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【上野】東京国立博物館 特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」降臨!日本彫刻史上の最高傑作

  • 2025.9.26

再現!鎌倉復興期の興福寺北円堂、国宝七軀に荘厳された祈り満ちる空間

東京国立博物館 本館 特別5室で開催中の特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」[2025年9月9日(火)~ 2025年11月30日(日)]を見て来ました。

鎌倉復興期の興福寺北円堂を再現した本館 特別5室には、運慶(うんけい)一門の祈りが込められた国宝七軀に荘厳された厳かな空間が広がっていました。

沈黙の祈りの空間に堂々と静かな存在感を見せる国宝《弥勒如来坐像(みろくにょらいざぞう)》。両脇には国宝《無著菩薩立像(むちゃくぼさつりゅうぞう)》、国宝《世親菩薩立像(せしんぼさつりゅうぞう)》。 かつては北円堂に一緒に安置されていた可能性が高いとされている国宝《四天王立像(してんのうりゅうぞう)》が四方を守護するように並びます。

日本彫刻史上、最高傑作が降臨した本館 特別5室の諸尊像を拝観していると、日常の雑念で波立っていた心が鎮まるような鑑賞体験を味わえました。

出典:リビング東京Web

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」 東京国立博物館[/caption]

未来仏、国宝《弥勒如来坐像》修理後60年ぶりの公開!国宝《無著菩薩立像》と国宝《世親菩薩立像》と共に

法相宗大本山 興福寺と北円堂の始まり

法相宗大本山 興福寺は、天智8(669)年、中臣(藤原)鎌足(なかとみ(ふじわら)のかまたり)の病気平癒を祈願し、夫人の鏡女王(かがみのおおきみ)が釈迦三尊を安置した山階寺(やましなでら)(山科国)が起源だそうです。 国宝・興福寺北円堂(こうふくじほくえんどう)は、平城遷都に功績のあった藤原不比等(ふじわらのふひと)の追善供養のため、元明・元正天皇(げんめい・げんしょうてんのう)の発願により養老5(721)年に建立されました。

永承4(1049)年の災禍と、治承4(1180)年には平家による南都焼き討ちの兵火で2回焼失しています。 焼き討ちの翌年から始まった興福寺の復興では、運慶一門が率いる奈良仏師たちによる北円堂諸仏の造立が承元2年(1208)年暮頃から始まり、北円堂も承元4(1210)年頃に再建されています。

800年の時を超えて、古典との融合、運慶一門が魅せる鎌倉彫刻のシン・リアリズム

北円堂の本尊・国宝《弥勒如来坐像》は、56憶7千万年後に地上に下生し、衆生を救う未来仏(みらいぶつ)とされています。

古典彫刻を基本としながら写実的な鎌倉彫刻のリアルな造形美が融合した運慶一門の最高傑作と言える仏像です。 張りのある豊かな体躯と、ふっくらとした頬に厳しさをたたえた眼差しは平安時代の優美さや繊細さとは異なる鎌倉時代の新しい仏教美術を感じさせます。 北円堂に現在安置されている諸仏は通常は非公開ですが、今回は弥勒如来坐像の修理完成を記念した約60年ぶりの寺外公開だそうです。

左右には国宝《無著菩薩立像》、国宝《世親菩薩立像》。本尊や四天王像の彫眼(ちょうがん)に対して、水晶を入れた玉眼(ぎょくがん)による人間味あふれる表情が見どころです。

パワー全開、躍動感あふれる国宝《四天王立像》。盛り上がった顔の筋肉が忿怒の表情を作り出し、筋骨隆々の引き締まった体躯が力強い動きを見せます。圧倒的な迫力に800年の時を超えて運慶一門が今もそこに臨在しているかのような空気感を感じました。

出典:リビング東京Web

国宝 弥勒如来坐像、国宝 世親菩薩立像、国宝 無著菩薩立像 すべて運慶作 鎌倉時代・建暦2年(1212)頃 奈良・興福寺蔵 北円堂安置※許可を得て掲載している画像です。

東博コレクション展 平安時代の仏像と比べてみると―

写実的でダイナミックな運慶の仏像を堪能した後は、同じ1階フロアにある本館 11室の仏像彫刻を観覧。 東博コレクション展(平常展)として館所蔵の名品などが観覧できる展示室です。

観覧した時は、奈良時代から平安時代の仏像彫刻が多く展示されていました。(※9月28日(日)まで。9月29日(月)からは鎌倉彫刻に展示替え。)

展示室入口に立つ《金剛力士立像》や国宝《広目天(四天王立像のうち)》(1軀 平安時代・12世紀 京都・浄瑠璃寺蔵)など平安貴族の好みを反映したおだやかで繊細な作風の仏像彫刻が並びます。

