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「しつこいな。もう黙ってろよ」駐車場の出口をふさぐ男性。夕方、訪ねてきた夫婦が謝ったワケ

  • 2026.9.17

日曜の午前、車の出口に人が座っていた

日曜の午前十時、出かける支度を終えて玄関を出た私は、車の前で足を止めた。

斜め前の家の男性が、うちの駐車場から道路へ出る場所に座り込んでいたからだ。

普段は庭の水やりをしながら挨拶を返してくれる人だった。

細い路地なので、そこに人がいると車は出せない。

足元には缶が転がり、男性の顔は赤かった。

夫は荷物を車に積み、小学生の娘は助手席に乗ろうとしていた。

私は男性から少し離れたところで声をかけた。

「すみません。今から車を出すので、少しどいていただけますか」

男性はこちらを見たものの、返事をせず、そのまま座っていた。

少し待ってから、もう一度声をかける。

「申し訳ないんですけど、そこにいらっしゃると車が通れなくて。少しだけ空けてもらえませんか」

すると男性は顔をしかめた。

「急かすなよ」

思ってもいなかった返事に戸惑った。それでも、このままでは出られない。

「すみません。本当に出られないので、どいてもらえませんか」

男性の声が急に大きくなった。

「しつこいな。もう黙ってろよ」

路地に怒鳴り声が響いた。

娘が私の後ろへ回り、服をぎゅっとつかんだ。

「お母さん…もういいよ」

その声を聞いた夫が私のそばまで来た。

「もうやめよう。今日は出かけなくていい」

私もそれ以上話しかけるのをやめた。予定していた外出はあきらめ、積んだ荷物を夫と車から降ろした。

夕方、息子さん夫婦が訪ねてきた

その日の夕方、うちのチャイムが鳴った。

玄関を開けると、昼間の男性の息子さん夫婦が立っていた。

「突然すみません。父がこちらで怒鳴っていたって近所の方から聞きまして…」

息子さんは困ったような顔で頭を下げた。

「ご迷惑をかけたみたいで、本当にすみません」

私は責めるつもりはなかったので、あったことだけを順番に話した。

「車を出したかったので、お願いしたんです。でも最後に大きな声を出されてしまって。娘も怖がってしまったので、出かけるのをやめました」

息子さんは一瞬、言葉に詰まった。

「娘さんもいたんですか…。それは本当に申し訳なかったです」

奥さんも「怖い思いをさせてしまって、すみません」と頭を下げた。

私は「もう同じことがなければ大丈夫です」とだけ伝えた。

それから、同じことは起きなかった

昼間の怒鳴り声は、近くの家にも聞こえていたらしい。

数日後には「この前、大丈夫だった?」と近所の人から声をかけられた。

それ以降、男性がうちの駐車場の前に座り込むことはなかった。

以前のように庭先で見かけることも少なくなったが、こちらから様子を探ることはしなかった。

娘もしばらくは斜め前の家を気にしていたものの、何事もない日が続くうちに、また普通にその前を自転車で通るようになった。

あの日は予定どおり出かけられなかった。それでも、怖がっている娘の前で言い争いを続けなかったことだけは、あれでよかったと思っている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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