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食文化が衰退し、カプセルで栄養を摂取する千年後の未来… それでも変わらなかったものとは?【書評】

  • 2026.3.17

【漫画】本編を読む

ちょっとしたスキマ時間に、肩肘張らずに読める漫画を楽しみたい――。そんな人におすすめしたいのが、雪のヤドカリさん(@yukinohotel)が描く『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』だ。さまざまなモチーフを題材にした4コマ漫画で、ラストには“シュールなオチ”が用意されている。

例えば江戸時代風の世界を舞台にしたエピソードでは、「そろそろ出るか…」と呟く主(あるじ)に対して、「どうぞ」と温めておいた“わらじ”をさっと差し出す家臣の姿が。この様子を見ていた別の男は、自分も褒めてもらおうと行動に出る。主が「そろそろおやつか…」と呟いた瞬間、「どうぞ!」とおやつを差し出すが、そのおやつを見た主は「死罪」とひと言。果たして彼が差し出したおやつとは……。

一方、別のエピソードでは主人公が千年後の世界へタイムスリップ。千年後の未来では食堂内の思考は禁止され、食べ物もカプセル型の完全食に変わっていた。すっかり食文化は衰退していたが、食堂で“ある光景”を目にした主人公は「食文化は残らなかったのに この感じの奴は残ったのか…」としみじみ。その光景には呆れつつも、変わらないものがあったことにほっとする気持ちが湧く。

ほかにもさまざまなエピソードが目白押しで、いずれもちょっとしたブラックユーモアが効いているのがミソだ。壮大なオチではないけれど、そのシュールなラストには思わずふふっと頬が緩むはず。スキマ時間のお供にぜひ読んでみてほしい。

文=ハララ書房

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