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櫻坂46・松田里奈が明かす卒業への葛藤「本当に辞めるの?」。山下瞳月「まつりさんの前では明るくいようと…でもすごく寂しい」【インタビュー】

  • 2026.10.14

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16thシングル『愛MUST BE』を10月14日にリリースした櫻坂46。表題曲センターを務めるのは、三期生の谷口愛季だ。本作について、表題曲メンバーの二期生・松田里奈と三期生・山下瞳月にインタビュー。谷口のセンターとしての魅力や、松田のソロ曲に込めた思い、年内でグループを卒業する松田の胸中を聞いた。

谷口愛季は「加入したときから、ずっとすごい人」

――『愛MUST BE』は、櫻坂46の表題曲としては、これまでとは少し違うタイプの楽曲ですね。

山下瞳月さん(以下、山下):前作の『Lonesome rabbit』は激しく踊る楽曲だったんですけど、今回は全然違うテイストの楽曲で。楽曲ごとに全く違う姿を見せられるのが、櫻坂46の強みだと思っているので、今回もそういう一面を見せられるのが楽しみでした。

松田里奈さん(以下、松田):タイトルに「愛」が入っている通り、愛がテーマになった楽曲です。主人公が思い描いている、愛にあふれた優しい世界が、この曲を通して広がっていったらいいなと思います。振り付けにはバレエの要素も入っていて、柔らかさと激しさの両方で、楽曲の世界観を表現しています。

――今作では、谷口愛季さんが初めて表題曲のセンターを務めます。おふたりから見て、谷口さんの魅力はどんなところにありますか?

松田:愛季は、歌声がすごく魅力的なんです。芯がある中にも、柔らかさが感じられる歌声で。ダンスも歌も上手で、踊ることや歌うことが大好きなのが伝わってくるんです。細かいところまで意識しながら練習している姿もよく見ます。

山下:私は、画面に映ったときにすごく目を引く人だと思っています。写真でも映像でも、目が行く顔立ちですし、今回のMVでも顔に寄るカットがあるんですけど、そこでも強さがあって。ダンスも、その楽曲に合う踊り方を毎回研究していて、曲によって見せ方を変えているんです。そういう姿を身近で見ていて、すてきだなと思います。

――谷口さんは13thシングルでBACKSセンターも経験しましたが、その経験を経て、変化を感じるところはありますか?

松田:真ん中に立つ覚悟や自信が、より生まれたんじゃないかなと思います。もともとのパフォーマンス力の高さに加えて、余裕も出てきて。自信から生まれる表情の柔らかさも見られるようになって、そういう変化は感じます。

山下:谷口はもともとスキルもポテンシャルも高かったので、BACKSセンターを経験したことで急に何かが変わったというよりは、谷口の魅力がより前に出るきっかけになったのかなと思います。もちろん成長や変化はあったと思うんですけど、私からすると、加入したときから、ずっとすごい人なんです。

――今作には、松田さんにとって初めてのソロ曲『あの日の私で』も収録されていますね。

松田:実は密かに、毎シングル「ソロ曲ないかな…」と思っていたくらい、ずっと憧れがあって。私は自分がやりたいことを積極的に口にするタイプではないんですけど、「1人で歌う曲もいつか歌ってみたいです」と伝えたこともあったので、最後の最後にかなえていただけたことがうれしかったです。

――初めて1曲を1人で歌うレコーディングはいかがでしたか?

松田:私は緊張やプレッシャーを感じると喉の調子にも出やすいので、「もっとできたかもしれない」と思う部分はありました。でも、そのときの100%は出せたと思っています。1人だからこそ、自分がどう歌いたいのかを全部表現できるのは楽しかったです。

――歌詞の中で、自分自身と重なったところもありましたか?

松田:「きっとみんなの背中を 瞼に焼き付けている」という歌詞があるんですけど、私は表題曲で3列目にいることが多かったので、本当にメンバーの背中を見ながら活動してきたんです。歌詞としては違う意味で書かれたのかもしれないんですけど、自分のこれまでの活動と重なって、すごく刺さりました。

――山下さんは、松田さんのソロ曲を聴いてどう感じましたか?

山下:まつりさん(松田の愛称)の歌声は、ファンの方はもちろんですけど、メンバーもみんな好きなんです。グループの曲では、その歌声を聴けるパートも限られているので、1曲を通してまつりさんの声だけを聴けるのは、すごく贅沢だなと思いました。

――松田さんの歌声には、以前から定評がありますよね。

山下:本当に引き込まれる歌声です。これまでのレコーディングでも、まつりさんは納得できないところがあると、「もう1回お願いしてもいいですか?」と言って録り直すんです。歌に責任感を持って向き合う姿を見てきて、自分も見習いたいと思っています。

松田:うれしい。自分の中で歌は武器の1つだと思っていましたし、歌でグループを引っ張れたらいいなという思いもあったので、そういうところを見てくれていたんだと思うとうれしいです。

「2年後の卒業」を考えていた理由

――松田さんは年内の活動をもってグループを卒業することを発表しました。ブログにも書かれていましたが、卒業については、いつ頃から考えていたのでしょうか?

