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「毛布をもう1枚ください」深夜の機内で頼んだ私→なぜか震える私の前に2杯のジュース、隣の女性が教えた方法とは

  • 2026.10.6

自信満々で呼び止めた深夜

1人で海外へ向かう、深夜の便だった。

明かりの落ちた機内で、私は通路側の席に座っていた。

隣の窓側では、年配の日本人女性が肩まで毛布をかけて眠っている。

夜中、寒さで目が覚めた。

すでに毛布を1枚かけていたが、それでも足もとから冷えてくる。

そこへ、通路の奥から30代くらいの外国人の客室乗務員が歩いてきた。私は小さく手をあげて呼び止めた。

英語なら学生のころに何年も習った。

毛布という単語くらいは言える。そう思っていた私は、少し背すじを伸ばした。

「毛布を、もう1枚ください」

英語でそう伝えたつもりだった。客室乗務員は少し身をかがめて私の言葉を聞くと、にっこり笑ってうなずき、奥へ歩いていった。

「よかった。ちゃんと通じた」

ところが、戻ってきた客室乗務員がテーブルに置いたのは、毛布ではなかった。

氷がぎっしり入った、冷たいオレンジジュースだった。

「えっ…」

どうやら私の英語は、「毛布がほしい」とは伝わっていなかったらしい。なぜオレンジジュースになったのかは分からない。

けれど、わざわざ持ってきてくれたものを「違います」と返す勇気もなかった。

「ありがとうございます」

私は小さく頭を下げ、そのままジュースを飲み干した。

冷たいものを一気に飲んだせいで、ただでさえ寒かった体がさらに冷えていく。

隣の席から伸びた指1本

10分ほどすると、さっきの客室乗務員が再び通路をやって来た。

空になったコップを見ると、客室乗務員はそれを指さし、もう一杯どうかと尋ねるようなしぐさをした。

「あ…はい」

反射的にうなずいてしまった。

ほどなくして、また氷の入ったオレンジジュースが置かれた。私はふるえる手で受け取り、結局それも飲み干した。

そのころ、隣の女性が目を覚ました。空のコップを2つ並べて寒そうにしている私を見て、不思議そうに眉を上げる。

「あなた、そんなに寒そうなのに、どうして冷たいものばかり飲んでるの?」

「毛布を頼んだつもりだったんです。でも、ジュースが来て…」

「それで、2杯とも飲んだの?」

「断れなくて…」

女性は口元を押さえ、声を立てないように笑った。

そして呼び出しボタンを押すと、やって来た客室乗務員に自分の毛布を指さし、指を1本立てた。

客室乗務員は一瞬目を丸くし、私の顔と空のコップを見比べた。

そして小走りで奥へ行き、10秒で毛布を抱えて戻ってきた。

ようやく毛布にくるまった私を見ると、客室乗務員も笑った。

私も恥ずかしくなりながら、一緒になって笑ってしまった。

「こういうときはね、指でいいのよ」

隣の女性はそう言うと、再び目を閉じた。

私は到着まで、毛布2枚にくるまって眠った。

それ以来、飛行機で毛布をもう1枚ほしいときは、まず毛布を指さしてから、指を1本立てるようにしている。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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