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ディズニー・チャンネルで『パプリカ』。大友克洋・押井守・今 敏の3夜

  • 2026.9.15

ディズニー・チャンネルが、シルバーウィークの3夜を日本アニメーションの名作に明け渡す。「シルバーウィーク 日本アニメ映画名作特集」として、9月19日(土)から21日(月・祝)まで、大友克洋、押井守、今 敏の監督作を毎晩24:00から放送する。うち2本はチャンネル初放送だ。(フロントロウ編集部)

3夜とも、始まるのは24:00

並んだ3本には共通点がある。どれも子ども向けではない。蒸気機関の暴走、戦うことしか知らない子どもたち、他人の夢に入り込む技術。ディズニー・チャンネルの通常の編成からは距離のある作品ばかりだが、放送枠が3夜とも24:00からなのを見れば、狙いがどこにあるかは分かりやすい。

映画『スチームボーイ』のビジュアル
© 2004, 2005 Katsuhiro Otomo – Mashroom/Steamboy Committee. All Rights Reserved.

第一夜は9月19日(土)24:00~26:15、大友克洋監督の『スチームボーイ』。チャンネル初放送となる。『AKIRA(アキラ)』の原作者・監督として世界的に知られる大友監督が、19世紀半ばのイギリスを舞台に描いたSFアクション大作だ。世界初の万国博覧会を目前に控えたある日、発明好きの少年レイのもとへ、祖父から「スチームボール」という謎の発明品が届く。超高圧の蒸気エネルギーを秘めたそのボールは、人類の未来を左右するほどの力を持っていた。ボールを狙うオハラ財団に追われながら、レイは巨大な陰謀に巻き込まれていく。科学は希望をもたらすのか、破滅を招くのか。緻密なメカニック描写とスケール感が見どころになる。

「ショーとしての戦争」を飛ぶ、年を取らない子どもたち

第二夜は9月20日(日)24:00~26:05、押井守監督の『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『イノセンス』で知られる押井監督が、森博嗣の同名シリーズ小説を映画化した長編アニメーションだ。

舞台は、いくつかの大戦を経て平和を手に入れ、代わりに「ショーとしての戦争」が求められるようになった時代。戦闘機に乗るのは、年を取らず思春期の姿のまま生き続ける《キルドレ》と呼ばれる子どもたちだった。戦争請負会社に所属するパイロット、カンナミ・ユーイチは前線基地に配属されるが、赴任以前の記憶を失っている。彼が知っているのは、自分が《キルドレ》であることと、戦闘機の操縦の仕方だけ。空で戦うこと、それが彼のすべてだ。

夢と現実の境界が崩れる最終夜

映画『パプリカ』のビジュアル
© 2006 Madhouse, Inc. and Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All Rights Reserved.

最終夜は9月21日(月・祝)24:00~25:35、今 敏監督の『パプリカ』。こちらもチャンネル初放送だ。『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』で知られる今監督が手がけた、夢と現実が交錯するSFアニメーションになる。

精神医療研究所が開発した、他人の夢を共有できるテクノロジー「DCミニ」が盗まれる。それをきっかけに、研究員たちは次々と奇怪な夢に侵されていく。謎の解明に挑むセラピスト・千葉敦子は、極秘のセラピーを行なうため夢探偵「パプリカ」となってクライアントの夢に入り込むが、狂気に満ちた夢の世界には想像を超える罠が待ち受けていた。現実と夢の境目が溶けていく映像世界は、公開から20年近く経ったいまも色あせていない。

ディズニー・チャンネルはこのところ、歴代8作品を8日間連続で流したスパイダーマン特集のように、まとめて一気に見せる編成を続けている。今回もその流れの上にある企画だが、選ばれたのは自社作品ではなく、日本のアニメーション史に名を刻んだ3監督の作品だった。3夜とも、始まりは24:00。

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