1. トップ
  2. エピソード
  3. 「子どもが走ってるような音がするんです」子どもが実家に泊まった日の、隣人からの騒音苦情。その後、隣人が謝った理由

「子どもが走ってるような音がするんです」子どもが実家に泊まった日の、隣人からの騒音苦情。その後、隣人が謝った理由

  • 2026.9.13

子どもが実家に泊まった夜に、インターホンが鳴った

前に住んでいた集合住宅でのことです。

四十代になって越してきた部屋で、私はそれまで近所の人とも特にもめることなく暮らしていました。

その夜、子どもは私の実家に泊まりに行っていて、家にいたのは私一人でした。

テレビを小さな音で見ていると、突然インターホンが鳴りました。

宅配かと思って玄関を開けると、廊下に立っていたのは隣の部屋の方でした。

いつも挨拶をする程度の相手でしたが、その日は少し困ったような顔をしています。

「すみません。子どもが走ってるような音がするんです。さっきから、ずっと」

私は一瞬、言われた意味が分かりませんでした。

「えっ、うちですか?」

「はい。そっちの壁から聞こえてくる気がして…。ドンドンって結構響いてるんです」

そこでようやく、相手がうちの子どもの足音だと思っていることに気づきました。

「でも、今日は子どもはいないんです。実家に泊まりに行ってて、今は私一人なんですよ」

「え、そうなんですか?」

隣の方は驚いた顔をしました。それでも、まだ少し納得できない様子です。

「でも、本当に子どもが走ってるみたいな音で…」

私も一瞬、「いないものはいないのに」と言い返しそうになりました。

ただ、相手も音に困っているから来たのだと思い、できるだけ落ち着いて答えました。

「音がしてるのは分かりました。でも、今夜は本当に私しかいないので、うちの子ではないと思います」

数日後、隣の方から声をかけられた

そう伝えると、隣の方は黙って少し考えていました。

「じゃあ…どこからなんでしょうね」

先ほどまでの強い口調はなくなっていました。

「音って、どこから響いてるのか分かりにくいこともありますよね。私も前に、隣かなと思ったことがあったので」

「そうなんですね。すみません、てっきりこちらだと思ってしまって」

「いえ。ずっと聞こえてたら気になりますよね」

その日はそれで話が終わり、隣の方は自分の部屋へ戻っていきました。

数日後の夕方、廊下で顔を合わせると、向こうから声をかけられました。

「この前の音なんですけど、あれから気をつけて聞いてみたんです」

私は足を止めました。

「日によって、そちらとは違う方向から聞こえることもあって。やっぱり最初から決めつけたらだめですね。すみませんでした」

「音だけじゃ、なかなか分からないですよね」

そう返すと、隣の方は少し気まずそうに笑いました。

私自身も、それまでは生活音がすると「上の部屋かな」「隣かな」と何となく決めつけてしまうことがありました。

でも、聞こえてくる方向だけでは分からないこともあります。

あの夜以来、気になる音がしても、すぐに誰かの部屋だと決めつけるのはやめようと思うようになりました。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