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タピオ・ヴィルカラ 世界の果て@東京ステーションギャラリー6月15日(日)まで

  • 2025.5.17

丸の内の東京ステーションギャラリーでは「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」が2025年6月15日(日)まで開催されています。

フィンランドのアーティスト、タピオ・ヴィルカラの日本初となる大規模個展です。ガラスのプロダクトをはじめ、木の彫刻やオブジェなど約300点が展示されています。常に自然に向き合いつづけ、その躍動や神秘にインスピレーションを受けたヴィルカラの世界観が広がっている展覧会です。

出典:リビング東京Web

タピオ・ヴィルカラ Tapio Wirkkala 1915-1985

出典:リビング東京Web

© KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780    画像は東京ステーションギャラリーより提供

タピオ・ヴィルカラ(1915–1985)は、フィンランドを代表するデザイナー・彫刻家・工芸家。ガラス、木、金属、陶器、グラフィックなど多岐にわたる素材を駆使し、自然美を表現した作品で知られています。1946年からイッタラ社で活躍し、フィンランドのモダンデザインを国際的に確立しました。

ヴィルカラへの扉

展覧会場入口は、ヘルシンキのオフィスにあった愛用品が展示されています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景 ヘルシンキのオフィスの扉、1950年代後半 Private collection ※特別に許可を得て撮影しています。

素材のすべてを知る

展覧会場内には、ガラスや磁器のテーブルウェア、シルバーやステンレスのカトラリー、商品のボトルやパッケージ、機内用のプラスチック製食器、照明や家具、ゴールドのアクセサリー、紙幣やグラフィックに至るまで、多彩なアイテムが展示されています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

展覧会場内の光景は、まるで洗練されたインテリアショップのようです。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

タピオ・ヴィルカラは、イッタラ社でのガラス作品や、フィンランド紙幣のデザインで高く評価されました。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

造形の園

神話性を帯びたガラスのオブジェや、積層合板の木目を活かした有機的な造形、そして金属や木による鳥の像には、プロダクトとは異なるヴィルカラの自由な表現や制作姿勢が見られます。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

1960年代、ヴィルカラはフィンランド北部イナリに滞在し、自然に囲まれた静寂の中で創作に没頭しました。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

 ヴェネチアの色

1960年代半ば以降、ヴィルカラはムラーノ島の名門ヴェニーニ工房と協働し、多彩な色彩を活かした作品を制作しました。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

 ヴェネチアン・ガラスの魅力が光る多彩な色をふんだんに採り入れた作品が展示されています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

世界の果てへ

ヴィルカラが多くの時間を過ごしたラップランドで、溶けおちる氷に着想を得て生みだしたのが「ウルティマ・ツーレ」のガラスシリーズ。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

最終章では、約300個のガラスのインスタレーションと、全長9メートルにおよぶ同名の木彫レリーフのデジタル映像によって、彼が追い求めた世界の果てのイメージに近づいてみます。

 「ウルティマ・ツーレ」のガラスの作品を間近で見ると、まるで氷がシャリシャリと音を立てているように感じられます。フィンランドの冬景色が思わず目に浮かびそうです。

出典:リビング東京Web

2025年は、タピオ・ヴィルカラの生誕110年、没後40年にあたる特別な年です。 タピオ・ヴィルカラは、カイ・フランク、ティモ・サルパネヴァと並ぶフィンランドデザインの三大巨匠の一人として、その不朽の美学と精神は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

 「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」で自然と神話に根ざしたヴィルカラの独自の美学と創造の世界を是非会場でご覧になってみては如何でしょうか。

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