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【城南区】生地に、福岡を巻き込む。「PUG BAGEL Works」のベーグルづくり

  • 2026.9.16

みなさん、こんにちは!福岡リビングインターン生の中村学園大学3年・松村です!今回は、福岡市城南区の住宅街に工房を構える「PUG BAGEL Works(パグベーグルワークス)」さんを取材しました。

私自身、これまでに何度も通っているお気に入りのベーグル店です。中でも気になっていたのが、生地にたっぷりの具材を包み込んだ「巻き込みベーグル」。お店を訪れるたびに新しい組み合わせが並び、「次はどんな味に出会えるのだろう」と楽しませてくれます。

なぜ、普通のベーグルではなく巻き込みベーグルを中心に商品を展開しているのでしょうか。今回は、店主の鈴木祐二さんに、巻き込みベーグルの魅力や新商品が生まれるまでの裏側、これからの展望について伺いました。

開業当初の想定と逆に!通販から店頭販売が中心へ

「PUG BAGEL Works」がオープンしたのは2023年。住宅街に店を構えることもあり、開業当初はオンライン販売を中心に経営していく予定だったそうです。しかし、店頭でベーグルを一個ずつ購入できるバラ売りを始めると、繰り返し工房を訪れるお客さんが増えていきました。その結果、当初想定していた通販と店頭販売の比重が逆転。今では、たくさんのリピーターが足を運ぶお店になっています。

変わったのは、販売方法だけではありません。「製造数が増えていき、起きる時間が5時、3時、1時とどんどん早くなっています」と鈴木さん。

その背景にあるのが、「もっとお客さんに寄り添いたい」という思いです。店頭に並ぶたくさんのベーグルの裏側には、お客さんに喜んでもらうため、生活のリズムまで変えながら商品づくりに向き合う鈴木さんの姿がありました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

沢山の種類が並んでいます

まずは実食!「キャラメルアーモンドとハイカカオ」「マンゴーと桃のクリームチーズ」

まずいただいたのは、「キャラメルアーモンドとハイカカオ」。

出典:リビングふくおか・北九州Web

キャラメルアーモンドとハイカカオ(460円)

手に取ってみると、表面にはキャラメルとアーモンドがたっぷり。ハイカカオの生地と合わさり、見た目からも濃厚さが伝わってきます。食べてみると、ハイカカオのほろ苦さの中にキャラメルの甘さが広がり、さらにアーモンドの香ばしさがアクセントに。甘いキャラメルとほろ苦いカカオが合わさることで、甘さだけでは終わらない味わいになっています。

表面だけでなく中にも具材が巻き込まれているので、食べ進めるたびにキャラメルやアーモンドに出会えるのも印象的でした。「キャラメル×アーモンド」にハイカカオを合わせることで、一つのベーグルの中で甘さ、苦み、香ばしさを楽しめる組み合わせです。

続いていただいたのは、「マンゴーと桃のクリームチーズ」。

出典:リビングふくおか・北九州Web

マンゴーと桃のクリームチーズ(460円)

こちらは、マンゴーと桃という二つのフルーツにクリームチーズを合わせたベーグルです。表面からも具材があふれるほど入っていて、「PUG BAGEL Works」らしいボリューム感があります。ひと口食べると、マンゴーと桃の甘さにクリームチーズのまろやかな味わいが重なります。フルーツの甘さだけでなく、クリームチーズが加わることでコクが生まれ、食べ応えも十分。

特に印象に残ったのが、マンゴーと桃、それぞれ違うフルーツの味を一緒に楽しめること。食べる場所によって感じる味も少しずつ変わり、最後まで楽しみながら食べることができました。

日本で独自に進化した「巻き込みベーグル」

鈴木さんが初めて巻き込みベーグルに出会ったのは、東京で暮らしていた頃。当時食べたベーグルが、具材を生地に巻き込んだタイプだったそうです。

ここで、「巻き込みベーグルって何?」と思った方へ少しご紹介。巻き込みベーグルは、具材を後から挟むのではなく、生地を成形する段階で具材を包み込んで焼き上げるベーグルです。鈴木さんによると、日本で独自に進化してきたベーグルの形の一つだといいます。

その後、鈴木さんは趣味として2〜3年ほどベーグル作りを続け、完成した商品をInstagramへ投稿していました。次第に「いいね」の数やフォロワーが増え、「実際に販売してほしい」という声も届くようになったそうです。かつて転勤で暮らした経験もあり、豊かな食と自然が身近にある福岡に魅了されていた鈴木さん。東京からの移住を決め、「PUG BAGEL Works」を開店しました。

どこから食べても楽しめる!巻き込みベーグルは具材がたっぷり

巻き込みベーグルの魅力について、鈴木さんは「どこから食べても、生地と具材を一緒に楽しめること」と話します。作り始めた頃に意識していたのは、生地と具材のバランス。しかし、店頭でお客さんと接し、常連客が増えていく中で、「食べた人にもっと満足してもらいたい」という思いが強くなっていったそうです。

