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なぜかパサつく…「ホットケーキ」をしっとり焼く6つのコツ

  • 2026.9.30

料理に関するちょっとしたお悩みに、人気料理研究家・井上かなえ(かな姐)さんが答える公式連載。今回は、パサついたり独特の風味が気になるという、ホットケーキミックスに関するお悩みにお答えいただきます。混ぜ方や焼き方のちょっとしたコツが満載なので、ぜひチェックしてみてくださいね。

こんにちは!かな姐です。

過ごしやすい季節になって、午後のコーヒータイムのお供に、ちょっと甘いものが食べたくなりませんか。

材料をあれこれ用意してそれぞれ計量したり、粉をふるったり、型や型紙を用意したり…。そこまで本格的にお菓子作りがしたいわけじゃないけれど、いつもの料理用のフライパンで作れるホットケーキならぐっとハードルも低く、普段お菓子を作らない方でも気軽に作る気になれます。

というわけで、今回のお悩みはこちらを選んでみました。

今回のお悩み相談:ホットケーキをしっとりふんわり焼きたい

・ホットケーキがうまく焼けません。生焼けだったり、焼きすぎてパサパサしたり…。外はさっくり、中はふわっとして、厚みのある、お店みたいなホットケーキを焼く方法が知りたいです。 ・お菓子作りが好きです。時間がないときや、作りたいけど手抜きしたいときなどはホットケーキミックスのお世話になりますが、仕上がりがどうしてもパサついてしまい、ホットケーキミックス感が出てしまいます。どうしたらしっとり感のある仕上がりになるでしょうか?

ホットケーキの上手な焼き方についてです!

ホットケーキミックスを使えば、どなたでも手軽においしく焼けるとはいえ(今はいろいろな値段、種類のものが売られていますし)、いかにもミックス粉を使いました!というあの香りが苦手だったり、パサついた食感が苦手だったりする方も多いかと思います。

しっとりおいしいホットケーキを目指して試作

今回は、ホットケーキミックスと身近な材料だけで作れるホットケーキを考えてみました。

まず最初に、ホットケーキミックス自体に「もちやわ食感」とうたわれたパッケージのものを焼いてみたところ、これはかなりもちもち食感でおいしかったです。

手軽にホットケーキミックスだけでもっちりとした食感を楽しみたい!という方であれば、こうしたミックス粉自体に特別な工夫が施されているものを、あらかじめ選ぶのもありです。

次に試してみたのが、セルクル型のような高さのある型をアルミ箔で作り、そこに生地を流し入れて、ふたをしてじっくり蒸し焼きにするというもの。生地は、一番スタンダードと思われるメーカーの手頃な価格のミックス粉を、パッケージに書かれている作り方通りに混ぜました。

高さが出てお店のような見た目になり、同時にふわふわ感も出るのかなと想像していたのですが、残念ながら高さが出て見た目がそれっぽくなるだけで、食感自体はパサついていました。これでは、わざわざアルミ箔で型を作るだけ損かなぁと思い、これはなし。

卵を使わず、完熟バナナでしっとり感をプラス

次に試してみようかなと考えたのが、材料に卵を使わずに作る方法。これは昔、わが子が卵アレルギーだったころに作っていたホットケーキのレシピが元になっているのですが、パッケージの裏に書かれている材料通りに作らず、卵を省いて牛乳だけを使うというものです。

さらに、しっとり感とやさしい甘みをプラスするため、完熟したバナナをつぶしたものと少量の砂糖を加えて試作してみました。

バナナと相性のよいシナモンも加えて、ホットケーキミックス特有の風味をやわらげてみたところ、なかなかおいしくできましたので、今回はこちらをご紹介したいと思います。

卵なしの生地がしっとり仕上がる理由

生地に卵を入れるとふんわりとした軽い食感にはなりますが、保湿に気をつけないとパサつきやすいように思います。

パサつきを補うために、仕上げにバターやメープルシロップをかけてしっとりさせて食べるのは理にかなっているともいえるのですが、できれば生地だけでもしっとり仕上げたいところ。卵を入れない方がしっとりもちもちするんだなと感じたのは、子どもが卵アレルギーだったころに、お好み焼きを卵なしで作っていたときの経験からです。

卵を入れず、その分牛乳を増やして生地を作る方法もありますが、よりしっとり感やもちもち感を出し、ミックス粉特有の風味をやわらげる意味もかねて、今回はバナナを使います。

