを運営しており、医療・介護の両面から地域を支えている。また、福岡県保険医協会会長として、国民が安心して医療を受けられるよう、また医療者・国民ともにより良い社会の実現を目指し、情報収集・発信に努めている。
日本外科学会外科専門医、日本抗加齢医学会専門医