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ブランドボブ、丸顔・面長にも似合う長さは? トレンドのボブの失敗しないカットをプロが解説

  • 2026.3.17
Getty Images

今のビューティ界の精神を象徴するヘアスタイルがひとつあるとすれば、それは間違いなくブラントボブ、別名切りっぱなしボブだろう。毛先はカミソリのように鋭く、ピンと張ったストレート。いとも簡単に手に入れたかのようなエフォートレスなクールさを漂わせるこのスタイルは、70年代のスーパーモデルたちの専売特許という枠を飛び越え、現代におけるスタイルのシンボルへと昇華している。

オーバーサイズの服やパリッとしたクリスプなシャツに、ブラントボブを合わせるインフルエンサーが増え続けていること。あるいはシャーリーズ・セロンやベラ・ハディッド、リアーナといったセレブリティたちが、ランウェイやレッドカーペットでこのシャープなカットの魅力を力強く証明していることを見れば、それも納得だろう。

しかし、すべてのボブヘアに言えることだが、キャッチアップすべきトレンド名(例えば、ベルボトムボブ、チョッピーボブ、フレンチボブなど)が次から次へとエンドレスに登場する中、単なる気まぐれでこのスタイルに飛びつくのは賢明ではない。まずは、この究極のショートクロップが本当に自分に似合うのか、どのようなメンテナンスが必要になるのか、そして自分の髪質にベストなスタイルはどれなのかをしっかりと見極める必要がある。

以下より、2名のトップヘアスタイリストがブラントボブを手に入れる前に考慮すべきすべての要素を解説する。

WWD / Getty Images

ブラントボブとは

ブラントボブとは簡単に言えば、肩より上のレングスで切り揃えられたワンレングスカットのこと。シャープでストレートなラインを最大の特徴とする。

「ブラントボブには多様な解釈が存在しますが、基本的には頭の周囲をぐるりと一周、シャープなラインでカットするスタイルを指します」と語るのは、『ニコラ・クラーク×ジョン・フリーダ』のシニアスタイリスト、ジョエル・ゴンサルベス氏だ。

「人間の頭の骨格は丸みを帯びているため、このようなスクエア型のシルエットにカットするのは非常に高度な技術を要します。スタイリングにおいては、レイヤーや前髪を作らず、シンプルかつスリークに仕上げるのが王道です」。

Neil Mockford / Getty Images

このヘアスタイルが最初にメインストリームへと躍り出たのは70年代のこと。その後、極端なストレートヘアが脚光を浴びた90年代に再びリバイバルを果たした。「現在のファッション界が90年代のスタイルにラブコールを送っているからこそ、このヘアカットのシルエットそのものが、より重要視されていっそう重要視されているのだと思います」とゴンサルベスは分析する。

「メンテナンスが簡単でありながら、瞬時に“クールガール”のオーラをまとうことができるのです」と同意するのは、『ハーシェソンズ』のエキスパートヘアスタイリスト、キャサリン・ホー氏。ヘイリー・ビーバーやジェニファー・ロペス、マーゴット・ロビー、リアーナ、シャーリーズ・セロンといった現代のミューズたちが、このトレンドを一気に加速させた立役者であるとも話す。

ブラントボブのカットにおける鉄則

習得が極めて困難なカットとして知られるブラントボブは、決してセルフカットの腕試しをするスタイルではない。ホー氏がアドバイスするように、必ずサロンへ足を運び、理想のスタイル画像やスクリーンショットを持参して、レングスやシルエットについてスタイリストと綿密に相談してほしい。
「私なりのセオリーですが、ベース型の顔立ちや横幅が気になる方には、顔の縦のラインを強調してくれる肩丈のレングスをおすすめします。一方、ハート型や卵型の方なら、あごのライン、あるいは首の中間あたりの長さが美しく決まります」