松田:2024年の終わり頃には、スタッフさんに「2年後くらいに卒業したいと思っています」ということを、ふんわりとお伝えしていました。ただ、その時点で具体的に卒業の話を進めていたわけではなくて。

自分は期限を区切らないと、なかなか卒業を決められないだろうなと思っていて、2年くらいあれば、自分自身を納得させられるんじゃないかと思ったんです。だから、その時点ですぐに卒業したいと考えていたわけではなかったですし、まだやりたいこともありました。

ただ、キャプテンという立場でもあったので、自分がどう考えているのかは、早めにお伝えしておいたほうがいいのかなという気持ちもありました。

――そこから、実際に卒業を決断するまではどんな時間でしたか?

松田:2025年はグループの土台をもっとしっかり作りたい、より良いグループにしたいという気持ちで活動していて、卒業についてそれほど意識していたわけではありませんでした。

2026年に入って具体的にお話が進んでいくなかでも、「本当に辞めるの?」と何度も自分に問いかけました。自分の中で期限を決めていたとはいえ、本当に決断するとなると、気持ちが分からなくなることもありました。卒業する未来も、活動を続けている未来も何度も想像しました。

でも、それまでは当たり前のように想像できていた、自分が櫻坂46にいて制作をしたり、ツアーを回ったりしている姿が、だんだん見えなくなってきたんです。そのときに初めて、「ああ、もう私はそこにいないのかも」って…。そこで「今なんだろうな」と思ったんです。

自分なりにやれることはやったという気持ちもありましたし、それと同時に次のステージへのワクワクも感じるようになったので、改めて卒業を決めました。

――山下さんは、松田さんから卒業のことを聞いたとき、どう感じましたか?

山下:先輩方がずっといてくださるわけではないことは分かっています。でも、そのことを考えながら一緒に過ごしたくはなくて。聞いたときは寂しかったですけど、不安な気持ちで卒業してほしくないので、まつりさんの前では明るくいようと思っています。でも、本当はすごく寂しいです。

――山下さんにとって、松田さんはどんな先輩ですか?

山下:まつりさんは、自分からもっとお話ししたいと思っていた先輩の一人なんです。これからもっと仲良くなりたいと思っていたタイミングだったので、卒業を聞いたときは正直ショックも大きかったです。

私は人に心を開くまでに時間がかかるんですけど、まつりさんは包容力がすごくあるので、比較的早く自分をさらけ出せた先輩でもあって。だから残りの時間でもっと楽しいことをしたいですし、いろいろなことを学びたいです。

――松田さんの卒業発表後に、田村保乃さんも卒業を発表しました。松田さんは同期として、田村さんにどんな思いがありますか?

松田:同じ気持ちを分かち合える仲間がいるような感覚で、少しホッとする部分はあります。事前に卒業することを伝え合っていたわけではないんですけど、お互いになんとなくそんな気がしていて。あるとき保乃ちゃんから「知ってるんだからね」って言われて、私も「私も知ってるんだからね」って(笑)。そこで、お互いに分かっているんだと分かりました。

――山下さんにとって、田村さんはどんな存在ですか?

山下:加入する前は“推しメン”で、グループに入るきっかけになった一人でもあります。でも、実際に同じグループで活動していくなかで、いい意味で推しメンという感覚ではなくなって、憧れや尊敬する先輩になっていきました。

特に去年くらいからお話しすることが増えて、保乃さんから「保乃ら仲いいやんな」と言っていただいたこともあって。それがうれしかったんです。卒業されることを聞いたときは寂しかったですけど、寂しいと思えるって、それだけの関係が築けたということだと思うんです。推しメンから始まった先輩と、それだけ仲良くなれたこと自体がうれしいです。

6周年アニラは「未来が見えるライブに」

――11月14日、15日には6周年を記念する『6th YEAR ANNIVERSARY LIVE』も控えています。

山下:私が加入した年が3周年だったので、もう6周年なんだと思うと、自分も櫻坂46の歴史の中に着実に存在しているんだなと感じます。櫻坂46はライブが強みだと思っているので、6周年という意味もしっかり込めながら、2日間で櫻坂46のライブをBuddies(櫻坂46ファン)の皆さんに存分に味わっていただきたいです。

松田:櫻坂46がもう6歳なんだと思うと、すごく感慨深いです。苦しいことや悔しいことも、楽しいこともたくさんありましたけど、その間ずっとBuddiesの皆さんに支えていただいたので、6年分の感謝を伝えられるライブにしたいです。

四期生が入ってくれて、三期生もいろいろな経験を重ねてきたので、7年目の櫻坂46にも期待していただけるような、未来が見えるライブにしたい。私たちの卒業以上に、これからの櫻坂46につながっていくライブを見せたいと思っています。

――15日には松田さんの卒業セレモニーも開催されます。どんな思いを届けたいですか?

松田:私のことを好きでいてくださって、応援してくださった皆さんに、感謝の気持ちを伝えたいです。自分らしく、思いが伝わるセレモニーにできたらいいなと思っています。

――山下さんは、松田さんをどんなふうに送り出したいですか?

山下:一番は笑顔で見送りたいです。でも、たぶん無理だと思います(笑)。自分がすごく泣いている姿が想像できるんですけど、笑顔で送り出せたらいいなと思っています。

取材・文=堀タツヤ、写真=干川修

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