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息子の愚痴を真に受けた私が、息子の妻に味噌汁の作り方を聞いた本当の理由

  • 2026.9.28
ハウコレ

久しぶりに帰ってきた息子が、煮物に箸を伸ばしながら一言こぼしました。「家の飯、まずいんだよね」。私が作ったのと同じ味付けの煮物を、息子はおかわりして食べていきました。その一言が、息子を見送った後も私の中に残り続けました。

責める文面を消して、作り方を尋ねた

息子の妻が病院で管理栄養士をしていることは、結婚の挨拶で聞いていました。それでも私は、息子の言葉の方を信じました。私は息子の妻へのメッセージを打ちました。しかし、若い頃、姑に鍋の中身を覗かれて味付けを直された日のことを思い出します。同じことをする側にはなりたくない。それでも、黙っていることもできませんでした。結局送ったのは

「お味噌汁の作り方を教えてもらえる?」

という一文でした。どんな作り方をしているのか、まず知ってからにしよう。そう自分に言い聞かせましたが、確かめてから叱るつもりだったことは、認めなければなりません。

届いたレシピの丁寧さに、かえって腹が立った

返事はすぐに来ました。昆布は水から、かつお節は沸騰させない、味噌は火を止めてから。私が毎日していることと、ほとんど同じ手順でした。あの手順で作ったものをまずいと言うのか。そう思う前に、これだけ手間をかけていると言われている気がして、指が先に動きました。

「随分と手間をかけるのね。息子は、家のご飯が口に合わないと言っていたけれど。あの子の好みに合わせてあげてちょうだい」

息子の妻からの返事は、言い訳ではありませんでした。

「私は管理栄養士です。出汁をきちんと取って、塩分は控えめにしています。一度、同じ作り方で作ってみていただけませんか」

返す文面が浮かばないまま、私はスマホを伏せて台所に立ちました。

同じ作り方の味噌汁を、私は2日続けて作った

翌日、書かれた通りに昆布を水に浸すところから始めました。かつお節を入れて火を弱め、味噌は火を止めてから溶く。塩分は控えめにとあったので、味噌もいつもの半分近くにしました。一口飲んで、出汁の香りが先に立つことに気づきました。息子が子どもの頃から飲んできた私の味噌汁より薄い。それでも、まずくはない。むしろ、こちらの方が丁寧でした。私の夫にも黙って出しました。「今日のは何か違うな。うまい」と言われて、次の日も同じものを作りました。2日目に、ようやく写真を撮る気になりました。

「作ってみたわ。とても美味しかった。あの子が間違っていたわね」

と息子の嫁に送りました。その足で家族のグループチャットを開き、息子に書きました。

「この味噌汁をまずいと言ったの?あなたの舌が甘やかされていただけよ。お嫁さんに謝りなさい」

息子から、「ごめん。ちゃんと言うべきだった」と届きました。

そして...

今も、昆布を水に浸すところから味噌汁を作っています。息子の妻には、日高昆布を1箱、「これで作ってね」とメモを添えて送りました。今度あの子たちが来る日には、息子の妻の作り方で、私が味噌汁を出すつもりです。

(60代女性・パート)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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