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「お金、ちょっと貸してくれない?」法事で3万円を貸した私。2か月後も返さないいとこを、親戚の前で詰めた結果

  • 2026.9.19

法事の席で二度、お金を頼んできたいとこ

父方の祖父の法事に出たときのことだ。久しぶりに顔をそろえた親戚の中に、父の妹の息子であるいとこがいた。会うのは十年ぶりくらいで、最初は懐かしさのほうが先に立った。

お斎の席で話していると、いとこがふいに声を落とした。

「なあ、ちょっと頼みがあるんだけど」

「何?」

いとこは少し笑いながら、僕のほうへ顔を寄せた。

「お金、ちょっと貸してくれない?」

あまりに軽い言い方だったので、僕は冗談だと思った。

「なんだよ、それ。久しぶりに会っていきなり?」

笑って返すと、いとこも「まあ、そうだよな」と笑っていた。

ところが、しばらくして僕がお茶を取りに席を立つと、いとこがまた近くまでやってきた。

「さっきの話なんだけどさ…本当に少しだけ、だめ?」

「え、本気だったの?」

「うん。悪い。ちょっと困ってて」

今度は、さっきほど笑っていなかった。

二度も頼むくらいなら、本当に困っているのかもしれない。僕は少し迷ったあと、財布を開いた。

「じゃあ、3万円までなら貸すよ」

「本当?助かる。ありがとう」

「ただ、2か月以内には返してくれよ」

「分かった。ちゃんと返す」

「振り込みでいいから」

僕は口座番号をメモに書いて渡した。いとこはそれを受け取ると、「ありがとう」と言って胸ポケットにしまった。

正月の祖母の家で伝えたこと

しかし、2か月たっても口座には何も入らなかった。

僕はメールを送った。

「この前の3万円、そろそろお願いできる?」

それでも返事は来なかった。既読かどうかも分からないまま、さらに日が過ぎていった。

何度も連絡するのも嫌になり、僕は親戚が集まる次の機会まで待つことにした。

次の正月、祖母の家の座敷には親戚がそろっていた。いとこは叔母と並んでこたつに座り、みかんをむいていた。

僕はその向かいに腰を下ろした。みんなの前で言うのは少しためらったが、このまま何もなかったことにする気にもなれなかった。

「ちょっといい?」

いとこが顔を上げた。

「法事のときの3万円なんだけど。2か月って約束だったよな。まだ入ってないんだけど」

いとこの手が止まった。

「あ…ごめん」

隣にいた叔母が、いとこの顔を見た。

「え、何?お金借りてたの?」

いとこは少しうつむいた。

「……うん。ちょっとだけ」

「返してなかったの?」

「返そうとは思ってたんだけど、ちょっとバタバタしてて…」

叔母は驚いたように眉を寄せた。

「でも、約束してたんでしょ?」

「うん…」

いとこはそれ以上何も言わず、財布を開いた。中を確かめながら何度か札を数え、それから1万円札を3枚、僕の前に差し出した。

「……ごめん。遅くなった」

僕は3枚を受け取った。

「うん。3万円、確かに受け取ったよ」

すると叔母が、申し訳なさそうに僕を見た。

「ごめんね。私、全然知らなくて……」

「大丈夫です。返してもらえたので」

いとこも小さな声で言った。

「ほんと、ごめん」

僕は少し間を置いてから答えた。

「返すのが遅れるのは仕方ないときもあるけど、せめて連絡はしてよ」

「……うん。ごめん」

そこで話は終わった。

ちょうど台所から祖母が雑煮を運んできた。誰かが「こっちにもお願い」と声をかけると、座敷には少しずついつものにぎやかさが戻っていった。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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