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6月にアクロス福岡で個展開催!ガラス作家・フクエノリコさんインタビュー

  • 2025.5.26

はじめまして。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のkikiです。

甘いものとインテリア・雑貨を見るのが好きです。 生活の中の楽しい情報をお伝え出来たらと思います。

初投稿は、私の地元・大野城市在住のアーティストさんのご紹介です。 ご自宅の工房でガラス作品を制作していらっしゃるフクエノリコさんが6月にアクロス福岡で個展を開催されるということで、インタビューさせていただきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ガラス作品を作り始めたきっかけは?

もともとは日本画を描いていたんですけど、ガラスって光を通すじゃないですか。普通に絵を描いても、光を通すと絵の表情が変わる。ステンドグラスもそうですよね。そういう透け感がある存在というか媒体が良いなって思って。 水彩画も不透明より透明水彩とか光を感じるものが好きで、ガラスにも絵が描けるかな、描いてみたいなと思ったのが始まりです。

私が作家デビューしたのは、そば猪口アート公募展に入選した時で、作品を作り続けています。

※下の写真はフクエさんが作ったアトリエの表札です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

提供画像

作っているときにこだわっている点は?

配色です。花とか自然の中にあるものをモチーフに、意識して作るようにしています。 でも黒一色とか暗い色などもお酒には映えるので使います。自然の中でも夜を意識して、星を入れたりして。

出典:リビングふくおか・北九州Web

私の得意とする技法のひとつ、パート・ドヴェールで使用する、原型のワックスの調合、粉ガラスも塊のガラスを自分で砕いて粉にして使っています。 「パート・ドヴェール」は、フランス語でガラスの練り粉、という意味です。日本語では、鋳込みガラスや鋳造ガラスという方が分かりやすいかもしれませんね。

思い描く自分の理想の作品作りをしていたら、全て手作りになってしまった・・・という感じです。

フクエノリコさんが思う、ガラスの魅力とは

ガラスの魅力は、やっぱりその透明感。陶磁器では絶対出せない。透明でありながら、その中に黒とか赤とか、いろんな色があります。 透明ガラスもあるし、不透明ガラスもある。それをミックスすると、無限の配色ができるんです。そこが魅力ですね。

出典:リビングふくおか・北九州Web

どんな事を考えながら制作していますか?

最初に全部決めています。アイデアとか、とにかく自分がイメージした通りに作りたいので、それがどこまでの成功率でできるか。焼き物などでは偶然に頼ったりすることがあると思うんですが、私はそうではなく全部計算していて、型も市販のものではなく自分で石膏から作っています。

ガラスの溶け方一つにしても、電気炉の状態によって変わってくるので、そこを見極めながら、できるだけ自分のイメージ100%になるように作りたいということを考えながら作っています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

アトリエの一部。ご自宅のガレージを作業場に

個展への思い、意気込み

電気炉で作ったガラスを手にとって見ることって、あまりないと思います。 電気炉で焼成して作るガラスをキルンワークっていうんですけど、 キルンワークというガラス技法の魅力や、キルンワークでできること、吹きガラスではできない表現ができるということを知ってもらいたいです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

今回の個展で、特に注目してもらいたい作品は?

今回の目玉はコレ。板ガラスで作っています。

出典:リビングふくおか・北九州Web
出典:リビングふくおか・北九州Web

板ガラスを切って作ります

前回の個展は冬でも使える、一年中使っていただける、ということがテーマでした。 今回は6月。夏なので、ガラスのシーズンなんです。なので夏らしくて、透明感の多い、新しい作品を作ってお待ちしています。

私の作品は酒器として作ったとしても「飾りたい」という方もいるし、オブジェで作ったとしても飲み物などに使う方もいるので、使う方がどう使いたいか、ご自身で手に取って、その感性でいろいろと使ってもらいたいなと思います。いろんな使い道があるので、ご来場いただいて、自分のインスピレーションにびびっと来るものを見つけていただけたらいいなと思います。

読者や、個展に来てくれる方に一言

とにかくガラスの魅力を知ってもらいたいです。ガラス展ってあまりないから行く人も少ないと思うので、貴重な機会だと思います。見てもらうのが目的なので、見に来るだけでもいい。とにかく見てほしいです。 「こんなの見たことないです」と言っていただけるので、それを楽しみに来ていただけたらなと思います。

出典:リビングふくおか・北九州Web

提供画像

取材時に作品を見せていただいたのですが、並んだガラス作品は、テーブルに花が咲いているようでした。私自身もフクエさんの個展を楽しみにしています。

至福のガラス展 フクエノリコのガラス

2025年6月25日(水)~6月30日(月)

アクロス福岡 匠ギャラリー(福岡市中央区天神1-1-1 1F)

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Heavenly Drops Studio(@heavenly_drops_studio) • Instagram写真と動画

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