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【上野】東京国立博物館「東博コレクション展」&「イマーシブシアター 新ジャポニズム」

  • 2025.6.11

来館のたびに新しい出会い「総合文化展」は「東博コレクション展」に名称変更

東京国立博物館は、2025年4月1日(火)よりこれまで「総合文化展」の名称で親しまれて来た平常展を、「東博コレクション展」と変更しました。 2025年4月8日(火)には本館1階11室(彫刻)がリニューアルオープン。《金剛力士立像》をはじめとする仏教彫刻が「東博コレクション展」でお披露目され、早速観覧に行って来ました。

本館特別5室で公開中の「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」[2025年3月25日(火)~2025年8月3日(日)]も体験。日本美術の至宝を巨大モニターで味わう新感覚の没入型鑑賞体験でした。

また、法隆寺宝物館第3室では、この度一括して国宝に指定された飛鳥から奈良時代にかけて制作された「伎楽面」が金・土曜日限定で公開中です。

初夏から夏休みにかけて見どころ満載の東京国立博物館です。

※特別な許可を得て撮影しています。

出典:リビング東京Web

東京国立博物館 本館1階入口付近 「東博コレクション展」イメージポスター

常時約3000件を展示する「東博コレクション展」

常時約3000件の所蔵品と寄託品により構成される「東博コレクション展」(旧・総合文化展)。 東京国立博物館所蔵の国宝89件、重要文化財653件(2025年4月時点)を含む12万件以上のコレクションから定期的に展示替えを行っているそうです。

特別展に足を運んだ後も「東博コレクション展」の展示が気になり、つい足を延ばしてしまいます。いつ訪れても新しい作品との出会いがある「東博コレクション展」です。

本館11室(彫刻)、背中に注目!《金剛力士立像(こんごうりきしりゅうぞう)》(仁王像)

リニューアルオープンしたばかりの本館11室(彫刻)では仏教彫刻を観覧して来ました。

展示室を入ると仁王(におう)とも呼ばれる平安時代の《金剛力士立像》、阿形(あぎょう)と吽形(うんぎょう)が堂々と出迎えてくれました。

仁王像は、通常はお寺の門の両脇にあって境内や仏堂を守る仏教の守り神です。 展示された《金剛力士立像》は、かつて滋賀県栗東市(りっとうし)にあった現在は廃寺となったお寺の門に安置されていたそうですが、台風で壊れてしまい、修理を重ねて2022年(令和4)に所蔵品に加わったそうです。

本展示では、仁王像の背中に注目です。ぽっちゃりして穏やかな肉付き表現からは、鎌倉時代の筋骨隆々の仁王像との違いが分かります。 大きな頭のお相撲さんのようなぽっちゃり背中の《金剛力士立像》は、迫力の顔貌でありながら愛嬌も感じさせる仁王様です。

出典:リビング東京Web

《金剛力士立像》 右から 阿形、吽形 2軀 平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 本館11室 通年展示

出典:リビング東京Web

《金剛力士立像》 2軀のうち阿形1軀 平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 本館11室 通年展示

重要文化財《菩薩立像(ぼさつりゅうぞう)》の輝き

唇にはめ込まれた水晶と、金粉を膠(にかわ)で溶いた金泥を施した肌が柔らかな黄金の輝きを放つ重要文化財《菩薩立像》(左)。 鎌倉時代のリアルさを追求した仏像の神々しい美しさは、当時の純粋な仏教信仰が感じられて鑑賞していてスッキリと心が落ち着きます。

展示ケースのガラスと照明も黒い背景の壁に溶け込み、観覧を妨げることなく集中して見ることが出来ました。

出典:リビング東京Web

左、重要文化財 菩薩立像 1軀 鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵 本館11室 展示期間:2025年4月8日(火)から2025年7月6日(日)

超・没入体験!「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」

本館特別5室では、いま人気のイマーシブシアターで没入型アートタイムトラベルを体験することが出来ました。 正面の高さ7mの巨大モニターと周囲のモニターに、NHKの超高精細映像により東博が所蔵する国宝など貴重な文化財が次々と現れる圧巻の約24分間。

縄文土器や土偶、古墳時代の埴輪、平安時代の絵巻や室町時代の鎧兜、江戸時代の洛中洛外図屛風や浮世絵から世界中で人気のアニメまで、日本文化の誇る至宝を、普段は見ることが出来ない大きさや視点から鑑賞体験が出来ます。

