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「片付けるのが当番の仕事じゃないの?」前夜にゴミを出し続けた女性→カラスに荒らされたゴミ袋を前に、女性が言葉を失った理由

  • 2026.10.5

夜のうちに置かれる袋

30代の僕が暮らす住宅街では、ゴミは収集日の朝に出す決まりです。

集積所の掃除は住人が1週間ずつ交代で受け持ち、当番の札が順番に回ってきます。

ところが、近所に住む40代くらいの女性は、いつも前の晩にゴミを出していました。夏場などは、朝になると袋がカラスや猫に破られ、中身が道まで散らばっていることもありました。

僕が当番だった週の朝も、集積所の前にはゴミが散乱していました。ちりとりで集めていると、駅へ向かうその女性が通りかかります。

僕は手を止めて声をかけました。

「おはようございます。ゴミ、朝に出す決まりなので…できればお願いします」

女性は僕の手元をちらりと見ました。

「朝は忙しいの。ゴミ袋は前の晩に出すわ」

そう言うと、そのまま駅のほうへ歩いていきました。

その後、町内会からゴミ出しについての注意が回覧されました。それでも、収集日前の夜になると集積所には袋が置かれていました。

翌月、またゴミが散らかった朝、僕が女性に声をかけると、大きなため息をつかれました。

「回覧なら見たわよ。でも、うちは夜しか出せないの」

「でも、朝になるとこうして散らかっているので…」

僕がそう言うと、女性は破れた袋のほうを見て、少し声を強めました。

「カラスが来るのは私のせいじゃないでしょ。片付けるのが当番の仕事じゃないの?」

返す言葉に迷っているうちに、女性はそのまま立ち去ってしまいました。

会長が差し出した当番の札

それからしばらくしたある朝、僕がゴミ袋を持って集積所へ行くと、また袋が破られ、中身が散らばっていました。

近くでは、ゴミを出しに来た住人2人も困ったようにその様子を見ています。

そこへ、70代くらいの町内会長が当番の札とほうきを持ってやって来ました。ちょうど通りかかった女性に、会長が声をかけます。

「ちょっと、よろしいですか」

女性は足を止めました。

「何?急いでるんだけど」

会長は散らかったゴミを指し、それから女性の前に札とほうきを差し出しました。

「今週の当番は、お宅です。それと、この袋なんですが……」

破れた袋の口からは、宛名の書かれた封筒がのぞいていました。

「お宅のお名前がありますね」

女性は黙ったまま、封筒を見つめました。

会長は責めるような口調ではなく、静かに続けました。

「今週は、ご自分で片付けてください」

女性は何か言いかけましたが、そのまま口を閉じました。そして会長からほうきを受け取ると、散らばったゴミを掃き始めました。

僕は自分のゴミ袋をネットの下に入れ、その場を離れました。

それから、夜のうちに集積所へ袋が置かれることはなくなりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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