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「分別しておきました」僕のゴミ袋を開けたお隣さん。その後、管理会社が全戸に届けた一枚

  • 2026.9.28
「分別しておきました」僕のゴミ袋を開けたお隣さん。その後、管理会社が全戸に届けた一枚

階段の下で呼び止められて

9月、僕は3階建てのアパートの2階に引っ越した。

各階に2部屋ずつある小さな建物で、入居した週末には菓子折りを持って隣の部屋へ挨拶に行った。

出てきたのは30代くらいのご夫婦で、奥さんの足元から、幼稚園に通っているという男の子が顔をのぞかせた。

あとで知ったのだが、奥さんは町内会の班長をしている人だった。

「これからよろしくお願いします」

「こちらこそ。ゴミの日は、集積所の掲示を見てね」

それから2か月ほどたった日の夕方。仕事から帰ってきた僕は、階段の下で奥さんに呼び止められた。

「あ、お隣さん。お弁当の容器は分けてね。分別しておきました」

「え…分別、ですか?」

「そう。プラの日に出さないと、回収してもらえないのよ」

 

分別を間違えたのは僕だった。それでも、自分が捨てたものを隣の人に見られたのだと思うと、なんとも言えない恥ずかしさがこみ上げ、しばらくその場から動けなかった。

そして半月後、同じことがもう一度あった。朝に出しておいた袋を見ると、結び目がほどかれ、固く結び直されていた。前回のこともあり、また袋を開けられたのだと分かった。

直接伝えたあと、全戸に届いた一枚

その週末、階段で奥さんと顔を合わせた。僕は少し迷ったものの、思い切って声をかけた。

「この前は、分別を教えてくださってありがとうございました。これから気をつけます」

「いいのよ。慣れないうちは分からないこともあるから」

「ただ……ゴミ袋を開けるのは、やめてもらえませんか。何かあったら、直接言ってもらえると助かります」

奥さんは一瞬、言葉に詰まったようだった。抱えていた回覧板を持ち直し、少し間を置いてから答えた。

「私はただ、班長だから…」

そこで言葉が途切れた。部屋の中から男の子の呼ぶ声がすると、奥さんは小さくうなずき、そのまま部屋へ戻っていった。

僕は念のため、管理会社にも電話で相談した。

担当の人は事情を聞いたあと、こう答えた。

「分別については、こちらから皆さんにお伝えするようにします」

数日後、全戸のポストに一枚のお知らせが入った。集積所の掲示板にも、同じ紙が貼られていた。

「分別のお願いは管理会社からお伝えします。ほかの方のゴミ袋は開けないでください」

掲示の前では、下の階の年配の男性も足を止め、内容を読んでいた。

それ以来、僕のゴミ袋が開けられることはなくなった。

奥さんとは今も、会えば普通に挨拶をしている。今朝も集積所の前ですれ違ったが、奥さんは男の子の手を引きながら、僕に軽く会釈をして通り過ぎていった。

あのとき感情的に言い返すのではなく、困っていることだけを伝え、管理会社にも相談してよかったと思っている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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