皮に茶色の斑点が出てくるまで室温で十分に追熟させ、つぶしやすくしたものです。

これに少量の砂糖と米油(またはサラダ油)も加え、甘さとしっとり感をプラスします。

泡立て器を立てるようにしてバナナをつぶし、砂糖と油を混ぜ合わせます。

ところどころにバナナのかたまりが見えていますが、ペースト状になるまでつぶす必要はありません。

ここに牛乳を加えます。あればシナモンパウダーも加えてみてください。バナナとシナモンの香りはとても相性がよいので、おすすめです。

粉を加えたら混ぜすぎない

バナナと牛乳がしっかり混ざったところに、ホットケーキミックスを加えます。粉をふるうと生地がきめ細やかになって口当たりがよくなりますが、せっかく手軽なミックス粉を使うレシピなのに、ここで「粉をふるう」と出てきたら個人的にがっかりするので、今回はふるいません。

粉と液体を混ぜるときは、混ぜすぎるとふくらみが悪くなってしまうので、ぐるぐると混ぜるのではなく、泡立て器で線を描くように、ゆっくり5〜6往復ほど、粉と水分をなじませるように混ぜます。

なんなら粉っぽさが少し残ってもよいくらいなので、とにかく混ぜすぎないことが重要です。

混ざりました。

弱火でふたをして、じっくり蒸し焼きに

では、ここから焼きの作業に入ります。

フライパンは中火にかけて十分に温めたあと、濡れ布巾の上に置いて5秒数えます。

いったん濡れ布巾の上に置いて、フライパンの温度を落ち着かせます。

再びコンロの上にのせ、今度はできる限り弱火に設定します。

フッ素樹脂加工のフライパンなら、油はひかずにそのまま焼けます(生地にも油が入っているので、くっつきにくくなっています)。

ここに先ほどの生地を1/3量ほど流し入れます。

お玉を使うとお玉に生地が残ってしまうので、わたしはゴムベラを使ってボウルから直接流し入れます。

流し入れたところです。弱火のままふたをして、3分蒸し焼きにします。

ふたをすることで、水分を逃しにくくしながら焼いていきます。

3分ほど経つと、表面にふつふつと穴が開いてくるので、こうなったらひっくり返します。

バナナと砂糖が焼けて、キャラメルのようないい香り~。

裏返したら再びふたをして、2分焼きます。

焼き上がったら皿に移し、続けて残りの2枚も焼いていきます。

残りの2枚を焼いている間も、先に焼けたものを乾燥させたくないので、焼き上がったらラップをしておきます。

しっとり、やさしい甘みのバナナ入りホットケーキです。

時間が経ってもしっとり感を楽しめるので、ラップに包んで冷蔵または冷凍保存し、食べるときに電子レンジで温めるのもおすすめです。

バターもメープルシロップもかけず、そのままでももちろんおいしく食べられます。

しっとりふんわり仕上げる6つのポイント

ホットケーキミックスを使ったホットケーキを、しっとり仕上げながらミックス粉特有の風味をやわらげて作る、今回のポイントはこちら。

・生地に卵を使わない

・バナナや砂糖、油を加えて、しっとり感をプラスする

・バナナやシナモンを加えて、ミックス粉特有の風味をやわらげる

・液体と粉を混ぜるときは、混ぜすぎないようにする

・ふたをして蒸し焼きにする

・焼き上がったあともラップをするなど、生地を乾燥させないようにする

では、今回のレシピです。

「バナナのしっとりふんわりホットケーキ」レシピ

分量

3枚分

材料

  • 森永ホットケーキミックス…1袋(150g)
  • 完熟バナナ…約1本(100g)
  • こめ油…大さじ1
  • 砂糖…大さじ1/2
  • シナモンパウダー…ひとふり
  • 牛乳…100ml

作り方

1. ボウルにバナナ、砂糖、こめ油を入れ、泡立て器でバナナをつぶしながら混ぜる。シナモンパウダーと牛乳を加え、なじむまで混ぜる。

2. ホットケーキミックスを加え、泡立て器でぐるぐると混ぜず、上下に線を描くように5〜6往復ほど動かして、軽く生地をなじませる。

3. フライパンを中火で温める。濡れ布巾の上にフライパンを置いて5秒待ち、再びコンロに戻して弱火にする。

4. 2の1/3量を流し入れ、ふたをして3分蒸し焼きにする。表面にふつふつと穴が開いてきたらフライ返しで裏返し、再びふたをして2分焼く。

5. 皿に取り、乾燥させないようにラップをする。空いたフライパンで、続けて残りの2枚も同様に焼く。

手軽に作れるおやつのレシピです。

お休みの日の朝食に作るのもおすすめですよ。

よかったらお試しくださいね。

では、また次回をお楽しみに!

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