リアルで迫力ある運慶の仏像と、平安時代の華麗で優しい雰囲気の仏像とを比べてみると作風に違いが感じられて面白いかもしれません。

出典:リビング東京Web

手前、金剛力士立像(2軀の内1軀) 平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵 本館 11室展示風景※時期により展示替えがあります。

二度とない荘厳、運慶一門が込めた祈りが満ちる

興福寺の名称は、和銅3(710)年、平城遷都と共に山科国から移された時に始まります。度重なる災禍や、明治期には神仏判然令、廃仏毀釈などで一時は無住の寺となり荒れたことも。後に寺僧や有縁者の努力や支援により復興。現在は、興福寺境内の建物や仏像は国宝や重要文化財に指定され保護されています。

本展の国宝《四天王立像》を国宝《弥勒如来坐像》の四方に配した鎌倉復興期の北円堂を再現した展示は、興福寺でも二度とない荘厳だそうです。 東京国立博物館 本館 特別5室で開催中の特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」は11月30日(日)までです。 運慶一門が国宝七軀に込めた祈りに満ちた世界へ、是非お出かけください。

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」秋の味覚を味わう「なごみパフェ」

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」開催期間中は、法隆寺宝物館1階のホテルオークラ ガーデンテラスで特別展限定メニュー「なごみパフェ」(単品:2,200円)がいただけます。

抹茶ゼリー・ほうじ茶ケーキ・黒豆アイス・黄な粉・抹茶わらび餅に、彩りを添える秋の果物の優しい甘さに心がなごみます。 コーヒーまたは紅茶付きは2,400円です。

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」観覧のあとに心なごむ和風パフェで一服してみてはいかがでしょう。 ※特別展期間(11月30日(日)まで)限定メニューとなります。価格はすべて税込みです。

出典:リビング東京Web

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」期間限定メニュー「なごみパフェ」 ホテルオークラ ガーデンテラス

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」オリジナルグッズ

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」オリジナルグッズは、国宝《四天王立像》がボーイズグループのように並んだ蓋がカッコいいクッキー缶《アンテノール》(2‚600円)、興福寺の銘香 興福薫荷(1,200円)を購入。

ちなみに推しは国宝《四天王立像(多聞天)》(右)。天高くかかげた宝塔を真っ直ぐに仰ぎ見る大きな瞳が押しポイントです。 ※価格はすべて税込みです。本文中に記載のないものは奈良・興福寺蔵です。

出典:リビング東京Web

特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」オリジナルグッズ

出典:リビング東京Web

特別展特設ミュージアムショップ

〇東京国立博物館
URL:https://www.tnm.jp/
住 所:〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
アクセス:JR 上野駅公園口・鶯谷駅南口から徒歩10分、東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
お問合せ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)

〇特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
会期:2025年9月9日(火) ~ 2025年11月30日(日)
会場:東京国立博物館 本館 特別5室
開館時間:9:30~17:00
※毎週金・土曜日および10月12日(日)、11月2日(日)、11月23日(日)は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
※東博コレクション展も観覧できます。
休館日:9月29日(月)、10月6日(月)、14日(火)、20日(月)、27日(月)、 11月4日(火)、10日(月)、17日(月)、25日(火)
観覧料:一般 1,700円、大学生 900円、高校生 600円
※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。
※本展は事前予約不要です。混雑時は入場をお待ちいただく可能性があります。
※本展チケットで、当日に限り、東博コレクション展(平常展)もご覧いただけます。
※東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、当日券が700円(200円割引)となります。正門チケット売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出て、学生証をご提示ください。
※最新の券売情報の詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。
※本館 特別5室の展示室内は撮影禁止です。
※画像の無断転載・転用は禁止です。

〇東博コレクション展(平常展)
開館時間:開館時間:9:30~17:00※毎週金・土曜日、および、翌月曜日が祝・休日の場合の日曜日は~20:00(入館は閉館の30分前まで)
※10月12日(日)、11月2日(日)、11月23日(日)は20:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝・休日の場合は翌平日休館)
観覧料[東博コレクション展(平常展)]:一般 1,000 円/大学生 500 円
※特別展は別料金になります。黒田記念館は無料です。
※東博コレクション展(平常展)は、事前予約不要です。入館方法の詳細は東京国立博物館ウェブサイトをご確認ください。
※高校生以下、および満18歳未満と満70 歳以上の方は東博コレクション展(平常展)は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
※開館日・開館時間・展示作品・展示期間等、今後の諸事情により変更する場合があります。最新情報は、東京国立博物館ウェブサイト等でご確認ください。

〇特別展特設ミュージアムショップ
営業時間:特別展の開館時間に準ずる

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