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「ほぼワンオペって言ってたよね」何気ない愚痴を広げられた私を救った、待ち時間の一言

  • 2026.9.16
「ほぼワンオペって言ってたよね」何気ない愚痴を広げられた私を救った、待ち時間の一言

習い事の待ち時間だった

子どもの習い事で顔を合わせるうちに、自然と話すようになった人がいました。送り迎えの待ち時間に世間話をする程度の間柄でしたが、気さくで話しやすく、私も少しずつ気を許していました。

疲れている日には、家事や子どものことを軽くこぼしたこともあります。ただ、深刻な相談をしているつもりはありませんでした。

ある日の待ち時間、廊下に並んだ椅子に、私を含めて4人が座っていました。いつも話すその人のほかに、会えばあいさつをするくらいの人が2人いました。

話題が家事や子育てのことになったとき、いつも話している人が私のほうを向き、笑いながら言いました。

「そういえば、ほぼワンオペって言ってたよね」

思わず、その人の顔を見ました。

「え、私、そこまで言ってた?」

笑って返したものの、少し焦っていました。

「言ってたようなもんじゃん。いつも大変そうだし」

「いやいや、そこまでじゃないよ」

「でも前にも、大変って言ってたじゃない」

悪気があるようには見えませんでした。たぶん、その人にとっては、いつもの雑談の続きを話しているだけだったのだと思います。

それでも、ほとんど話したことのない2人までこちらを見た瞬間、急に居心地が悪くなりました。

私が普段から家の愚痴ばかり言っているように聞こえていないだろうか。そう思うと、さっきまでのようには笑えませんでした。

「でも、送り迎えだけでも大変だよね」

そのとき、列の端に座っていた人が口を開きました。あいさつ程度の2人のうちの一人で、いつも下の子を連れて待っている人でした。

「でも、送り迎えだけでも結構大変だよね。時間に間に合わせるだけでバタバタするし」

そう言って、私のほうを見て小さくうなずきました。

「そうなんだよね。ここに着いた時点で、ちょっと疲れてる日もある」

私がそう返すと、もう一人も笑いました。

「わかる。うちなんて出てから忘れ物に気づくことあるよ」

「あるある。水筒とかね」

端に座っていた人も笑い、話はいつの間にか、それぞれの送り迎えの苦労へ移っていました。

最初に私の話をした人も、「みんなバタバタなんだね」とその話に加わり、私の家庭の話はそこで終わりました。

しばらくすると扉が開き、子どもたちが出てきました。

帰りに駐輪場へ向かうと、さっき助け舟を出してくれた人と一緒になりました。

私は自転車の鍵を取り出しながら、声をかけました。

「さっき、ありがとう。ちょっと困ってたから」

その人は「ああ」と小さく笑いました。

「いや、私も似たような日あるから。わかるなと思って」

「助かった。ああやって話が広がると、なんて返したらいいかわからなくて」

「うん。悪気はないんだろうけど、みんなの前だとちょっと困るよね」

「そうなんだよね」

子どもが先に駐輪場を出ようとして、その人は「待って、今行くよ」と声をかけました。

それから私に「じゃあ、また来週」と手を上げ、自転車を押して子どものあとを追っていきました。

相手に悪気がなくても、何気なく話したことを別の人の前で広げられると、困ってしまうことがあります。あの日は、事情を大げさに説明するでもなく、「わかる」と話の向きを変えてくれた一言に救われました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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