1. トップ
  2. カルチャー・教養
  3. 【上野】この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス@東京都美術館

【上野】この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス@東京都美術館

  • 2026.9.13

上野の東京都美術館では、東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレスが2026年10月7日(水)まで開催されています。

出典:リビング東京Web

展覧会の見どころ

東京都美術館の開館100年を記念する「この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス」は、「上野」「大牟田」「ブエノスアイレス」という3つの場所を通して、100年にわたる創作活動や人々の暮らしをたどる企画展です。

第1部では、東京都美術館の誕生から現在までの歴史を、絵画や写真、アーカイブ資料とともに紹介。

第2部では、福岡県大牟田市で生涯にわたり創作を続けた画家・江上茂雄の作品約400点を展示し、その豊かな表現の世界を紹介しています。

第3部では、美術館最初の収蔵作品《百日草の庭》を手がかりに、作者・藤岡鉄太郎(かねたろう)の調査から広がった、同姓同名(同字異音)の藤岡鉄太郎(てつたろう)とアルゼンチン移民家族の歴史を追うリサーチ・プロジェクトが展開されています。

出典:リビング東京Web

第2部会場展示風景 ※主催者側の許可を得て撮影しています。

作品だけでなく、写真や資料、個人の記録なども数多く展示されており、美術と歴史、地域文化が交差する内容をじっくり楽しめます。

出典:リビング東京Web

第2部会場展示風景

*江上茂雄(えがみ しげお)

1912年福岡県山門郡瀬高町(現在のみやま市)に生まれ、間もなく大牟田市に転居。高等小学校卒業後、三井三池鉱業所建築課に入社。60歳で定年退職後、大牟田井筒屋で第一回個展開催。以後大牟田市ほかで計10回の個展を開催。2013年に田川市美術館、大牟田市立三池カルタ・歴史資料館、福岡県立美術館で江上茂雄展開催。2014年没。2018年に武蔵野市立吉祥寺美術館で「江上茂雄:風景日記」展開催。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

江上氏の作品は鉛筆、水彩、クレパス・クレヨンなどの身近な画材を使用した作品ですが、どれも画材の温かみをそのまま生かし、表現豊かに描き上げています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

さらに第3部では、美術館最初の収蔵作品《百日草の庭》を起点に、作者とされる藤岡鉄太郎(かねたろう)の調査から見えてきた、同姓同名(同字異音)の藤岡鉄太郎(てつたろう)とアルゼンチン移民家族の歴史をたどるリサーチ・プロジェクトが展開されます。

美術作品だけでなく、写真や記録資料、人々の暮らしや記憶にも焦点を当て、「場所」と「表現」の関係を見つめ直す内容となっています。

実際に見て感じた注目ポイント

印象的だったのは、第3部「ブエノスアイレス―《百日草の庭》をめぐる100年」です。作者の詳細が分からなかった《百日草の庭》の調査をきっかけに、同姓同名の日本人移民・藤岡鉄太郎(てつたろう)の人生へと物語が広がっていく構成は、単なる美術展という枠を超えたドキュメンタリーのような面白さがあります。

また、第2部の江上茂雄の展示では、華やかな画壇とは距離を置きながら、日々の風景を丁寧に描き続けた作品の数々が並び、その素朴で温かな表現に引き込まれます。東京都美術館100年の歴史を振り返る第1部とあわせて鑑賞することで、美術館が作品だけでなく、人々の営みや地域の歴史を記録し、未来へつないでいく場所であることを改めて感じられる展覧会でした。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

鑑賞後は上野公園を散策したり、東京都美術館内のカフェで余韻に浸ったりするのもおすすめです。展覧会で見た「場所の風景」を、実際の上野の風景と重ね合わせながら楽しめます。

東京都美術館開館100周年記念 この場所の風景―上野・大牟田・ブエノスアイレス
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C (〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36) 電話:03-3823-6921(代表) 会期:2026年10月7日(水)まで 休室日:月曜日 ※ただし9月21日(月・祝)は開室 開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00 *入室は閉室の30分前まで 一般 1,200円 / 65歳以上 1,000円 / 学生・18歳以下無料 ※同時期開催の特別展「大英博物館日本美術コレクション百花繚乱~海を越えた江戸絵画」(東京都美術館)のチケット提示にて、一般・65歳以上は100円(東京都美術館開館100周年記念料金)で観覧できます ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者(1名まで)は無料 ※18歳以下の方、大学生、高校生、専門学校生、65歳以上の方、各種お手帳をお持ちの方は、いずれも証明できるものの提示が必要です ※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要) ※サマーナイトミュージアムの日に限り、17:00以降のご入場で本展覧会が観覧料割引・無料となります ・実施日時:2026年8月7日(金)~8月28日(金)の金曜日17:00以降の入場 ・観覧料割引:一般・65歳以上は200円引(要証明) アクセス: JR上野駅「公園改札」より徒歩7分 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅「7番出口」より徒歩10分 京成電鉄京成上野駅より徒歩10分 ※会場には駐車場はありませんので、車でのご来館の際はご注意ください
https://www.tobikan.jp/viewsofthisplace

※記事に掲載した内容は公開日時点または取材時の情報です。変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイト等で最新情報の確認をしてください

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