そのため、「PUG BAGEL Works」のベーグルは少し高さがあり、生地の上にもトッピングがたっぷり。中に巻き込まれている具材の量も多く、手に取った瞬間からずっしりとした重さを感じます。

切ってみると、断面からも具材がたっぷり入っていることが伝わります。見た目のインパクトだけではなく、最初のひと口から最後まで、生地と具材の両方を楽しめるのが「PUG BAGEL Works」の巻き込みベーグルです。

具材の組み合わせは「2種類+α」!生地も5種類から9種類へ

続いて、巻き込む具材をどのように選んでいるのか聞いてみました。まず大切にしているのは、鈴木さん自身がおいしいと思ったものを届けること。ただし、おいしければ何でもよいわけではありません。ありきたりな組み合わせはできるだけ避け、二つの具材にさらに“プラスアルファ”を加えることで、「PUG BAGEL Works」でしか出会えない味を目指しています。

具材を巻き込む生地も、開店当初は5種類でしたが、試作を重ねる中で「もっと表現の幅を広げられる」と感じ、現在は9種類まで増えました。なんと、それでも鈴木さんは「まだ物足りない」と話します。具材だけでなく、生地の味や香りまで考えながら一つの商品を作るため、組み合わせの可能性はまだまだ尽きません。

種類が増えれば、その分だけ仕込みにも手間がかかります。それでも新しい生地や味を探し続ける姿から、オリジナリティーのために手間を惜しまない、鈴木さんのこだわりを感じました。

新商品づくりはまるで「大喜利大会」!

それでは、毎週のように登場する新商品は、どのように生まれているのでしょうか。鈴木さんは、試作について「大喜利大会みたいな感じ」と表現します。一つの食材に対して、「何を組み合わせたらおいしくなるのか」「どんな生地と合わせたら面白いのか」と、次々に答えを考えていく。突然思い浮かんだ味や意外な組み合わせが、新しいベーグルを作るきっかけになることもあるそうです。

同じ商品がいつでも並んでいるとは限らないからこそ、お店を訪れるたびに新しい味と出会うことができます。お気に入りの商品と次にいつ会えるか分からないことも含めて、「PUG BAGEL Works」のベーグルはまさに一期一会です。

私も工房を訪れるたびに、どのベーグルを選ぶか迷ってしまいます。しかし、その時間もこのお店を訪れる楽しみの一つ。鈴木さんの“大喜利”から、次はどんな答えが生まれるのか楽しみです。

次に巻き込みたいのは、ティラミスやチーズケーキ

今後挑戦してみたい食材についても伺いました。これまでに考えられる組み合わせは一通り試してきたという鈴木さん。次に興味を持っているのは、ティラミスやチーズケーキといった洋菓子をベーグルに巻き込むことだそうです。

ベーグルと洋菓子が一つになったとき、どのような味や食感になるのでしょうか。これまでの巻き込みベーグルとはまた違う、新しい商品が店頭に並ぶ日が待ち遠しくなりました。

ベーグルに、福岡の食材と未来への思いを巻き込む

「PUG BAGEL Works」では、九州産や福岡県産の食材を積極的に使用しています。糸島産の小麦粉や米粉、八女の茶葉など、地域の食材をベーグルに巻き込み、そのおいしさを届けることも、鈴木さんが大切にしている地産地消の形です。

さらに工房には、太陽光発電と蓄電システムを導入。実質ゼロエネルギーでベーグルを製造し、食品ロスや包装資材にも配慮しながら、小さな工房だからこそできる環境への取り組みを続けています。鈴木さんは、「PUG BAGEL Works」のベーグルが「食べるだけで地球に優しいベーグル」であることを、もっと多くの人に知ってほしいと話します。そのため、普段は工房を訪れにくい人にも商品を届けられるよう、出張販売にも力を入れています。

取材前の私は、「巻き込み」とは具材を生地の中に入れることだと考えていました。しかし、お話を聞いていくと、巻き込まれているのは具材だけではないことに気づきました。九州・福岡の食材、お客さんの声、そして地球環境への思い。それらを一つの生地に巻き込みながら、「PUG BAGEL Works」のベーグルは今も進化を続けています。

次に工房を訪れたとき、どんな味に出会えるのでしょうか。何度通っても新しい発見があることが、まさに私の「PUG BAGEL Works」へ通い続けたくなる理由です。

鈴木さん、貴重なお話をありがとうございました!

出典:リビングふくおか・北九州Web

PUG BAGEL Works(パグベーグルワークス ) ●所在地:福岡市城南区田島2-1-21 ※利用者専用駐車場1台のみ、できるだけ公共交通機関などの利用を推奨とのこと ●通信販売:公式サイトで販売中 ※販売日程は公式Instagramで告知 ●工房販売:11:00~18:00(金曜・土曜のみ) ※売り切れ次第終了、イベント出店で工房販売を休止する場合あり ※毎月販売カレンダーを公式サイト・公式Instagramに掲載 ●公式サイト:https://pugbagelworks.com/ ●公式Instagram:https://www.instagram.com/pug_bagel_works/

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