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「心配して言っただけだよ」と笑ったママ友。何気なくこぼした家事の愚痴を、別のママまで知っていた

  • 2026.9.22

帰り道で聞いたおもちゃの話

息子が通う幼稚園には、年少のころから仲のいい友だちがいる。

その子のママとはお迎えの時間が重なることが多く、帰り道を一緒に歩くこともあった。

ある日の帰り、門を出たところで、そのママが少し言いにくそうに声をかけてきた。

「今日ね、うちの子が『おもちゃ取られた』って言ってて。息子くん、何か話してなかった?」

「え、そうだったんだ。私は何も聞いてなくて。帰ったら聞いてみるね」

ただ、その日、教室を出る前には先生からこんな話を聞いていた。

「今日は二人で順番を決めて、仲よく遊んでいましたよ」

途中で何かあったのかもしれないし、子どもによって感じ方も違うのだろう。私はそう考え、それ以上は気にしなかった。

その週、公園でそのママと話していたとき、私はつい本音をこぼした。

「最近、仕事がほんとに忙しくて。家のことまで全然追いつかないんだよね」

「分かるよ。忙しいと全部ちゃんとやるなんて無理だよね」

「そうなんだよね。毎日バタバタで」

聞いてもらえただけで、少し気持ちが軽くなった。

別のママまで知っていた

それから数日後の朝、幼稚園の門の前で、別のクラスのママに呼び止められた。ほとんど話したことのない人だった。

「ねえ、大丈夫? ちょっと心配になって」

「え、何が?」

相手は少しためらってから、声を落とした。

「家のこと、かなり大変だって聞いたから……」

「家のこと?」

「ごめんね。私も聞いただけなんだけど。無理しないでね」

そう言って、そのママは心配そうな顔で離れていった。

私はしばらくその場から動けなかった。家事が追いつかないと話した相手は、あのママだけだったからだ。

その日のお迎えで、私は本人に聞いてみた。

「ねえ、この前、私が家のこと話したでしょ。誰かに話した?」

「ああ、あの話?」

そのママは少し笑った。

「心配して言っただけだよ」

「でも今日、ほとんど話したことない人から『家のこと大変なんでしょ』って言われたんだ」

私がそう言うと、少し困ったような顔をした。それでも、もう一度笑って同じ言葉を繰り返した。

「心配して言っただけだよ」

本人に悪気はなかったのかもしれない。それでも、私が軽い気持ちでこぼした愚痴が、自分の知らないところまで伝わっていたことには驚いた。

それ以上、誰から誰へ伝わったのかを確かめる気にはなれなかった。

それからも、そのママとは普通にあいさつをしている。ただ、家庭のことを深く話すのはやめた。子ども同士のことで気になることがあれば、先生にも確認するようにしている。

今朝も門の前で、そのママはいつも通り手を振ってくれた。息子たちは楽しそうに並んで、教室へ向かっていった。

子どもたちの関係まで変える必要はない。でも、大人同士には、少し距離を置いたほうがいい関係もあるのだと思う。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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