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「自分で稼いだ金だろ?」数万円の趣味の道具を相談なしで買った夫。趣味の買い物をめぐって夫婦で決め直した、わが家のルール

  • 2026.9.13
「自分で稼いだ金だろ?」数万円の趣味の道具を相談なしで買った夫。趣味の買い物をめぐって夫婦で決め直した、わが家のルール

相談なしで届いた、大きな箱

結婚して六年になる。私も夫も働いていて、毎月それぞれ決まった額を家のお金として出している。

子どもが生まれてからは、それとは別に、余裕がある月はできるだけ将来のために残していこうと二人で話していた。

その日、帰宅すると玄関に大きな箱が置かれていた。

夫が前から欲しがっていた趣味の道具で、数万円するものだ。

家のお金から出したものではない。

夫にとっては、自分の手元に残ったお金で買っただけだったのだと思う。

それでも私は、箱を見た瞬間に胸がざわついた。

私はここしばらく、洋服も美容院も「今じゃなくていいか」と後回しにしていた。

少しでも余れば貯金に回そうと思っていたからだ。

子どもが寝たあと、台所にいた夫に声をかけた。

「ねえ、玄関のあれ、買ったんだね」

「ああ。前から欲しかったやつ」

「買っちゃだめって言いたいんじゃないよ。でも、数万円するなら一言くらい相談してほしかったな」

夫は少し意外そうな顔をした。

「でも、生活費から出したわけじゃないよ」

「それは分かってる。でも私、できるだけ残そうと思って、いろいろ後回しにしてたから…ちょっとびっくりした」

「じゃあ俺も、欲しいものは買わないほうがいいってこと?」

「そういう意味じゃないよ。ただ、二人で貯めようって話してたでしょう」

夫の声が少しだけ強くなった。

「でも、自分で稼いだ金だろ?」

その日は、それ以上話しても言い合いになりそうで、私はそこでやめた。

翌朝、まだ気持ちが残っていた私は、もう一度だけ切り出した。

「昨日のことなんだけど。これから大きいものを買うときだけでも、一回話さない?」

夫は少しため息をついた。

「だから、自分で稼いだ金だろ。家に入れる分はちゃんと入れてるじゃん」

夫の言い分も分からなくはなかった。家のお金を使い込んだわけでもない。

それでも私には、「二人でできるだけ残していこう」という話が、夫には「家に決まった額を入れれば、残りは自由」という話として伝わっていたように感じた。

金曜の夜、母に電話した。

「昨日も今朝もさ、『自分で稼いだ金だろ』って言われて。私が気にしすぎなのかな」

母は少し考えてから言った。

「どっちが悪いって言い始めると、ずっと同じ話になりそうね」

「うん。もう何て言えばいいのか分からなくて」

「じゃあ一回、毎月何にいくらかかってるか、一緒に見てみたら?二人で思ってることが違うのかもしれないし」

1か月ぶんの数字を、紙に書き出した

翌日の土曜、私は紙を一枚出した。

1か月に家へ入れる二人のお金をいちばん上に書き、その下に家賃、光熱費、通信費、保険と並べた。さらに食費と日用品、子どもにかかるお金を書き、その下に、毎月できればこれくらいは将来のために残したいという額を置いた。

夜、子どもが寝てから、その紙をテーブルの真ん中に置いた。

夫は紙を見るなり、少し身構えた。

「なにこれ。請求書?」

「違うよ。責めたいんじゃなくて、一回一緒に見てほしいだけ」

「家のお金?」

「うん。だいたい毎月こんな感じ」

夫は黙って上から順に見ていった。

「家賃がこれで、光熱費がこれか…子どもの分も結構かかるんだな」

「うん。だから私は、残ったらなるべく貯めたいって思ってた」

夫は一番下まで目を通すと、小さく息を吐いた。

「……思ってたより余裕ないんだな」

「私も、あなたに何も買うなって言いたいわけじゃないんだよ」

「うん。それは分かった」

少し間が空いたあと、夫が紙を指でたたいた。

「じゃあさ、数万円するようなものを買うときは、先に一回話すことにしようか」

「うん。私もそうする」

その日、趣味や洋服など、自分のために使うお金には月ごとの目安を決めることにした。その範囲を大きく超えそうなら、買う前に一度話す。私も自分のために使っていい額を同じ紙に書き足した。

それまで私は、自分ばかりが我慢しているような気持ちになっていた。

でも、夫婦で同じ数字を見てみると、必要だったのはどちらかを責めることではなく、「どこまでを自由に使うお金にするか」を決めることだったのだと思う。

紙は今も冷蔵庫に貼ってある。

先週、夫がスマートフォンで新しい道具の写真を見せてきた。

「これさ、ちょっと欲しいんだけど」

そう言って、写真より先に金額を指さした。

「今月の分でいけるかな?」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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