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【らっきょうの栄養】カレー×らっきょうの食べ合わせの意味は?小粒なのに整腸パワーが絶大!栄養士ライターが解説

  • 2025.5.30

カレーの付け合わせでおなじみの「らっきょう」を解説

「らっきょう」カレーの付け合わせでおなじみ
「らっきょう」カレーの付け合わせでおなじみ

カレーの付け合わせでおなじみの、らっきょう。シャクシャクとした食感、少し辛みのある独特の風味と香りが特徴です。苦手という方もいれば、クセになる!という方も多いでしょう。実は古くから生薬として用いられるほど、らっきょうの小さな一粒には、さまざまな栄養パワーが凝縮されています。

「らっきょう」を楽しめる最盛期が初夏

▲生らっきょう。自家製の甘酢漬けにしたり、天ぷらにして食べてもおいしいです。
▲生らっきょう。自家製の甘酢漬けにしたり、天ぷらにして食べてもおいしいです。

日頃、市販のらっきょう漬けを食べることが多いかも知れませんが、5~6月の短い初夏に「生らっきょう」が出回っているのをご存知でしょうか。沖縄の伝統野菜である「島らっきょう」、らっきょうを軟白栽培(土寄せして食用となる白い部分を多くする栽培方法)して若いうちに収穫した「エシャレット(根らっきょう)」も同じ頃に旬を迎えます。なお、「エシャレット」は小さな玉ねぎのような「エシャロット」とは別物なので混同しないようにしましょう。

刺激のある香りと辛みが疲労回復にパワーを発揮

らっきょう特有の刺激のある香りは、たまねぎにも含まれる「硫化アリル」によるもの。抗菌・抗酸化作用、消化・吸収の促進、血中コレステロール低下や動脈硬化予防などの機能性が注目されている成分です。硫化アリルは体内で分解され、アリシンに変化してビタミンB1の働きを助けるため、疲労回復にも役立ちます。ビタミンB1を多く含む食材は、豚肉、うなぎ、玄米、大豆などです。

カレーを食べる際はポークカレーやカツカレー、大豆カレー×玄米ごはんのお供に、らっきょうをいただくと相乗効果が期待できそうです。また、うなぎの蒲焼にらっきょう漬けの組み合わせも栄養面ではありです。

ゴボウの3倍上の食物繊維が生活習慣病を予防

そのほかの栄養成分で注目すべきは、食物繊維です。ゴボウの3倍以上もの量を含んでいて、水溶性食物繊維が多いのが特徴です。水溶性食物繊維は腸内でゼリー状になり、糖質の吸収を穏やかにして血糖値の急上昇を抑えたり、コレステロールを吸着して便として排出する働きがあるため、糖尿病や動脈硬化の予防効果が期待できます。生らっきょう3粒(20g)に含まれる食物繊維は4.1g、ゴボウ10cm(20g)に含まれる食物繊維は1.1gとなり、圧倒的大差でらっきょうに軍配あり!です(※1)。

※1)『日本食品標準成分表(八訂)増補2023年』をもとに筆者が生らっきょうとゴボウを計量して計算。

まとめ

らっきょうは原産の中国で2500年前には栽培されていて、日本でも9世紀頃から薬用として栽培されていたと言われています。今でも「薤白(ガイハク)」という名で生薬として用いられ、気を巡らせて梅雨の時期に起こりがちな胸の苦しさや、冷えからくる胃腸の乱れを整えてくれるそうです。スーパーなどで生らっきょうや島らっきょうを見かけたら、ぜひ味わってみてください。続編では、らっきょうの甘酢漬けの作り方をご紹介したいと思います。

※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019、上西一弘ほか監修『健やかな毎日のための栄養大全』NHK出版,2022、東邦大学医学部東洋医学研究室監修『薬膳と漢方の小事典』日本文芸社,2019

(野村ゆき)

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