まるで美術の教科書を立体的に紐解いたような感覚です。知っている作品でも新たな魅力に気づくかもしれません。

出典:リビング東京Web

「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」 東京国立博物館 本館特別5室

出典:リビング東京Web

「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」 東京国立博物館 本館特別5室

祝!国宝新指定、国宝「伎楽面(ぎがくめん)」31面

法隆寺宝物館は、明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後、国に移管された宝物300件を収蔵・展示しています。 同館には飛鳥から奈良時代にかけて制作された現存最古の国宝「伎楽面」31面が収蔵されています。

このたび「伎楽面」31面が一括して国宝に指定されました!法隆寺宝物館では修理予定の1面を除いた30面が展示されます。

仮面芸能の伎楽は中世には途絶したためどのように演じられたかは不明とのことですが、国宝《伎楽面 迦楼羅(かるら)》(飛鳥時代・7世紀)の尖った嘴や、彫の深い国宝《伎楽面 酔胡王(すいこおう)》(飛鳥時代・7世紀)からは楽しそうな歌舞音曲が聞こえてきそうです。

※文中の作品は全て東京国立博物館蔵。伎楽面は作品保護のため、金・土曜日のみ法隆寺宝物館で公開。

出典:リビング東京Web

国宝 伎楽面 展示風景 東京国立博物館蔵 法隆寺宝物館 ※個々の伎楽面の展示期間は東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。

いつも新鮮!「東博コレクション展」を見に行こう!

東京国立博物館「東博コレクション展」はいつ訪れても作品との新鮮な出会いがあります。 本館では、お子様と一緒に観覧できる特集展示や、みどりのライオン(教育普及スペース)でのアート体験などアートを身近に感じられるイベントも行われていますので気軽に参加してみてはいかがでしょう。※詳細は東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。

本館特別5室で開催中の「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」は8月3日(日)までです。

飛鳥から奈良時代にかけての宝物に出会える法隆寺宝物館もこの機会にあわせて是非お出かけください。

出典:リビング東京Web

法隆寺宝物館

東京国立博物館 本館ミュージアムショップ

東京国立博物館 本館ミュージアムショップは本館入口を入って左側にあります。

本館特別5室出口付近では「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」特設ショップにて展覧会オリジナルグッズが販売されていました。

お気に入りの作品のミュージアムグッズを探してみてはいかがでしょう。

出典:リビング東京Web

東京国立博物館 本館特別5室出口付近 「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」特設ショップ展覧会オリジナルグッズ

〇東京国立博物館
URL:https://www.tnm.jp/
住 所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
アクセス:
JR 上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩10分
東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
お問合せ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
開館時間:9時30分~17時
※毎週金・土曜日、7月20日(日)は20時00分まで開館(最終入場は閉館の30分前まで)
※黒田記念館は金曜・土曜の夜間開館はなし
休 館 日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日休館)
※7月22日(火)は休館、7月21日(月・祝)は開館
観覧料金「東博コレクション展」(平常展):
一般 1,000 円/大学生 500 円
※特別展は別料金/黒田記念館は無料
※「東博コレクション展」(平常展)は、事前予約不要
※高校生以下、および満18歳未満と満70 歳以上の方は「東博コレクション展」(平常展)は無料(入館の際に年齢のわかる証明書など要提示)
※障がい者とその介護者1名は無料(入館の際に障がい者手帳など要提示)
※最新情報は、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください

〇「イマーシブシアター 新ジャポニズム ~縄文から浮世絵 そしてアニメへ~」
会 期:2025年3月25日(火)~8月3日(日)
会 場:東京国立博物館 本館特別5室(上野公園)
開館時間:9時30分~17時00分 ※毎週金・土曜日、7月20日(日)は20時00分まで開館(最終入場は閉館の30分前まで)
休 館 日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日休館) ※7月22日(火) は休館、7月21日(月・祝)は開館
観覧料金:一般 2,000円、大学生 1,200円、高校生 800円、中学生以下無料
※本展の観覧券で、会期中観覧当日に限り「浮世絵現代」(表慶館 4月22日(火)~6月15日(日))を無料で観覧出来ます。
※障がい者とその介護者一名は無料(入館の際に学生証・障がい者手帳など要提示)
※事前予約不要(混雑時は入場待ちの場合あり)
※本券で、会期中観覧当日に限り、東博コレクション展(平常展)を観覧可能

〇法隆寺宝物館
場 所:東京国立博物館正門入り左手通路へ黒門の横を奥へ進む
期 間:通年※「伎楽面」は金・土曜日限定で展示
開館時間:9時30分~17時 ※入館は閉館の30分前まで
休 館 日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日休館) ※7月22日(火)は休館、7月21日(月・祝)は開館
観覧料金:「東博コレクション展」の観覧料で観覧可能
※事前予約不要

〇東京国立博物館 本館ミュージアムショップ
営業時間:博物館の開館時間に準ずる
TEL:03-3822-0088

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