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「班長だからって、えらそうに!」ゴミ出しの注意に逆ギレした隣人。だが、回収されずに残ったゴミ袋を見た瞬間

  • 2026.10.15

「今だって回収してもらえてるじゃない!」

私が町内会の班長をしていた年のことです。

私の住む地域では、その年からゴミ出しに市の指定袋を使うことになりました。

ただし、最初の数週間は周知期間として、それまで使っていた透明な袋でも回収してもらえることになっていました。

ところが、隣に住む60代くらいの奥さんは、指定袋に切り替える様子がありません。

しかも、収集日当日の朝に出す決まりなのに、いつも前の晩の9時ごろにゴミを出していました。

袋がカラスや野良猫に荒らされ、翌朝には生ゴミが散らばっていることもありました。

ある朝、向かいの奥さんと一緒に片づけていると、困った顔で声をかけられました。

「班長さん、お隣の奥さんに言ってもらえないかしら。毎朝これじゃ困るわよね」

私も気になっていたので、その晩、思い切って隣の家を訪ねました。

玄関に出てきた奥さんは、少し面倒そうな顔をしています。

「すみません。ゴミのことなんですけど、そろそろ指定の袋に替えていただけませんか。あと、前の晩に出すのも控えてほしくて…」

すると、奥さんは眉をひそめました。

「ゴミ袋なんて前の晩に出しても同じでしょ。それに、今だって回収してもらえてるじゃない!」

「今はまだ周知期間だからです。もうすぐ指定の袋じゃないと回収してもらえなくなるんですよ」

「そんなの、いちいち言われなくても分かってるわよ!」

「それに、朝になるとゴミが散らばっていて、みんなで片づけているんです」

「近所なんだから、そんな細かいこと言わないでよ。班長だからって、えらそうに!」

そう言うと、奥さんは玄関の扉を勢いよく閉めてしまいました。

私は何も言い返せず、その場に立ち尽くしました。

収集車が残していった黄色い貼り紙

それからも、奥さんは透明な袋を使い続けました。

私があいさつをしても顔をそむけるようになり、近所で私の悪口まで言うようになったのです。

回覧板を届けた先では、こんな話を聞かされました。

「お隣の奥さん、あなたのことを『細かいことにいちいち口を出すのよ』って言ってたわよ」

私はただ、決まりを守ってほしかっただけなのに。

班長なんて引き受けなければよかったと、何度も思いました。

それでも放っておけず、市の清掃の窓口にも集積所の状況を相談しました。

そして数週間後。指定袋への切り替えに伴う周知期間が終わり、初めての収集日を迎えました。

昼過ぎ、ほうきを持って集積所へ行くと、透明なゴミ袋が1つだけ残されていました。

ほかのゴミはすでに回収されています。

その透明な袋には、黄色い貼り紙が貼られていました。

「指定の袋ではないため、収集できません」

袋の中には、つぶした通販の箱や野菜くずが透けて見えます。

ちょうど集積所の前にいた近所の主婦2人も、貼り紙に気づきました。

「あら、これ、持っていってもらえなかったのね」

「指定の袋じゃないからでしょうね」

そのとき、少し離れた角に隣の奥さんの姿が見えました。

奥さんは集積所を見て足を止めました。

貼り紙と、その前にいる2人に気づいた途端、表情がこわばったように見えました。

そして早足で近づくと、何も言わずに透明な袋をつかみ、そのまま家へ持ち帰ったのです。

あれほど私に言い返していた奥さんが、そのときはひと言も口にしませんでした。

私はほうきを持ったまま、その後ろ姿を見送りました。

ようやく戻ってきた、いつもの朝

次の収集日から、隣の奥さんは朝のうちに指定の袋でゴミを出すようになりました。

私の悪口も、耳に入ってこなくなりました。

ある朝、集積所を掃いていると、向かいの奥さんが通りがかりに声をかけてくれました。

「班長さん、ここ最近きれいね。よかったわね」

「本当ですね。やっと落ち着きました」

私も笑って答えました。

あれほど気が重かった朝の掃除が、ようやく少し楽になった気がしました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた50代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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