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「これ、あなたが出したんじゃないの?」名前入りのゴミ袋を見せても疑う近所の女性。だが、私が告げた事実とは

  • 2026.9.30

収集日の朝、いきなり指さされた袋

燃えるゴミの収集日の朝、私は出勤前に袋を一つ提げ、アパートの前のゴミ置き場へ向かった。

ネットの前には、近所に住む五十代くらいの女性が立っていた。足もとには、結び目のゆるんだ燃えるゴミの袋が一つ置かれている。

私に気づいた女性は、その袋を指さした。

「これ、あなたが出したんじゃないの?」

突然のことで、私は足を止めた。

「違います。私、今来たところです」

「でも、最近ずっとひどいから」

強い口調だった。

この辺りでは、ゴミ袋に名前を書く決まりがある。私は手に持っていた自分の袋を少し持ち上げ、名前を書いた部分を見せた。

「私のはこれです。名前も書いてあります」

ところが女性は納得しない様子で、もう一度言った。

「最近ずっとひどいから、誰かがちゃんとしないと困るのよ」

通りを歩いていた人がこちらをちらりと見た。出勤前だったこともあり、私は困りながらも、その場を離れられずにいた。

袋を見た班長さんが口にしたこと

そこへ、町内会の班長さんが通りかかった。

六十代の男性で、収集日の朝にはこの辺りを見て回っている人だった。

「おはようございます。どうかしましたか」

女性がすぐに袋を指した。

「この袋、分別がめちゃくちゃなの。この人が出したんじゃないかと思って」

班長さんは袋の前にしゃがみ、半透明の袋を外から確認した。中には、小さな丸い缶がいくつも見えている。ペット用の缶詰の空き缶だった。

「お宅、ペットは飼っていますか?」

「いいえ。うちのアパートは動物を飼えないんです」

班長さんは私が持っている名前入りの袋にも目を向け、それから女性に言った。

「少なくとも、この袋をこの方のものだと決めつける材料はないですね」

女性は少し黙り、私の手もとの袋と、足もとの袋を見比べた。

「……ごめんなさいね」

「いえ。分かってもらえたなら大丈夫です」

班長さんは持っていた黄色い紙を取り出し、「分別をお願いします」と書かれた紙を袋に貼った。

「次の回覧でも、分別についてもう一度知らせておきます」

私は自分の袋をネットの下へ置き、二人に会釈してその場を離れた。

誰のゴミだったのかは、結局分からないままだった。ただ、確かめる前に誰かを決めつけるのは違うのだと、あの朝の出来事が強く印象に残っている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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