ブラントボブのスタイリングメソッド

ブラントボブのスタイリング方法は実に多種多様だ。「ボブのすばらしいところは、スタイリングを加える前から、そのカットとレングス自体がすでにひとつのステートメントとして完成している点です。少しニュアンスを変えたいなら、片側を耳にかけるだけでも十分サマになります」とホー氏は語る。「このアイコニックなヘアスタイルにおいて私が最も愛するスタイリングは自然乾燥させること。本来の髪のクセやテクスチャーを活かしながらも、頭の周囲にはあのシャープなアウトラインがくっきりと浮かび上がるため、息を呑むほど美しく仕上がるのです」とゴンサルベス氏も同調する。

しかし、より洗練されたルックを求めている場合や、自身の髪質がありのままの姿を映し出すエアドライに向いていない場合でも、選択肢は豊富に用意されている。ヒートレスカーラーやブロードライのツールを使って、より無造作でナチュラルなテクスチャーのボブを楽しむこともできる。あるいは、ストレートアイロンと縮れ防止のヘアセラムを駆使して、まるでガラスのようにつややかな“ポーカーストレート(隙のないストレート)”を再現し、鋭角なレイザードボブに挑戦するのも手だ。

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前者の無造作なスタイルの場合、ゴンサルベス氏は定番のビーチウェーブではなくS字ウェーブを作ることを推奨する。「ビーチウェーブは、ブラントボブ特有のシャープなラインをぼやけさせてしまう傾向があります。代わりに、ストレートアイロンを使って毛束ごとにS字のカーブを描くことをおすすめします」と彼は明かす。

後者のストレートなスタイルの場合は、まずブロードライのスキルをマスターする必要がある。「髪をできる限りストレートに保ちながら、ドライヤーの風は必ず、根元から毛先に向かって下向きに当ててください。上向きに風を当てると、キューティクルが乱れて縮れの原因になりま」とゴンサルベス氏は指摘。「完全に乾いたら、ストレートアイロンの出番です。髪を細かくブロッキングし、アイロンを根元から毛先へと滑らせます。これが終わったら、軽めのヘアセラムを髪全体にマッサージするようになじませ、ブラシでストレートに整えましょう。この1ステップでさらなるツヤが生まれます」

最後にゴンサルベス氏は、髪質や希望のフィニッシュに関わらずスムージング効果のあるシャンプーを使用することを推奨している。「ブロードライの前には、ローションやクリームを使って髪のベースを整えてください。その際、髪に余計なボリュームを与えすぎないアイテムを選ぶのが理想的です」

最旬ブラントボブインスピレーション

隙のないポーカーストレート×サイドパート

ジジ・ハディッドは、今やブラントボブのアイコン的存在。このルックの鍵は、一点の曇りもないストレートなフィニッシュだ。クセ毛の人は信頼できるストレートアイロンとスムージングクリームを駆使して、スリークで眩いばかりのツヤを再現して。

あごラインのマイクロボブ

私たちの究極のミューズであるキャリー・マリガン。「プラダ」2025年春夏コレクションのショーで彼女が見せたマイクロボブは、ロングヘアを脱ぎ捨てて、あごをかすめる潔いクロップ披露。今すぐ真似したくなる美しさだ。

内巻きのカーブブラントボブ

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ケリー・ローランドは、あごのラインで切り揃えたレングスとセンターパート、そして完璧な内向きのカーブをマスター。ブラントボブを芸術的な域へと高めている。

遊び心を添える外ハネフィニッシュ

ドラマ『ホワイト・ロータス』のヘイリーが見せた、毛先を外側にハネさせたスタイリング。ポーカーストレートに少し飽きてきたなら、ブラントボブをアップデートする絶好のタイミングだ。ヘアアイロンを使って軽快な動きをプラスして。

ラフに崩したタッセルブラントボブ

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シアーシャ・ローナンが証明しているように、切りっぱなしのラインを維持しながら、繊細なテクスチャーや無造作なタッセル風のウェーブを加えるのも一案。エフォートレスな大人の余裕を演出できる。

Realization : Amelia Bell Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI

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