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「こっちに来ないでって言ってるでしょ!」子どもたちの水遊び場を撮影場所にした2人組。だが、管理の人の一言で状況が一変

  • 2026.9.15

靴のまま、水の出口に立った2人

夏の昼、私は下の子を連れて、地面から水が噴き出す区画のある公園に来ていた。

水は止まってはまた上がる仕組みで、同じ水が循環している。

そのため、靴を脱いで裸足で入ることや、草や土を水の出口に入れないことが、看板にも書かれていた。

その日も、水の柱が上がるたびに子どもたちの歓声が響いていた。

そこへ、若い女性と、その母親らしい人の2人がやってきた。

2人とも靴を履いたまま水の中へ入り、若い女性はいちばん大きく水が上がる出口のそばに立った。もう一人は少し離れた場所からスマートフォンを構える。

「もうちょっと右かな。そうそう、そこで待って」

「ここ?水が出たらすぐ撮ってね」

どうやら、水が噴き上がる瞬間を背景に写真を撮りたいらしい。

ところが、そこは子どもたちが遊んでいる水場だ。水が上がれば、何人もの子が一斉に駆け寄ってくる。

撮ろうとした瞬間、一人の子が女性の前を走り抜けた。

「あっ、ちょっと待って!今、写真撮ってるから」

女性は困ったような顔をして、もう一度立つ場所を決め直した。

「もう一回撮ろう。今度こそお願いね」

ところが次に水が上がったときも、別の子どもたちが笑いながら駆け込んできた。

「ごめんね、ちょっとだけ向こうで遊んでくれる?」

最初はお願いするような口調だった。

けれど撮り直しが続くうちに、女性の表情はだんだん険しくなっていった。

そしてまた子どもが近づいてきたとき、とうとう大きな声を出した。

「もう…今だけ、こっちに来ないでって言ってるでしょ!」

突然の声に、その子はびくっとして立ち止まった。

「ママ…」

すぐに母親がそばへ行き、子どもの手を取った。

「大丈夫だよ。ちょっと向こうに行こうか」

ほかの親たちも顔を見合わせ、何組かが子どもを連れて芝生のほうへ移動していった。

「まだ遊びたい」

「うん、そうだよね。少し待って、またあとで来よう」

さっきまで子どもたちでにぎわっていた水の出口の周りが、少しずつ静かになっていった。

管理の人が、2人に声をかけた

しばらくすると、帽子をかぶった公園の管理の人が、自転車を押してやってきた。

水の区画の手前で自転車を止めると、2人に声をかけた。

「すみません。ここは靴を脱いで入っていただく場所なんです」

スマートフォンを持っていた女性が、少し驚いたように顔を上げた。

「あ、そうなんですか。でも、もう少し撮ったらすぐ出ますから」

管理の人は看板のほうを示した。

「決まりなので、いったん水の外へお願いします。それと、ほかのお子さんも遊ぶ場所ですので、遊ばないように声をかけるのはやめてください」

若い女性は少し不満そうに、

「でも、あと何枚か撮りたかっただけなんですけど…」

と小さく返した。

管理の人は声を荒らげることなく、

「撮りたいお気持ちは分かります。ただ、皆さんが使う場所ですから」

とだけ伝えた。

2人は顔を見合わせた。

少しの間を置いて、スマートフォンをしまい、水の外へ出ていった。

2人が水場から離れると、芝生のほうで待っていた子どもたちが、一人、また一人と戻ってきた。

靴を脱ぎ、そろえて置いてから、裸足で水の中へ駆けていく。

「来るよ!水、来るよ!」

水の柱が立つと、さっき大きな声に驚いていた子も、しぶきの向こうで笑っていた。

うちの子も私のところへ戻ってきて、急いで靴を脱いだ。

「ママ、まだ遊んでいい?」

「もちろん。行っておいで」

「やった!」

子どもは笑いながら、水の中へ駆けていった。

昼の光の中に、水の音と子どもたちの笑い声が、また重なり始めた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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